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2004/11/20(土) 奈良女児誘拐殺人 葬儀に330人 同級生がお別れの言葉
有山楓(かえで)ちゃん(7)の葬儀が20日正午から、奈良市富雄北1の公益社会館で営まれた。富雄北小児童や全教職員、保護者、鍵田忠兵衛・奈良市長ら約330人が参列。読経の後、同小の楳田勝也校長(59)が弔辞。楓ちゃんの同級生がお別れの言葉を述べた。弔問客はその後、楓ちゃんの出棺を見送り、悲しみと事件に対する怒りを新たにした。
 会場には午前11時すぎから参列者が訪れはじめ、幼い子どもの手を引いた母親や、楓ちゃんへの手紙を握りしめた女児の姿も見られた。いずれも硬い表情で報道陣の質問にもほとんど答えず、次々に中に入った。
 同市内の女性(60)は「楓ちゃんと同じくらいの年の孫がいます。事件に対する怒りを感じます」と話し、楓ちゃんの父親の同僚男性は「(父親は)気丈に振る舞っていたけれども、その姿は、何とも言えないいたたまれない気持ちだ」と心配していた。

■楓ちゃんの衣類に体毛数本が付着

奈良市学園大和町、同市立富雄北小1年、有山楓(かえで)ちゃん(7)の誘拐・殺害事件で、捜査本部の20日までの調べで、楓ちゃんの衣類などに人の頭髪や体毛が数本付着していたことが、分かった。遺体を遺棄する際などに犯人が接触して付いた可能性があり、捜査本部は血液型やDNA鑑定を進めている。
 調べでは、頭髪や体毛が付着していたのは、発見時に楓ちゃんが着ていた赤色のトレーナーなど。捜査本部は、犯人を特定する際の重要な手がかりになるとして、鑑定作業を急いでいる。
 一方、指紋は楓ちゃんの遺体や衣類からは検出されていないことも分かった。

2004/11/19(金) 日中首脳会談では、中国潜水艦の領海侵犯の原因も質したい=小泉首相
小泉首相は、日中首脳会談では、中国の原子力潜水艦が日本の領海に侵入した原因を質す考えを明らかにした。
首相官邸で記者団に述べた。
小泉首相と胡錦濤中国国家主席との会談が、サンティアゴで21日午後8時40分(日本時間22日午前8時40分)から行われることが正式決まった。
会談に臨む姿勢について、小泉首相は、「日中関係は2国間関係として重要。国際社会でも、日中間が協力して活動する分野が増えてきた。日中関係を重視し、友好発展に努力していこうとの立場にたって会談したい」と述べた。
さらに、日中外相会談では、中国側から言及がなかったとされる中国の原子力潜水艦が日本の領海に侵入した原因について質す考えはあるかとの質問に対し「ある」とし、「この問題は日中関係の発展の阻害にならない。適切に対応する」と語った。 
会談は、チリのサンティアゴで20日から開幕するアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議を利用して行われる。
小泉首相の靖国神社参拝問題がしこりとなって、日中首脳が双方の国を訪問して会談する首脳外交が途絶えて3年になる。この間も、国際会議の場を利用した首脳会談は行われてきたが、10月のASEM(アジア・欧州会議)首脳会合では日程上の理由から会談は実現せず、2003年10月以来の首脳会談となる。 

■台湾「日米に事前連絡」 中国原潜侵犯で陳総統


台湾の陳水扁総統は19日、中国の原子力潜水艦の日本領海侵犯事件について「事前に日本と米国に関連情報を提供することができ、最終的に(中国原潜と)確認され、発見されたことを光栄に思う」と述べ、台湾当局が最初に原潜の動向を確認したことを初めて示唆した。
 総統府で日本の対台湾交流機関、交流協会の服部礼次郎会長と会談した際に語った。
 陳氏は、どのような情報を提供したかなど詳しいことは明らかにしなかった。中国の軍事情報収集や東アジア地域での安全保障面での台湾の重要性を強調することで、情報交換など日米との軍事関係強化につなげる意図がありそうだ。

