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2004/03/21(日)
台湾総統選、陳水扁氏が小差で再選
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20日に投票が行われた台湾総統選は即日開票の結果、与党・民主進歩党の陳水扁総統と呂秀蓮副総統の現職ペアが再選を果たした。選挙は中国との関係が争点だったことから、中国の反発は必至とみられている。 中央選挙委員会の発表によると、投票総数は1290万票。陳氏と野党統一候補の連戦・国民党主席の差は、わずか2万9158票だった。 また、総統選と併せて行われた、中国のミサイルの脅威に対する防衛力強化の是非を問う初の住民投票は、投票率が45%にとどまり、最低限必要とされる50%に届かなかったため、不成立に終わった。 再選された陳総統は中国に対し、今回の選挙結果を受け入れるよう呼びかけるとともに、1999年以来凍結されている対話の再開と、台湾に向けて配備されているミサイル500基の撤去を求めた。 一方、敗れた連戦氏は直ちに異議を申し立てる意向を表明。前日に起きた陳総統の銃撃事件が選挙結果に影響したと主張し、選挙無効と投票用紙の再点検を求める姿勢を示した。 総統選の結果をめぐっては、無効票の多さが論議の焦点となっている。無効票は33万7297票と、前回(2000年)の約3倍だったうえ、陳氏と連氏の得票差の11倍に上った。国民党は直ちに台湾各地で、票の再点検を求める訴訟を起こした。
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