|
2004/11/20(土)
奈良女児誘拐殺人 葬儀に330人 同級生がお別れの言葉
|
|
|
有山楓(かえで)ちゃん(7)の葬儀が20日正午から、奈良市富雄北1の公益社会館で営まれた。富雄北小児童や全教職員、保護者、鍵田忠兵衛・奈良市長ら約330人が参列。読経の後、同小の楳田勝也校長(59)が弔辞。楓ちゃんの同級生がお別れの言葉を述べた。弔問客はその後、楓ちゃんの出棺を見送り、悲しみと事件に対する怒りを新たにした。 会場には午前11時すぎから参列者が訪れはじめ、幼い子どもの手を引いた母親や、楓ちゃんへの手紙を握りしめた女児の姿も見られた。いずれも硬い表情で報道陣の質問にもほとんど答えず、次々に中に入った。 同市内の女性(60)は「楓ちゃんと同じくらいの年の孫がいます。事件に対する怒りを感じます」と話し、楓ちゃんの父親の同僚男性は「(父親は)気丈に振る舞っていたけれども、その姿は、何とも言えないいたたまれない気持ちだ」と心配していた。
■楓ちゃんの衣類に体毛数本が付着
奈良市学園大和町、同市立富雄北小1年、有山楓(かえで)ちゃん(7)の誘拐・殺害事件で、捜査本部の20日までの調べで、楓ちゃんの衣類などに人の頭髪や体毛が数本付着していたことが、分かった。遺体を遺棄する際などに犯人が接触して付いた可能性があり、捜査本部は血液型やDNA鑑定を進めている。 調べでは、頭髪や体毛が付着していたのは、発見時に楓ちゃんが着ていた赤色のトレーナーなど。捜査本部は、犯人を特定する際の重要な手がかりになるとして、鑑定作業を急いでいる。 一方、指紋は楓ちゃんの遺体や衣類からは検出されていないことも分かった。
|
|
|
|