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2004/06/03(木)
「卒業式できなかった」=消えた最後の質問−引退の西川議員、がっくり
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「この様子を全国の子供さんやお年寄りが見たらどう思うか…」。無所属の参院議員を18年務め、今国会を最後に引退予定の西川きよし議員は小泉純一郎首相への12分間の質問を控えていた。「卒業式」のつもりで練り上げた質問が強行採決で不可能に。「卒業式ができなかった」としょうぜんとした様子で語った。 西川議員は他の議員の質問の間にトイレに立ち、戻ってきたら既に散会していた。採決にも加わっておらず、「(学校の)門を閉められ、卒業式がなかった上に、期末テストもなかった気分ですよ」とさびしそうに笑った。 「18年間頑張ってきて、今回が最後。僕なりに総理への質問を温めてきた。どんな答弁をいただけるのか楽しみだった」と西川議員。「議員活動で全国の人に喜んでいただいて、良い卒業式をしたかった。本当に残念です」と目を落とした。 「(強行採決が)定期的にあるということは、国会がちゃんと機能していないということではないか。政党の理屈でメトロノームのように右に左に振れて、迷走している」。混乱を極めた年金国会を振り返った。 ただ、「もう良識の府は過去のものなのか」と問われると、「過去のものではない。一緒に仕事をしたいと思う先生もたくさんいた。総理が厚生大臣のころにはアポなしで私の陳情を受けてもらって、お世話になった」と国会の同僚、先輩らに配慮をみせた。
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