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2004/04/04(日)
「東洋一の大食堂」に幕 高島屋、名残惜しむ常連客
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1930(昭和5)年にオープンした高島屋大阪店(大阪市中央区)の大食堂が4日、最後の営業を終えた。戦前は1000席を誇り「東洋一の大食堂」と言われたが、外食産業の専門店化などの影響で、74年の歴史に幕を下ろした。 最後の客となった大阪府堺市の川崎貴美代さん(30)は、約25年前に人気メニューだったファミリーランチを食べた。「親に連れられ、ずっと通い続けた店だけに残念。大好きなミックスジュースを最後に飲みに来た」と話した。 37年間、料理を出し続けた料理長の灘儀吉男さん(56)は「あっという間。家族が安心して食事を楽しめる場所だった」と名残惜しそう。大食堂跡に新設される洋食レストランに転じる。 大食堂は開店当初、天井が6メートルと高く、6−10人用の大家族向けのテーブル席が半数以上を占めた。当時は画期的な約40人用のU字形カウンターも人気を呼んだ。 しかし核家族化が進み、専門店やファミリーレストランなどでの外食が多くなると、幅広い世代をターゲットに多種多様なメニューをそろえたデパートの食堂は衰退。大食堂も140席まで縮小して頑張ったが、閉店を余儀なくされた。
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