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2004/05/21(金) 「いいことあると願っている」拉致被害5人が会見
北朝鮮による拉致被害者5人と家族連絡会のメンバーらは21日夕、首相官邸で細田官房長官と約1時間にわたって面会し、2度目の日朝首脳会談に臨む小泉首相への要望を伝えた。

 この中で、被害者らは、5人の家族全員の帰国実現を強く求めた。また、前回の首脳会談で「死亡」「未入国」とされた被害者10人をめぐる真相の解明など、拉致事件全体の解決を訴えた。

 冒頭、細田長官が「要望の内容は事前に総理に伝え、協議に反映させることを約束します」と述べると、家族連絡会の横田滋代表(71)は「5人の家族8人の帰国はもとより、死亡や未入国とされる10人の真相解明も最重要課題となっている。家族の要望を意識して交渉にあたってほしい」と、首相訪朝に寄せる家族の思いを語った。面会後、被害者らは官邸内で報道陣の取材に応じ、細田長官に伝えた要望内容について説明した。

 それによると、地村保志さん(48)は「大変な決断をもって行かれるのだから、家族全員の帰国を実現させるとともに、拉致事件全体の解決に向けて事態を前進させてほしい」と発言。蓮池薫さん(46)は「北朝鮮は一筋縄ではいかない。『本人の意思で帰国したくない』と言われても、しっかり交渉してほしい」と話したという。

 また、曽我ひとみさん(45)は「まだ(安否が)はっきりしていない10人の中には、私の母も入っており、その調査は、8人の帰国と同じくらい大切なこと」と強調し、横田代表も「(長女の)めぐみの生存情報も出ており、10人は生きているという前提で交渉してほしい」と注文をつけた。

 これに先立つ同日午後、拉致被害者5人は東京・千代田区のホテルで記者会見に臨んだ。地村さんの妻、富貴恵さん(48)が「子どもをみんな連れてきてもらえるようお願いしたい」と語ったほか、蓮池さんの妻、祐木子さん(48)も「8人全員が帰ってきてほしい。あしたはいいことがあると願っている」と述べるなど、全員が家族の帰国に期待をにじませた。

2004/05/20(木) 歌舞伎町にトロイの木馬 高さ12m、映画公開記念
歴史スペクタクル映画「トロイ」の日本公開を記念して、撮影に使われた巨大な「トロイの木馬」が20日、東京・歌舞伎町の新宿コマ劇場前に出現した。
 木馬は高さ12メートル、長さ4・5メートル、重さ11トン。焼けた船の廃材で作られたという説を基に、木材に模した黒っぽい鋼とグラスファイバーを使って、ロンドンの映画スタジオで製作。撮影地のマルタ島からドイツに運ばれ、その後、日本に空輸された。
 映画「トロイ」は22日から全国公開。木馬は6月下旬まで展示される予定。

2004/05/19(水) 張藝謀監督の「LOVERS」、カンヌ映画祭で上映
中国の著名映画監督、張藝謀(チャン・イーモウ)の最新作「LOVERS」(原題「十面埋伏」)が19日、現在開催中の第57回カンヌ国際映画祭でコンペティション外作品として上映され、批評家から高く評価された。
 唐代の中国を舞台に、朝廷の捕吏2人と盲目の芸妓の3人が織り成すラブストーリーが、目を奪うようなアクションシーンを交えて展開する。中国語圏の英雄時代劇映画(武侠片)としては、数年前に世界的にヒットした「グリーン・デスティニー」(アン・リー監督)に続く成功が期待されている。
 張監督は記者会見で、武侠片がアクションと感情の2つの要素を盛り込むジャンルであり、中国語圏の映画監督にとっては挑戦であると説明するとともに、武侠片が持つ多くの可能性をフルに生かしたい考えを明らかにした。
 ヒロインの芸妓役を演じたのは、「グリーン・デスティニー」で一躍注目を浴びた章子怡(チャン・ツィイー)。また、捕吏には、香港のトップスター劉徳華(アンディ・ラウ)と金城武が扮している。

2004/05/18(火) B’zの稲葉、芸能界最長者!あゆと宇多田は100位から陥落
国税庁は17日、平成15年分の全国高額納税者番付を発表し、B’zの稲葉浩志(39)が芸能界で唯一、全国ベスト100入りを果たした。CD不況の煽りを受けてか、浜崎あゆみ(25)と宇多田ヒカル(21)はベスト100から陥落。俳優・タレント部門では、みのもんた(59)が前年2位から奪首した。躍進組では前年の納税額が1000万円に満たなかった綾小路きみまろ(53)が一気に1億3700円も納め、出世頭に。SMAPの草なぎ剛(29)もジャニーズ軍団のタレントトップに躍り出た。
 
