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2004/04/08(木) 「分からない」「確認中」…防衛庁、官邸に激震走る
「自衛隊が3日以内に撤退しなければ、日本人3人を殺害する」。カタールのテレビ局アル・ジャジーラは8日夜、目隠しをされた3人の男女、パスポートやIDカードの衝撃的な映像を繰り返し映し出した。

 現地で子供たちの支援活動をしていた女性、今春高校を卒業したばかりの若者、そしてフリーのジャーナリスト。犯人グループは人質を盾に、イラクの復興支援に協力する日本に、卑劣な要求を突き付けてきた。無事を祈る家族。「撤退する理由はない」と福田官房長官。国際貢献に賭ける日本の姿勢が厳しく問われている。

 ◆防衛庁―― 

 東京・市ヶ谷の防衛庁。8日夜、飛び込んできた人質事件の一報に衝撃が走った。この日はサマワの宿営地近くに砲弾3発が撃ち込まれ、同庁幹部は朝から情報収集に追われていた。そこへたたみかけるように最悪の情報が入り、退庁していた幹部が続々と引き返し、対応策を協議した。

 ある陸自幹部は、「これからどうなるのか。政府の決定を待つしかない」と硬い表情。別の幹部は「こういう事態も想定はしていたが、まさか本当に起こるとは……」と絶句した。

 ◆首相官邸―― 

 「確認中だ。まだよく分からない」。福田官房長官は午後8時ごろ、厳しい表情で官邸に入った。野田健内閣危機管理監らも駆けつけ、足早に奥の会議室に入る。正面玄関ロビーは大勢の記者団であふれ、谷内正太郎官房副長官補は「(事実関係は)聞いてみないとわからない」と大声を出しながら、報道陣をかき分けた。

 小泉首相は都内のホテルで自民党の安倍幹事長らと会食していたが、急きょ、仮公邸に向かった。

 午後10時22分、会見を始めた福田官房長官は一礼し、まず状況を説明。事件について「許し難く強い憤りを感じます。ただちに解放を求めます」。

 約10分間の会見の最後に、福田官房長官は質問者を見据え、「自衛隊を派遣しなかったらテロが起きないのですか。テロはどこにおいても起きる」と、やや顔を紅潮させ、一層早口で答えた。

 ◆外務省――

 「邦人誘拐」との報が入った外務省。8日夜、海外における日本人誘拐事件などを担当する同省2階の邦人特別対策室では、残っていた職員2人がともに深刻な表情で電話にかじりつき、詰めかけた報道陣を「取り込み中なので立ち入らないでください」と制止した。

 また、同室と同じ部屋にある邦人保護課では、7―8人の職員がテレビのニュースに食い入り、電話で問い合わせを受けたりしながら、報道陣に「こちらもまだ何が起きているのか、さっぱりわからない」と話した。報道陣が「誘拐されたのは誰か」「何人か」などと次々と質問を浴びせるが、「確認できていない」と語るばかりだった。

 ◆サマワ――

 「許されないことだ」――。報道陣への説明のため、宿営地の外に姿を見せた陸上自衛隊派遣部隊の清田安志1等陸佐は「非常に遺憾だ。砲撃事件があったばかりだが、危険はあっても、クウェートを出てイラクに入った時点で覚悟はできている」と思いつめた表情で語った。

 現地部隊に、防衛庁から一報が入ったのは8日午後4時(日本時間午後9時)すぎ。砲撃事件でムサンナ県知事らと協議を終え、宿営地に戻って来た佐藤正久1等陸佐は報道陣からニュースを聞かされ、「帰ってきたばかりで承知していない」と驚いた様子。「邦人保護を担当する外務省と情報交換しながら対応したい」と話した。


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