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2004/12/24(金)
<新球団誕生>ホークス譲渡、オーナー会議が正式承認
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日本プロ野球組織(NPB)の臨時オーナー会議が24日、東京都内で開かれ、大手スーパー、ダイエーから情報通信大手、ソフトバンク(孫正義社長)へのホークス球団譲渡とソフトバンクの来季加盟を全会一致で承認した。新チーム名は「福岡ソフトバンクホークス」と決まった。オリックスと近鉄の合併に端を発した今季の球界再編劇は、新規参入する楽天に続くIT(情報技術)企業の加入で一応の区切りがついたことになる。 新球団は、球団の株式譲渡が行われる来年1月28日に発足し、ソフトバンクの100%子会社「福岡ソフトバンクホークス」が運営する。入場券や放映権などの興行権については、米投資会社コロニー・キャピタルから150億円で買い取り、別に100%子会社「福岡ソフトバンクホークスマーケティング」を設立して扱う。 孫社長は同日、福岡市で記者会見。地元から「福岡」と「ホークス」を球団名称に残してほしいとの要望を受けたと説明し、球団名称についてファンへ配慮したことを協調した。球団のログマークも、現在のマスコット「ハリー」をそのまま採用する。併せて、ソフトバンクグループの新しいロゴマークも発表した。 球団の譲渡は、02年1月に横浜ベイスターズの筆頭株主がマルハから東京放送(TBS)に変わって以来。
福岡ソフトバンクホークスの王貞治監督は24日、昼過ぎに、福岡ドームで孫正義社長を迎え、グラウンド、スタンドなどをともに見学した後、夕方からの会見に出席した。 オーナー会議での承認の報に、「うれしい、というよりホッとしている」。現場を預かる最高責任者としての正直な気持ちをまず、口にした。 また、指揮官としてホークスと地元ファンのきずなの強さは12球団一と実感している王監督は、「ホークスの名称やキャラクターをそのまま残してくれたことが何よりうれしい」と語った。 さらに孫社長の野球への強い気持ち、大きな情熱について触れ、「日本一でなく、世界一強いチームを作るのが夢だという。それは半面、厳しい目で、チームへの注文や評価が下されることでもある」と表情を引き締めた。 ▼松中 新チームになっても、声援を送ってくれるファンの気持ちは変わらないと信じている。新しい1年を「優勝」の2文字で締められるよう頑張る。 ▼城島 今までと変わらず、より高いパフォーマンスを見せ、チームを優勝に導くだけ。良いスタートを切る大事な年にしたい。 ▼和田 熱い声援をくれるファンがいる福岡にチームを残してくれたことに感謝している。新生ホークス元年を優勝で飾りたい。 ▼斉藤 優勝を狙える戦力であることも変わらないし、ますます気持ちを強く持ってシーズンに臨む。 ▼新垣 2年間、ダイエーのユニホームを着たことに誇りを持っている。チーム名は変わるので、新たな気持ちでプレーしたい。 ▼川崎 ここまでダイエーの看板を背負ってきたので、正直寂しい。ダイエーに育ててもらった感謝の気持ちを忘れないようにしたい。新球団にはファンに喜んでもらえるような環境を作ってもらいたい。
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