2004/11/18(木) 小1女児連れ去り殺害 奈良県警が断定
奈良市学園大和町、会社員、有山茂樹さん(30)の長女、楓(かえで)ちゃん(7つ)=市立富雄北小一年=が十七日午後、行方不明となり、奈良県警が捜索していたところ、十八日午前零時すぎ、奈良県平群(へぐり)町菊美台の側溝で楓ちゃんが死亡しているのを車で通りかかった男性(64)が発見した。母の江利さん(28)の携帯電話に十七日夜、楓ちゃんの携帯電話から「娘はもらった」という内容の楓ちゃんの写真を添付したメールが届いており、県警は誘拐、殺人事件として奈良西署に特別捜査本部を設置した。
 また、自宅から約二百メートル離れた通学路付近で、午後一時四十五分ごろ、めがねの二十歳くらいの男の車に楓ちゃんが乗り込むのを同級生ら複数の児童が目撃しており、捜査本部は車の特定などを急いでいる。
 楓ちゃんにすり傷以外目立った外傷はなく、捜査本部は十八日午後、司法解剖して死因の特定を急ぐ。
 調べでは、楓ちゃんの遺体は下半身が側溝(幅、深さとも約三十センチ)にはまり、上半身は道路にうつぶせ状態だった。発見時の服装は楓ちゃんが登校時に着ていたものと同じだが靴と靴下、デニム地ジャンパーがなく、ランドセルと持っていた携帯電話もなかった。
 楓ちゃんは十七日午後一時ごろ、約二キロ離れた自宅へ徒歩で下校。このころ、外出中だった江利さんが楓ちゃんの携帯に電話をかけ、四回目にかけた同四十分ごろにつながった。
 江利さんが参加するバレーボールの練習を楓ちゃんに見に来るかと聞いたところ、楓ちゃんは「(自宅に)自転車を取りに帰る」と答えた。
 江利さんは午後二時半ごろ、バレーボールの練習がある小学校に到着したが楓ちゃんの姿がなかったため不審に思って帰宅。自宅に楓ちゃんはいなかった。
 夕方になっても楓ちゃんは見つからず、学校に連絡。午後六時四十五分ごろ、江利さんが「娘が帰宅しない」と奈良西署に届け出た。
 午後八時ごろ、江利さんの携帯に楓ちゃんの写真を添付したメールが入ったが、現金など具体的な要求はなかった。
 楓ちゃんは両親と妹(2つ)の四人暮らし。
 遺体遺棄現場は、自宅から南西約五キロ離れた奈良県西部にある山あいの新興住宅街のはずれ。現場に街灯はなく、夜間は真っ暗で人通りもほとんどない。
≪異様な手口、身代金要求もなし≫
 「娘はもらった」。必死で捜し回る母親の携帯電話に、犯人は愛娘の姿を写した写真付きのメールを送りつけてきた。身代金を要求するでもない謎のメール。親の苦しみを増幅させるためなのか、自分の存在を誇示するためなのか。これまでにない犯人の手口からは、今回の犯行の異様さが浮かび上がる。
 有山楓ちゃん(7つ)が今年、小学校に入学したばかりのころ、自宅から約二キロ離れた富雄北小学校までの途中で迷子になり、騒ぎになったことがあった。このため、心配した母親の江利さん(28)が登下校時に楓ちゃんのいる場所がわかるようGPS(衛星利用測位システム)付き携帯電話を持たせるようにしたという。
 この日、楓ちゃんの携帯は、最後に「自宅から南に約二百メートル」の畑付近を指し示していた。
 午後一時四十分ごろに通話してから連絡が取れなくなった楓ちゃんは暗くなっても帰らず、江利さんは奈良県警に通報。駆けつけた警察官や近所の住民と畑付近をくまなく捜したが、楓ちゃんの姿はなかった。結局、GPSが示していたのは、携帯の電源が切られた位置だったとみられる。
 捜索が続く中、犯人は江利さんの携帯電話に楓ちゃんの携帯からメールを送りつけてきた。室内で撮影されたような楓ちゃんの写真を添付した非情のメールだった。
 「大丈夫。きっとみつかるよ」。それまで自分にこう言い聞かせながら自宅で待機していた父親の茂樹さん(30)は望みを打ち砕かれた。
 誘拐の可能性が高まったことで、自宅には犯人からの電話に備え、逆探知装置などが運び込まれた。しかし、犯人からは“犯行声明”のメール以降、身代金要求などの電話をかけてくることはなく、楓ちゃんの居場所を捜し出す手がかりも得られなかった。

