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2004/12/28(火)
津波被害、日本人2人の死亡確認
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インドネシア・スマトラ島沖の地震による津波で、外務省に28日朝までに入った情報によると、日本人2人がタイで死亡したことが確認された。
町村外相は同日午前の記者会見で、スリランカで邦人と見られる7遺体が発見されたと明らかにし、現地でもツアー客が7遺体を、同行の日本人参加者だと確認した。
このほかに、日本からのタイ南部プーケット島へのツアー旅行に参加していた邦人計15人の無事が確認されていないほか、在留邦人ら十数人が行方不明となったり連絡がとれなくなったりしており、邦人の被害者はさらに増えそうだ。これまでに判明した津波による死者総数は、インドなどでさらに増えており、各地からの報道を総合すると2万5000人を超した。
死亡が確認された2人は、タイ・プーケット島で行方不明となっていた福岡市の会社員柿木奈緒子さん(27)と、タイ南部カオラックで行方不明となっていた在バンコク日本大使館の1等書記官、吉野貞行さん(41)の長男魁人(かいと)君(8)。
柿木さんは、パッケージツアーに参加してプーケット島を訪れた。27日午後、現地にいた旅行会社関係者が遺体を確認し、現地の日本大使館員に連絡した。
吉野さんの長男については27日午後、吉野さんの夫人が遺体を確認した。吉野さんの安否は、依然不明。
◆スリランカの7遺体確認中◆
スリランカで発見された、日本人のツアー客と見られる7遺体について、町村外相は、「現地で一定の確認はできた。最終確認のため、家族が現地に向かう」と述べた。
スリランカへのツアーを出した東京都新宿区の旅行会社「大陸旅遊」の谷奥徹男社長は、28日中に、スリランカ入りする。
◆沿岸国の死者、4万人超の可能性も◆
インド洋沿岸の被災国での死者数は、地震・津波の発生から3日目となった28日、被害状況が判明するにつれてさらに増えている。東アフリカ・タンザニアの警察当局は27日、AFP通信に対し、同国沿岸部で少なくとも10人が死亡したと語った。
AP通信によると、インドネシアのユスフ・カラ副大統領は27日、「確定した数字ではないが、国内だけで2万1000―2万5000人が死亡したと考える」と述べた。
事実なら、沿岸国での死者数は4万人を超す可能性がある。
英BBC放送によると、震源地に近い、インド領アンダマン・ニコバル諸島では、約3000人の死亡が確実視されている。同諸島では、被害状況の確認が遅れ、3万人が行方不明との情報もある。
また、スリランカ政府当局者はロイター通信に対し、確認された約1万2000人のほかに、数千人が海に流されたまま行方がわからなくなったとし、同国の死者数が2万人程度に達する可能性があると述べた。
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