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2004/04/23(金)
愛ちゃん ダブルスでの五輪出場 一転して微妙に
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女子卓球ダブルスの福原愛選手(15)=ミキハウスJSC=と小西杏選手(23)=ミキハウス=のペアが、アテネ五輪アジア予選で五輪出場権獲得の条件をまだ満たしていなかったことが23日、明らかになった。アジア予選で出場権を逃したとみられていた台湾ペアに、シングルスの世界最終予選(5月、オーストリア)でダブルスの出場権獲得の可能性が残されていたことが分かったため。
日本卓球協会は25日の理事会で経緯を説明する方針。木村興治専務理事は毎日新聞の取材に対し「事実は認識しており25日の理事会で説明する。ただ協会としては福原組が出場権を獲得したというお墨付きは与えていない」と話している。同協会は14日に成田空港で両選手の帰国会見を開き、ホームページ上でも代表権獲得ペアとして両選手を紹介するなど出場権を獲得したものとみなしていた。国際卓球連盟(ITTF)の五輪出場権に関する規定の解釈をめぐる“勘違い”があったとみられる。
◇国際卓球連盟と日本卓球協会の間で行き違い
卓球ダブルスの福原愛(ミキハウスJSC)、小西杏(ミキハウス)組のアテネ五輪出場が一転して微妙になった。五輪出場枠獲得システムが複雑なのに加え、国際卓球連盟(ITTF)と日本卓球協会の間で行き違いがあったため。協会は25日の理事会でドタバタのてん末を報告する。
アテネ五輪の卓球はシングルスで代表を獲得した選手に加え、男女各22人がダブルスに出場。この22人のうち、女子のアジア枠は6人。アジア予選(4月9日〜13日、北京)の女子ダブルスでは1〜5位までのペアにシングルスで代表権を得ていない選手が1人ずつおり、この5選手がまず決定。6位の台湾ペアはともに、この時点でシングルス出場権を得ておらず、代表になるとアジア枠の「6」を上回るため、協会は7位の福原組(福原のみがシングルス代表権獲得)が繰り上がって代表権を得たとみなした。
しかし、ITTFがその後ホームページで掲載した公式結果では、アジア予選の女子ダブルスで五輪出場権を確保したのは1―5位のペアだけ。ITTFの解釈では、6位の台湾ペアの一人が世界最終予選(5月、オーストリア)にエントリーしており、この選手がシングルスの代表権を獲得した場合、福原組の繰り上げ出場はなくなる。
日本卓球協会の木村興治専務理事は「世界最終予選の結果が(福原組の五輪出場権に)絡むとは最近知った」と説明している。
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