2004/11/17(水) 新潟中越地震 仮設住宅入居申し込み受け付け 小千谷
新潟県中越地震で1634戸が全半壊する被害が出た小千谷市は17日、仮設住宅の入居申し込みの受け付けを始めた。市内全15カ所で計800戸を建設予定で、今月下旬に千谷運動公園野球場と旧北陸農業試験場跡地に完成する計約380戸分をまず24日まで受け付ける。来月下旬に完成予定の13カ所計420戸分は来月3日受け付け開始。
 会場の市総合体育館には、開始1時間前の午前8時ごろから被災者が詰めかけ、受け付けを1時間繰り上げた。同市城内の無職、小林よきさん(75)は「大きく壊れた自宅で恐る恐る暮らしている。建て直すまでの家として申し込んだ。不便だが冬を越すために仕方ない」と話した。
 入居できるのは、自宅が全壊するなど応急修理をしても住めなかったり、道路の通行止めやがけ崩れの恐れがあり自宅に住めない被災者。
 県によると、県内では13市町村で約3500戸の仮設住宅建設が予定されている。

■花嫁募集で海を越えてきた中国人花嫁

「誰にも助け、頼めない。子供と2人だけよ」
 新潟県中越地震の震源地に近い避難所の小学校で、美華さん(34)=仮名=は片言の日本語でつぶやいた。腕で長女(2)が寝息を立てている。6年前、タクシー運転手をしていた中国・大連から山間の小さな集落に嫁いで来た。日本で結婚した友人から花嫁募集の話を聞き、海を越えた。日本へのあこがれもあった。
 初めて経験する揺れだった。電子レンジやトースターが飛んだ。たんすとテレビが倒れ、停電で真っ暗闇の中、居間にいた長男(4)と長女を抱き寄せた。義父母と近くの集落センターに逃げた。5日間野宿し、自動車部品工場にいた夫(53)とともに避難所に入った。
 地震の2日前、家庭裁判所で離婚調停を始めたばかりだった。
 春にはヤマザクラ、ツバキ、コブシの花が咲き乱れる。まぶしい緑に囲まれ、プラスチックパックの製造工場で働き、幸せな結婚生活のはずだった。ところが、妊娠中も家事一切を押し付けられたという。料理も覚えたが、献立に細かい注文がつく――。中国との違いに、我慢できなくなっていた。
 夫は両親とともに避難所から勤め先の社宅に移った。「こんなことになったから、やり直そう」と説得されたが、気持ちは変わらなかった。長男だけを夫に預けて避難所に残った。
 仕切りのない学校の教室で約20人が生活する。長女は突然泣き出すことが多くなり、毎晩のように抱きかかえて廊下に出る。集落の知人は「大丈夫?」と言葉をかけてくれるが、中国人の自分が溶け込めないことは分かっている。仮設住宅に移っても、いられるのは2年だけだ。
 地震の後、中国に電話がつながった。「子供を連れて帰っておいで」。両親の泣き声が聞こえたが、戻っても仕事のあてはない。
 避難所の雨は間もなくみぞれ交じりになる。雪深い異郷で7度目の冬を迎える。

