|
2004/04/05(月)
彗星の氷の粒を観測 世界2例目
|
|
|
5月には肉眼で見えるようになると期待されるリニア彗星(すいせい)の表面近くにふき出た氷の粒を、すばる望遠鏡で観測することに国立天文台などの研究チームが成功、5日発表した。 彗星は、周囲のガスの観測から氷が主成分であることが分かっているが、氷の状態のまま観測したのは世界で2例目。研究チームの河北秀世・群馬県立ぐんま天文台研究員は「彗星は太陽系ができたころの姿を保っており、氷の分析が太陽系形成の解明に役立つ」と話している。 研究チームは昨年9月、火星と木星の間にあったリニア彗星を近赤外線で観測、彗星の中心核を取り巻くように光が薄く広がっている様子をとらえた。 分析したところ、この光は、太陽光が氷の粒により反射されている光であることが判明。この距離では、氷は解けないことから、彗星からふき出た氷の粒が広がっていると判断した。
|
|
|
|