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2004/06/13(日)
<プロ野球>近鉄、オリックスが球団合併で合意
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プロ野球パ・リーグの大阪近鉄バファローズは13日、オリックス・ブルーウェーブと今シーズン終了後に球団を合併する方向で合意に達したことを明らかにした。近鉄の親会社、近畿日本鉄道の山口昌紀社長がこの日午後の記者会見で「オリックスと合流し、(チーム運営を)一緒にやろうということで合意した」と表明した。合併にはプロ野球オーナー会議の了承が必要で、7月7日のオーナー会議に向けて交渉を煮詰めていくとみられるが、1リーグ制移行など球界再編が急展開する可能性も出てきた。
山口社長はこの日、小林哲也球団社長とともに大阪市内で会見。「4月後半にオリックスの宮内氏(宮内義彦オーナー)から球団経営について話し合おうと言われ、ゴールデンウイーク明けに話し合って(球団を)一本化することで合意した」と語った。
近鉄球団は年間40億円もの赤字を抱えており、今年1月末には球団の命名権を売却すると発表したが、球界から強い反発を受け、白紙に戻した。5月末には、近鉄本社の岩田和弘専務も決算発表会見で「聖域を設けず、さまざまな選択肢を含めて検討している」と述べ、球団売却も検討課題の一つとしていた。今回の合併構想も打開策を探す一連の流れの中で出てきたものだ。これについてオリックスの小泉隆司球団社長は「事実はあるが、今のところコメントできる立場にない」としている。
野球協約では、同一企業の複数球団保有は認められず、既に球団を持っているオリックスが同時にほかの球団を保有することはできない。両球団は今後、オーナー会議の承認を受けるなど合併の条件整備を進める。近鉄球団は「合併に伴う本拠地の球場問題やその他の条件は、これから話し合う」としている。
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