2004/11/16(火) <横田めぐみさん>写真3枚公開 北朝鮮側から提供
日朝実務者協議で拉致被害者の横田めぐみさん(行方不明時13歳)を写したものとして北朝鮮側から提供された写真3枚を、父滋さん(72)と母早紀江さん(68)が16日公開した。拉致されて間もない時期とみられる写真からは、不安そうな表情が見てとれる。「『めぐみちゃんはこんなとこにいたの』と泣けてきた。どんな気持ちで写真撮影を受けたのか。かわいそうでなりません」。母は涙ぐみながら話した。
 3枚の撮影日時や場所は不明だが、北朝鮮側はいずれも「(めぐみさんの)独身時代に撮影された」と説明したという。現物は鑑定に使われるため、両親にはカラーコピーが渡された。両親はめぐみさんに間違いないとしている。
 両親にとって最も衝撃だった写真は、髪の長さから、拉致後、半年から1年ほどたった中学生のころに撮影されたとみられる1枚だった。白いブラウスの上に制服のようなものを着て、ソファに座る少女。
 「(拉致された)13歳のころと同じ。この写真が一番悲しかった。泣きながら苦しみながら連れて行かれ、それでも必死に辛さをこらえようとしている表情がうかがえる。見ているとたまらない気持ちになった」と早紀江さんは話した。顔を真っ赤にした滋さんは「私たちの覚えているめぐみそのまんまで、余計懐かしく悲しかった」。
 残る2枚は20代のころの撮影とみられる。いずれも屋外でコートをはおり、立ち姿で全身が写されている。早紀江さんは「顔の表情から『ここ(北朝鮮)で暮らさないといけない』というめぐみの強い思いが感じられる」と感想を話した。
 両親は15日、政府から写真を提供された。その夜、ルーペを取り出して何度も写真を拡大して見て「やっぱりめぐみちゃんだね」と2人で話したという。
 早紀江さんは「北朝鮮は本当にこちらの心をゆさぶることをする。情報を小出しにするのでなく、今すぐにでもめぐみを返してほしい」と訴えた。

2004/11/15(月) <日朝実務者協議>家族会メンバーは北朝鮮へ憤り
 北朝鮮によって横田めぐみさん(行方不明時13歳)が拉致されてからちょうど27年たった15日、北朝鮮側がめぐみさんの「遺骨」とする骨が日本に持ち帰られた。拉致被害者の「生存」を示す証拠は一つもない。日朝実務者協議は今回も家族らに失望をもたらした。「だまされない」「落胆した」。家族らは口々に北朝鮮への強い憤りを表した。
 外務省による家族らへの説明は午後4時半ごろから約3時間半に及び、終了後に家族らは東京都内で記者会見した。
 家族会代表でめぐみさんの父滋さん(72)は「遺骨とされるものが入った骨つぼは白い布でくるまれていた。警察が検証する関係で中も開けていない」と説明。北朝鮮から提供されためぐみさんの写真3枚のうち1枚は結婚後のものだった。母早紀江さん(68)は「少し背が高くなってすらっとなって、大人になっていた。思わず懐かしさで涙が出てきた」と話し、「表情は明るく、本当に精神病にかかっていたのか。自殺なんて絶対ない」と語気を強めた。さらに「娘たちはどこかに監禁されていて『そんなの違うのよ』と叫んでいるはず」と話した。
 弟拓也さん(36)も「北朝鮮側が提供した情報は、横田めぐみばかりに集中している。運動のシンボルを一本釣りし、うその情報で納得させようとしている。落胆した」と強い口調で話した。
 田口八重子さん(同22歳)については、81〜84年にめぐみさんと一緒に生活していたと初めて説明された。田口さんはこの時期、大韓航空機爆破事件の金賢姫元死刑囚の教育係として同居していたとされる。田口さんの兄の飯塚繁雄さん(66)は「同居期間が正しいなら、妹は(教育係の)李恩恵じゃないことになる」と、北朝鮮の主張が意図的に作られているという見方を示した。「何回調査をやっても北はうそを続ける。(死亡原因とされる)交通事故の調書は作られたものという疑念はぬぐえない」と繰り返した。
 北朝鮮は増元るみ子さん(同24歳)の結婚の日付を訂正した。弟照明さん(49)は「結婚証明書をねつ造だったと認めた国をどうやって信じられるでしょうか」。松木薫さん(同26歳)については「衝突事故で死亡」とされていたのが「自動車が転落して火災になり死亡」と変わった。弟信宏さん(32)は「180度説明が変わった」と、不信感をあらわにした。
 有本恵子さん(同23歳)の拉致について、北朝鮮側は「よど号メンバーが関与したという事実がない」と回答した。父明弘さん(76)は「北朝鮮のたちの悪さが出ている。遠慮なく経済制裁するしか解決方法はないのではないか」と、強く主張した。

