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2004/12/26(日)
ドン・キ「環八世田谷店」放火?40分前に不審中年男
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26日午前1時40分ごろ、東京都世田谷区八幡山3のディスカウント店「ドン・キホーテ」環八世田谷店から出火、鉄筋2階建て同店舗約1290平方メートルのうち2階部分約630平方メートルを焼いた。
店内には客ら約70人がいたが、店員の誘導で避難、けが人などはなかった。
現場に火の気はなく、警視庁成城署は、さいたま市などで相次ぐ放火事件をまねた疑いが強いとみて、現住建造物等放火の疑いで捜査している。
成城署や東京消防庁の調べによると、同日午前1時40分ごろ、衣料品売り場のハンガーにかけられたナイロン製ジャンパーから煙が出ているのを客のアベックが見つけ、男性店員(48)に知らせた。店員3人が消火器で消そうとしたが消し止められず、10分後に男性店長(32)が119番通報した。
東京消防庁は、消防ヘリ2機と消防車両52台を出動させて消火にあたったが、鎮火まで約10時間かかり、午前11時50分ごろになってようやく消し止めた。
成城署によると、出火の約40分前、同店1階の出入り口付近で、「これから火を付けるから、気を付けた方がいい」と店員に声をかけて立ち去った中年の男がいた。同署はこの男が事情を知っているとみて、店員から男の特徴などを詳しく聞くとともに、店内にある36台の防犯ビデオの映像を調べている。
同社を巡っては、今月13日にさいたま市の浦和花月店から出火し、店員3人が焼死した。その後も、同市内の別の店舗や千葉市、大阪市でも不審火が相次ぎ、浦和花月店以降だけで火事は6件目。
同店の放火事件の後、東京消防庁は都内31店舗を緊急立ち入り検査し、計24店舗、214件の消防法違反を見つけて警告した。環八世田谷店は「段ボール箱で防火扉が閉まらない」「従業員の防火教育が不適」など8件の違反を指摘されていた。
同店は1998年3月に開店。年中無休で、土日、祝日は午前9時から翌日の午前4時30分まで営業している。
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