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2004/12/05(日)
強風、7都県で44人重軽傷…大雪・大雨でも被害
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5日の日本列島は未明から、発達した温帯低気圧が台風並みの暴風や大雨をもたらし、大荒れの天気となった。
各地で転倒事故や、土砂崩れや電車の脱線、船舶の座礁が相次いだ。
各地の警察によると、東京、神奈川、新潟、宮城など7都県で計44人が強風にあおられて転倒するなどして重軽傷を負った。
山形県松山町では午後7時10分ごろ、強風にあおられた同町荒町、食料品販売業奥山智士さん(47)が乗用車にはねられ、頭などを強く打って死亡。
東京都豊島区では午前5時半ごろ、都立大塚ろう学校の屋上に重ねてあった2メートル四方のフェンス(重さ約25キロ)約10枚が飛ばされ、民家の屋根や路上などに落下した。
海上も強風が吹き荒れ、午前6時10分ごろ、千葉県館山市船形でケミカルタンカー「吉祥丸」(富永茂光船長、460トン)が座礁。乗組員5人は無事だった。
雨の被害も各地で発生。
高知県大正町では午前0時40分ごろ、無職松本義男さん(50)が増水した川に流され、行方不明になった。
富士山では、数か所で土砂崩れが起き、午前4時40分ごろ、山梨県鳴沢村の富士スバルラインの5合目の駐車場で、乗用車3台が土砂に埋まった。登山客9人は車外におり、けがはなかった。
10月の台風23号で市街地の大半が浸水した兵庫県豊岡市では、円山川の支流から水があふれ、市内の住宅5戸が床下浸水した。
さらに、和歌山市中の南海線、岡山県勝山町のJR姫新線、宮崎県延岡市の高千穂鉄道では、5日午前、雨のため沿線の地盤が緩み、土砂や倒木が線路を覆った。これにより、姫新線の普通列車(2両)と高千穂鉄道の列車(1両)が脱線。いずれも、乗客、乗員にけがはなかった。
一方、北海道内では道東を中心に大雪と強風に見舞われ、JRや空の便に運休が相次いだほか、積雪などで送電線が断線。夕張市内は、ほぼ全世帯にあたる約8450戸が停電している。
雪で見通しの悪かった上士幌町三股の国道では、帯広発旭川行きのバスがトラックに追突し、バス運転手の帯広市西、真下茂さん(49)が出血性ショックで死亡した。
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