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2004/06/11(金)
<替え玉受験>本人の知らぬまに合格 父親が独断で手配
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東京都立南葛飾高校の今春の入試で、本人が知らない間に別人が受験し、合格して入学手続きをしていたことが分かった。入学式も含めて一度も登校しなかったことから、担任が母親に問い合わせて、発覚した。同校は父親が知人に頼んで替え玉受験させたとみて、10日に入学許可を取り消した。
学校側の説明によると、本人は1年前に中学校を卒業した女子。受験票には別の女性の顔写真が張られ、面接は写真の女性が受験し、合格した。4月7日の入学式に本人は欠席し、「父親の知人」を名乗る人物が保護者会に出席して「事情があって今は登校できない。しばらく待ってほしい」と申し出たという。
学校は「不登校」として処理していたが、中間テストも受けなかったため、担任教師が6月2日に家庭訪問したところ、母親が「娘は何も知らないと言っている」と答えたことから、不正が発覚した。本人は中学校卒業後、アルバイトを続けており、母親は「子どもの将来を考えた父親が知り合いに頼んだようだ」と説明したという。都教委や学校側は父親から確認がとれていないが、父親が独断で別人を手配したとみている。
都教委によると、現役生の場合は中学校の校長が願書を確認するが、既卒者は出願前にチェックを受ける仕組みはない。大平一男校長は「不登校の生徒は少なくなく、担任も本人と一度も会っていなかったため気づくのが遅れた」と話している。
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