 B’zのボーカル兼作詞担当、稲葉が、3年ぶりに芸能界NO.1に返り咲いた。3億0926万円を納税し、推定所得は8億4256万円。もちろん歌手部門でも断トツの1位だ。

 相棒のギター兼作曲担当、松本孝弘も3位にランクイン。CD不況が叫ばれる中で、“B’zだけは別格”を改めて実証した。彼らの売り上げ内訳は、バラードベストなど2枚のアルバムで300万枚、シングルでは再発売した過去の10タイトルを含む12枚で235万枚と、売れに売れた。

 ただ、稲葉と松本の間には納税で3535万円、推定所得で9554万円の差がついたが、それはソロプロジェクトでの活動の違いから。稲葉が全曲作詞作曲したソロアルバム「志庵」を発売したのに対し、松本は作曲印税の入らない昭和歌謡のカバーアルバムをプロデュースしたためだ。

 B’zの2人と明暗を分けたのが、ここ数年トップ争いを続けてきた浜崎あゆみと宇多田ヒカルの歌姫コンビ。前年1位だった浜崎は納税額で9524万円、推定所得で2億5741万円もダウンした。宇多田に至っては半額以下に。

 この2人、前年で全国37位(浜崎)と51位(宇多田)だったが、ともに全国100位圏外へと去った。CD不況の煽りをもろにかぶった形だ。ただ、宇多田の場合は全米デビューを控えて、CD発売がシングル「colors」1枚だったことも影響した。今年すでにベスト盤が250万枚を突破していることを考えると、来年の発表で再奪首する可能性は高い。

 一方、俳優・タレント部門の1位は、前年2位のみの。テレビとラジオのレギュラー番組が計7本と相変わらず絶好調で、1億8647万円を納税し、推定所得は5億1072万円だった。

 ただ、前年と比べると微増での戴冠になる。前年1位のSMAP・中居正広が期限後申告のために公示対象外だったことを考えると、みのが真の1位だったかどうかは微妙だ。

2004/05/17(月) 三橋達也さん死去
 映画、テレビドラマで2枚目として活躍した俳優の三橋達也(みはし・たつや)さんが、15日午前零時29分、急性心筋こうそくのため亡くなった。80歳。

 告別式は21日午前11時から東京都新宿区南元町19の2の千日谷会堂で。連絡先は千代田区有楽町1の5の2の東宝芸能。喪主は長男、明央(あきお)氏。

 1944年、水の江滝子さん主宰の「劇団たんぽぽ」に入団。シベリア抑留生活を経て47年に復員後、松竹の「あゝ青春」や大映の「安宅家の人々」などで頭角を現し、54年に製作再開した日活に移籍。文芸物や喜劇でスターの地位を確立し、アクション物で新境地も開いた。

 その後、黒沢明監督に見いだされて「悪い奴ほどよく眠る」「天国と地獄」に出演。東宝の「国際秘密警察」シリーズや、日米合作の「勇者のみ」などに主演した。また、NHKの「連想ゲーム」で、さわやかな解答ぶりが人気を集めたほか、テレビ朝日系の2時間ドラマ「西村京太郎トラベルミステリー」シリーズで主役の十津川警部を演じて渋い魅力を発揮。公開中の映画「CASSHERN(キャシャーン)」にも出演している。

 多趣味で知られ、日本クレー射撃協会理事を務めたほか、ヨット、オーディオマニアとしても有名。一昨年末、妻で元女優の安西郷子さんと死別した。

2004/05/16(日) <女子バレー>日本、ロシアに敗れる 五輪最終予選
バレーボールのアテネ五輪世界最終予選兼アジア予選女子大会は最終日の16日、東京体育館で4試合を行い、すでに五輪出場権を獲得している日本はロシアに0―3のストレートで敗れて初黒星を喫し、全勝での1位通過はならなかった。

 日本はロシアのパワーと高さに苦しんで第1セットを落とすと、第2セットも吉原(パイオニア)や大友(NEC)の移動攻撃や速攻が止められ、リズムをつかめない。第3セットは、大山(東レ)らを投入し、流れを変えようとしたが、ロシアに押し切られた。

