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2004/06/17(木)
<新入社員意識調査>3人に1人が将来、フリーターかも
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新入社員の3人に1人は将来、フリーターになる可能性あり!? 社会経済生産性本部と日本経済青年協議会が17日発表した04年度新入社員の意識調査で、全体の31%が社会人生活の第一歩を踏み出したばかりの時点で、フリーターを将来像の一つに考えていることが分かった。調査結果の分析を担当した同本部「職業のあり方研究会」の岩間夏樹委員は「正社員とフリーターの落差を考えない、若い世代の感覚なのかもしれない」と話している。
調査は、今年3〜4月に国立オリンピック記念青少年総合センターで実施された新入社員研修の参加者3843人を対象に実施。会社を選んだ基準については、「自分の能力、個性を生かせる」(32%)、「仕事が面白い」(23%)、「技術が覚えられる」(11%)の順に多く、個人の能力、興味に関する項目が上位を占めた。逆に、「一流だから」(3%)、「経営者に魅力を感じて」(4%)など、企業自体に関する項目は下位で、岩間委員は「『就社』より『就職』との意識が高い。“寄らば大樹”的な発想が薄れ、自身の能力が問われる時代に変化した」と分析している。
また、就職活動中にフリーターになるかもしれないと考えた人は全体の35%で、フリーターでも構わないと考えた人は21%もおり、フリーターが進路の選択肢の一つとして定着してきたことがうかがえる。
岩間委員は今年の新入社員について「全体として、楽観的な印象を受ける。会社の枠組みにあまりとらわれないので、大きなプレッシャーをかけると、すぐに辞めるかもしれない」とみている。
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