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2004/03/25(木)
「太陽にほえろ!」の長さん、俳優の下川辰平さん死去
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テレビドラマ「太陽にほえろ!」の「長さん」役で知られた下川辰平さん(しもかわ・たっぺい)=本名・下川辰典(しもかわ・ときふみ)=が25日午前3時30分、敗血症のため福岡市南区の病院で亡くなった。73歳だった。福岡県出身。通夜は25日午後8時、葬儀・告別式は26日午前11時から福岡市南区横手2の34の3、トヨタ葬祭で。喪主は妻、孝子(たかこ)さん。連絡先は東京都渋谷区渋谷1の8の3の安田生命ビル8階のI・T企画。
「太陽にほえろ!」のメンバーとしては、「ブルース刑事」役の又野誠治さん=享年(43)=が今月23日夕、東京都杉並区内で経営する居酒屋で自殺しているのが見つかったばかり。相次ぐ悲報になった。
事務所関係者によると、下川さんは糖尿病で体調を崩し、昨年末ごろから、入退院を繰り返していたという。
下川さんは昭和5年、福岡県生まれ。武蔵野美大中退後、福岡市のRKB毎日の専属劇団に加入。39年に上京して文学座に。「黒部の太陽」「戦争と人間」「青春の蹉跌」「雨あがる」などの映画に出演した。
47年に始まった日本テレビ系「太陽にほえろ!」には、故石原裕次郎さんらと番組スタート時から出演。「長さん」こと野崎刑事役で渋い脇役を見事に演じ、57年に警察学校教官役で異動するまで10年間活躍した。ドラマ上では、ブルース刑事は長さんが教官として七曲署に送り込んだ教え子だった。
■「父であり兄であった」
「ボン」刑事役の俳優、宮内淳さんの話 「頭の中が真っ白だ。入院されたのは聞いていたが、驚きました。この数日間、『太陽』のメンバーがバタバタと亡くなり言葉が出ない。下川さんは文学座の先輩で、当時から芝居を教えてもらった友人というよりは、お父さんでありお兄さんのような存在。芸能活動の指導者だった。普段は冗談を言うことが多かったが、その裏で数多くのボランティア活動をやったりと堅実な生き方をされていた。(『太陽』メンバーが)亡くなることは自然の摂理でしようがないと思うが、こうバタバタと来るとね…。ご苦労さまと言いたい」
■「太陽にほえろ!」 昭和47年7月から61年11月まで、日本テレビ系で放送された刑事モノのお化け番組。石原裕次郎(故人)扮するボス以下、七曲署の刑事たちが活躍するストーリー。刑事の殉職が多いのも話題で、10人以上が殉職または病死などした。後に「太陽にほえろ!」スペシャル番組も作られている。最高視聴率は40.0%(昭和54年7月20日)
2年前からドラマのDVDボックス(バップ)も順次発売中で、これまでにマカロニ(萩原健一)、ジーパン(松田優作)、テキサス(勝野洋)各編(各6−8枚組)が登場。それぞれ5000−6000セットのセールスになっている。
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