ロシア  3 25―20 0 日 本

(5勝2敗) 25―18   (6勝1敗)

       25―19  

 ◇ワンランク上のバレーを目指すために必要な1敗

 高いカベが目の前に立ちはだかっていた。身長204センチのエース、ガモワに190センチ台の選手を加えたロシアのブロック。日本のスパイクは次々とはね返された。

 「ロシアの高さは分かっていた」と柳本監督は言う。日本はバックアタックを多用した。ロシアの高いブロックがサイドに流れた時、後方中央から狙う戦法だ。佐々木、栗原、大山が放つバックアタックは効果的だった。むしろ、柳本監督が強調したのは「ロシアの横の動き」だった。

 バックアタックを引き出すには、センターの大友や吉原が移動攻撃で相手のブロックをかく乱する必要がある。しかし、ロシアの長身選手は日本の前衛に合わせて素早く動く。多彩な攻撃を封じ込められた日本は、最後までリズムをつかめないままだった。

 過去3年で日本はロシアに1勝8敗。昨年は6月に2試合を戦い、連敗している。今回も結果的には完敗だが、大友は「自分たちのできることと、できないことがはっきりした」と話す。バックアタックに活路を見出した一方で、ブロックアウトの技術や強力なジャンプサーブへの対処法などはまだ磨く必要がある。その課題がクリアになったということだ。

 ストレート負けで大会を終えた日本。6月には欧州遠征、7月には日本で再びロシアやイタリアとの対戦が予定されている。有終の美は飾れなかったが、さらにワンランク上のバレーを目指すために、必要な1敗と考えるしかない。

 ■アテネ五輪アジア最終予選、日本女子…総括

 最後はロシアに完敗したが、日本は予選を首位で通過した。02年世界選手権の覇者イタリアを接戦で破り、アジアの強敵韓国にストレート勝ち。柳本監督が「まだ発展途上。今は85%ぐらい」と話すように、現在の戦力に上積みができれば、アテネの本番でメダルを狙える位置にはある。

 昨春に就任して1年余り。柳本監督が最も苦労したのは「選手の人選だった」という。吉原、辻(ともにパイオニア)、成田(久光製薬)らベテラン勢を代表復帰させる一方、栗原(NEC)、大山(東レ)、木村(東京・下北沢成徳高)といった10代トリオを起用。幅広い世代をまとめあげた手腕は見事だった。

 日本が急成長を遂げた背景には、守備の充実とバックアタックの精度が向上した点が挙げられる。守備専門のリベロ、成田に加え、光ったのは17歳の木村。レシーブに定評のある木村を今大会からレギュラーにすえ、日本はミスの少ないチームに成長した。

 攻撃面ではバックアタックを積極的に使えるようになり、攻めの幅が広がった。移動攻撃や速攻でセンターの吉原(パイオニア)や大友(NEC)が相手のブロックをサイドに引っ張り、空いた中央から栗原、大山、佐々木(パイオニア)がバックアタックを放つ戦法が奏功した。

 本番まで約3カ月。個々の技術をさらに高め、戦術の練り直しも必要だ。最終メンバーは欧州遠征を経て6月下旬に決まる。今大会で日本が得た自信は大きく、中国、ブラジル、米国、キューバといった強豪のメダル争いに割り込む余地は十分ある。

 【記録】韓国(6勝1敗)3―0プエルトリコ(2勝5敗)、台湾(1勝6敗)3―0ナイジェリア(7敗)、イタリア(5勝2敗)3―0タイ(3勝4敗)

2004/05/15(土) <小泉首相訪朝>ジェンキンス氏の扱い焦点に 米の訴追懸念
政府は小泉純一郎首相の北朝鮮再訪問に関し、拉致被害者家族8人の帰国実現に全力を挙げる方針だが、焦点になるのが曽我ひとみさん(44)の夫で元米脱走兵のジェンキンス氏(64)の来日方式だ。同氏は韓国の駐留米軍に所属していた65年に北朝鮮に入ったが、米国が「脱走罪」で訴追する可能性があり、本人が出国に難色を示すことも予想されるため。政府は恩赦を含めた「格段の配慮」を求め、米政府への働きかけを強める方針だ。

 「北朝鮮は本人の意思を言える資格はない。ジェンキンスさんを曽我さんのもとに送り出してもらわなければならない」。自民党の安倍晋三幹事長は15日の北海道旭川市の講演でこう強調した。

