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2004/12/22(水)
ヨン様の家、公開中止へ
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韓国ドラマ「冬のソナタ」の撮影に使われた春川(チュンチョン)市の民家が、公開中止となる可能性が出てきた。この民家はペ・ヨンジュン(32)演じる主人公が高校時代を過ごした「チュンサンの家」として使われ、冬ソナツアーの人気スポットになっている。しかし、予想をはるかに上回る観光客が訪れ、家主が「疲れた」として公開中止を市に要請した。 「冬ソナ」でヨン様演じる主人公が、失っていた記憶を断片的に思い出すというシーンが撮影された「チュンサンの家」。この民家の女性家主が来年からの公開中止を、22日までに春川市に申し入れた。市側は対応策を検討しているが、内部への立ち入りができなくなる可能性が出てきた。 市などによると、女性は「春川市を知ってもらう手助けになれば」と、自宅の一部約50平方メートルを好意で開放。日本などから1日500〜600人が訪れる観光名所となった。日本の旅行代理店関係者は「冬ソナツアーでも1、2を争う人気スポット。内部を見ようと、毎日長い行列ができている」という。閑静な住宅地にあり、大型観光バスで訪れるツアー客も多いことで、周辺住民も騒音に悩まされてきた。 女性は「自分の家に入るのも大変」「私生活が侵され、精神的・肉体的にも疲れた」と語っているという。市側は6月から家主に「賃貸料」名目で補償を行い、周辺住民にも迷惑料を支給。来年以降も公開を続ける方向で検討中だが、駐車場の確保など課題も残されている。 民家が公開中止になれば、日本からのツアーにも影響を及ぼしそうだ。来年1〜3月に実施するツアーに「チュンサンの家」を組み込む予定のJTB西日本では「家の前に行くことも禁止になった場合には、代わりに違う場所にお連れすることも想定しなければなりません」。今後はパンフレットに注意書きを折り込むなど、対応を検討するという。 春川市では最近、設置予定だったヨン様の等身大人形に対し、ファンや市民から「全然似てない」などと抗議が殺到。製作者が人形を撤去を発表する騒動もあった。
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