 しかし、02年10月に曽我さんが日本に帰国する際、ジェンキンス氏は「妻は恋しいが、日本に行けば逮捕される」と出迎えの外務省担当者に話したという。ジェンキンス氏が今回来日を拒めば、「家族愛の強い娘2人も北朝鮮に残ると言い出しかねない」と懸念する声も外務省内で出ている。

 政府内では、蓮池薫さん(46)と地村保志さん(48)の2家族5人を先行帰国させ、曽我さんと娘2人の計3人が日朝間を自由に往来する案も出ているが、現段階では「家族の分断は北朝鮮のペースに乗ることになる」として、ジェンキンス氏を含めた8人の早期・無条件帰国を目指すことにしている。

 一方、米政府は「米国の保護下に戻されたら、訴追されるだろう」(ベーカー駐日米大使)などと法に従って対処する方針を崩していない。米兵によるイラク人虐待事件の影響で、米軍は軍の規律を厳格にする傾向にあり、ジェンキンス氏が来日した場合、ただちに日米地位協定に基づいて引き渡しを求められる可能性もある。

 日本政府は、ジェンキンス氏に持病があることから、「人道的配慮」で日本で治療させると、米政府を説得することも検討している。ジェンキンス氏はかつて日本の週刊誌に対し、「脱走兵の時効は40年と聞いている。その後(時効を迎える05年)なら行ける」とも述べている。「入院して時間を稼いで、事実上の恩赦にする」(政府関係者)などの打開策も浮上している。

2004/05/14(金) <女子バレー>韓国にストレート勝ち 五輪出場を決める
バレーボール女子のアテネ五輪世界最終予選兼アジア予選が14日、東京体育館で行われ、日本は韓国を3―0で破って5戦全勝として4位以内が確定し、96年アトランタ五輪以来、2大会ぶりの五輪切符を手にした。

 女子バレーの日本は、初採用となった64年東京五輪で金メダルを獲得。76年モントリオール五輪でも優勝したが、84年ロサンゼルス五輪の銅メダルを最後に低迷。前回の00年シドニー五輪では予選を突破できず初めて出場を逃した。

 韓国とは過去5勝25敗で、接戦が予想された。日本は第1セット途中、先発の木村沙織(東京・下北沢成徳高)に代えて、佐々木みき(パイオニア)を投入。その佐々木が好アタックを連発して第1セットを奪取すると、第2、3セットは一方的な展開。佐々木、栗原恵(NEC)のバックアタックなどが効果的に機能し、ストレート勝ちした。

 ▽日本・柳本晶一監督 五輪切符を取るという我々の一つの目的は達成した。さらなる努力をして、アテネでは必ずメダルを獲得する。

 ▽日本・吉原知子主将 主将を引き受けた時はみんな個性が強くて不安だったが、ここまで来られて良かった。このまま走り続けます。

 ▽栗原恵 (五輪出場枠を)取れたことはうれしい。でも、これからが大変だと思う。自分の中にも課題が残っている。最終予選も(試合が)残っているので、あと2試合頑張りたい。

 ▽前田健・女子強化委員長 点数をつけると100点満点。不調だから選手を代えるというのがW杯までだったが、今は作戦で代えられるのがすごい進歩だ。

 ○…シドニー五輪予選で悔し涙にくれた選手たちは4年後、うれし涙を流した。多彩な攻撃を組み立てたセッターの竹下は「本当にうれしい。バックアタックがうまく使えて攻撃の幅が広くなった」と充実感。エースの座を担った前回予選後に引退して結婚し、昨年現役復帰した成田(旧姓・大懸)は今回はリベロとして守備の中心で活躍。「もっと強くなって皆に感動を与えたい」とさらなる意欲を燃やした。攻守ともに存在感を見せた高橋は「感動しました」と勝利の瞬間から感極まって号泣。それぞれに念願を果たした喜びをかみしめていた。

 ◇佐々木はチーム最多17得点 大一番は日本の圧勝

 マッチポイント。佐々木のサービスエースに韓国の選手は、ほとんど反応できなかった。

 柳本監督は佐々木の投入時期を見計っていた。第4戦のプエルトリコ戦で活躍した強打のレフトスパイカーだ。しかし、韓国は多彩なコンビバレーを見せる。「佐々木はスタメンで使える能力がある。しかし、まずは守備を固めなければならない」。日本は立ち上がりからミスが出て浮き足立っていた。

 日本は競り合いの中から追いつき、16―14とリードした。試合が落ち着き始めたところで柳本監督は木村に代え、佐々木をコートに送り出した。日本が守りから攻めに転じた瞬間だった。

 「いつでも行ける準備はしていた」と佐々木。セッターの竹下が次々とトスを上げると、佐々木はスパイクをレフトから打ち込んだ。佐々木投入後、流れは完全に日本ペースに。佐々木はチーム最多の17得点。接戦が予想された大一番は、日本の圧勝に終わった。

 就任から1年余り。34歳の吉原から17歳の木村まで多様な個性を持つ選手をまとめあげたのが柳本監督だ。「昨秋のW杯から2段階は戦力アップしている。まだ進化している」。確かな手応えが、五輪出場を決める試合で結果に表れた。

 アトランタ五輪から8年。相次ぐ企業チームの休廃部やシドニー五輪予選敗退。あらゆる逆風を乗り越えて、日本の女子バレーが五輪の舞台に返り咲いた。勝利の瞬間、竹下らシドニー組の顔には涙があった。だが、涙が不似合いなほど今大会の日本は強い。「みんな個性が強くて不安だった。このまま走り続けます」と主将の吉原。アテネでメダルをつかむ日まで感傷に浸る暇はない。

 ◇アテネ五輪のバレーボール女子には12カ国が出場。2組に分かれて予選リーグを行い、各組4位までが決勝トーナメントに進出する。組み合わせ抽選は6月7日にアテネで行われる。

2004/05/13(木) 巨人、開幕連続本塁打記録33でストップ
<阪神4−3巨人>◇13日◇東京ドーム
 ついに途切れた。巨人打線が阪神投手陣に抑えられ、開幕から続けてきた連続試合本塁打記録が33試合で止まった。勝てば首位阪神に並ぶところだったが、最大の武器を封じられ、3−4で競り負けた。7回に投手の福原に同点弾、8回に桧山に勝ち越し弾と、勝負どころでお株を奪われる1発攻勢を喫した。
 ついにこの日が来てしまった。一打逆転サヨナラと記録継続の期待が膨らんだ9回裏、清水のフルスイングは空を切る。空振り三振が1点差負けと、開幕以来続いた史上最強打線の連続試合本塁打のピリオドとなった。アーチ量産は33試合続き、この日も出れば、プロ野球記録の35試合に王手をかけるところだった。堀内監督は「みんながつくった記録だから、またやり直します。これで5割だし」と、柔和な表情で引き揚げた。小久保は「最後の最後まで(記録を)意識していた。ここまで来たら日本記録を狙いたかった」と、ノーアーチ負けを素直に悔しがった。
 1点を追った8回、1発の予感がピークに達した。4番高橋由からの好打順。1人出れば、絶好調の阿部に打順が回る。そんな中、清原がカウント2−0から4球続けてボールを選んで塁に出た。2死一塁から阿部が打席に入ると、ネクストバッターズサークルにはペタジーニが代打の出番を待ちわびていた。堀内監督も「(ペタジーニに)回ればな」と打線のつながりを期待したが、阿部は初球を左邪飛とし、万事休す。
 この日まで2度、9回1死まで本塁打が出ない試合があった。4月7日阪神戦と同18日広島戦。それぞれペタジーニとローズが記録継続の1発を放った。ただし、2試合とも敗戦。1本塁打の試合は1勝7敗と分が悪いデータもある。最大の武器の破壊力を封じられては、ましてや本塁打ゼロでは勝利はおぼつかない。
 福原の、特に内角の制球力に屈した。3三振の清原は「福原は去年とイメージが違った。今年対戦した(投手の)中で一番、速かった」。阿部は「球も走っていたし、カーブも切れていた」と、そろって阪神先発に脱帽した。あれだけ内角に制球よく、しかもキレのいい球を投げ込まれては、さすがの重量打線も踏み込めなかった。9回は、江藤、ペタジーニの代打攻勢に賭けたが、3度目の起死回生は起こらなかった。
 勝てば首位に並ぶ一戦だった。試合前には阪神岡田監督も「(巨人の本塁打は)まだまだ続くんとちゃう?  ここ(東京ドーム)はボールがよく飛ぶし」と半ば空中戦を覚悟していた。それだけに、相手に自信をつけさせかねない敗戦となった。最大のライバルに最大の武器をもがれた。この1敗が重いか軽いかは、今後の戦いにかかってくる。

2004/05/12(水) 阿部が史上最速で20号 カブレラを上回る
守った、打った、慎之助だ。清原の4号2ランで逆転した巨人だが、リードは1点の苦しい展開。7回表にスーパーブロックで本塁を守った阿部は、その裏、史上最速ペースとなる20号2ランを放ち、中3日で熱投する木佐貫をサポートした。この回、清水の6号、ローズの16号も飛び出し1イニング3本塁打で阪神・井川を粉砕。巨人は連敗を2で止め、単独2位に浮上した。

 
阪神 0 0 0 1 0 0 0 0 1 2
巨人 0 0 0 2 0 0 5 1 X 8
[勝]木佐貫 7試合2勝2敗
[敗]井川 7試合3勝3敗
[本]清原4号2ラン(井川・4回)
   阿部20号2ラン(井川・7回)
   清水6号2ラン(井川・7回)、ローズ16号(井川・7回)

 無心だった。配球の読みも打撃フォームも、いったん打席に立てば関係ない。体じゅうを満たす鋭敏な神経に、阿部はすべてを託していた。「そこまでの理論はボクにはないですから。ホントに気持ちだけで、打てる球を打つだけだったんですよ」決してやさしい球ではない。外角高めの145キロ速球に、バットを上からぶつけた。逆方向に打球が伸びる。阪神・井川にトドメを刺す一撃が、左翼スタンド中段に消えた。

 2―1で迎えた7回無死一塁。息詰まる投手戦の行方を、また阿部の本塁打が決めた。カウント1―3。決して外角直球を待っていたわけではない。「バットが自然に出て本塁打になりました」“キング阿部”の決定的な20号2ランに触発され、清水とローズがアーチを連発。この回一挙5点の猛攻で、今シーズン東京ドームでの阪神戦初勝利をたぐり寄せた。

 「ホントにいいのかなあ…」試合後のベンチ裏で、阿部は自ちょう気味だった。開幕から33試合目で、早くも自身初の20号に到達。カブレラ(西武)の38試合目を抜き、史上最速ペースとなった。「記録は知ってましたけど。ボクでいいんですかね」もう1か月以上も絶好調を続けているのに、いまだに自分のこととは思えない。無心で打席に立てる強さが、そこにある。

 記録への伏線は、7回表の守りで生まれた。2死一塁、井川に左中間への二塁打を許した。「投手に初球を打たれて、バッテリーにとっては恥ずかしいこと。元木さんからいい球がきて、死ぬ気で押さえにいきましたよ」ローズ、元木と渡った本塁返球。阿部は必死のブロックで本塁ベースを守り、一塁走者・矢野を刺した。「協力して勝てたのがうれしいですね」いつも捕手の仕事を第一とわきまえる。直後の2ランは、野球の神様からのご褒美にも思えた。

 開幕から1勝6敗と苦しめられた阪神を初めて本拠地で下し、再び貯金1。チームの連続試合本塁打も33試合となり、86年の西武が持つ35試合の日本記録更新も射程圏に入った。「ホームランは狙って打てるわけじゃないけど、相手のエースから打ったのは大きい。きょうはみんなよく打ったよな」自慢の打線での首位叩きは、堀内監督にとっても自信の深まる1勝だった。「あまりあおらないで下さいよ。狙ってるわけじゃないんだから」打率、打点を含め、打撃3冠を独占した阿部の苦笑いは当分、止まりそうにない。

◆「阿部メジャー」 渡辺オーナー けん制!?

 巨人の渡辺恒雄オーナー(77)は12日、都内で会食後、チームの勝利を受けコメント。世界最速ペースで本塁打を量産する阿部について「80本? ありうるねー」と感嘆し「メジャーに行きたいって言わないだろーな? 言ったら? 給料を倍にする。メジャーでもらうよりな」と早くも引き留め策を講じるほど。木佐貫の完投と4本塁打したことを聞くと「そんなうまい話があるのかね」と驚き「堀内っていうのは神様かね。素人は口出しせん」と笑いがとまらなかった。東京ドームで観戦した11日はチームが敗れ、この日は観戦に行かず快勝。「結果だけ聞いて、結果がよければすべてよし。もう東京ドームには行かない」という“宣言”まで飛び出した。

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