2004/11/14(日) 紀宮さま婚約内定、お相手は都職員・黒田慶樹さん
天皇家の長女紀宮(のりのみや)さま(35)が、東京都都市整備局建設業課主任の黒田慶樹(よしき)さん(39)=東京都渋谷区=と婚約されることが内定した。

 次兄の秋篠宮さまの学習院時代の同級生で、紀宮さまとも幼なじみ同然の間柄。天皇、皇后両陛下も婚約を了承され、12月下旬に宮内庁から正式発表される。挙式の日取りなどは未定だが、一般の結納にあたる「納采(のうさい)の儀」を経て、来年夏にもご結婚となる。結婚により紀宮さまは皇籍を離れる。

 宮内庁の羽毛田(はけた)信吾次長は14日に記者会見し、新潟県中越地震などで被災者が苦しんでいることから、両陛下や2人の希望で今月初めの発表予定を12月下旬に延期していたが、一部で「婚約」が報じられたために認めざるを得ない事情を説明。「紀宮殿下もお相手も、12月後半まで慶事の発表を行う気持ちはなく、両陛下もお2人のお気持ちを尊重されている。今は正式発表を行う時期ではない」と述べた。

 宮内庁によると、黒田さんはトヨタ自動車に勤務していた父の慶次郎(けいじろう)さん(1986年死去)と、母の壽美子(すみこ)さん(69)の間に長男として生まれ、弟が1人いる。

 黒田さんは幼少のころから天皇、皇后両陛下と面識があり、高校では写真部の部長だった秋篠宮さまを副部長として支え、大学に進んでも秋篠宮ご夫妻が所属されたサークル「自然文化研究会」に所属。秋篠宮さまや紀子さまらと交遊を深め、紀宮さまとも幼なじみのように接してきた。

 交際が進展したのはここ1、2年。黒田さんは友人と赤坂御用地内にある秋篠宮邸を訪ねた際などに紀宮さまに会われ、その後も電話で連絡を取り合ってきた。今年2月には宮邸を訪ね、梅見で訪問されていた両陛下らと懇談。この夏にはお二人の気持ちは固まったという。

 天皇家の皇女の結婚は、昭和天皇の五女で60年3月に島津久永氏に嫁いだ清宮貴子(すがのみやたかこ)内親王以来。紀宮さまは皇室典範12条の規定により、結婚後、皇族の地位を離れることになる。男性皇族と違い、女性皇族の結婚では皇室会議の議決は必要ない。

 ◆紀宮さま=お名前は清子(さやこ)。69年4月、天皇陛下の第3子として誕生。学習院初等科、女子中・高等科、学習院大文学部国文学科卒。成年皇族として公務をこなす一方で、92年から山階鳥類研究所の非常勤研究助手、98年から非常勤の研究員。趣味は日本舞踊。盲導犬の育成に関心を持たれている。

 ◆黒田慶樹さん=65年4月生まれ。学習院初、中、高等科、学習院大法学部卒。三井銀行(当時)に入行後、「公共の仕事に携わりたい」と東京都の経験者採用試験を受け、97年に採用された。都市整備局建設業課建設指導係主任として、建設業者の許認可を担当。身長1メートル76、体重69キロ。車の運転と写真が趣味。

■「まだ話は控えさせて」 丁寧な口調で黒田さん
「まだ正式な発表前なので、話は控えさせていただきたい。諸般の事情をご理解いただければと存じます」−−。紀宮さまとの婚約が内定した東京都職員の黒田慶樹さん(39)は14日午後、渋谷区の自宅マンション前で、慎重に言葉を選びながら報道陣に答えた。
 早朝から報道陣が詰め掛け、突然「時の人」に。騒然とした状況の中でも周囲への配慮を欠かさず、終始落ち着いて丁寧に話す姿からは「もの静かでまじめ」と評される人柄がうかがえた。
 肌寒い曇天の下、50人以上の報道陣の前に姿を現した黒田さんは、濃緑のシングルスーツに白いワイシャツ、ネクタイ姿。両手を前で重ね合わせ、連続する質問に「お話しできる時が必ずまいりますので、その時詳しくお話しさせてください」と硬い表情で応じた。

2004/11/13(土) <北村容疑者逃走>検察から一時逃亡 大牟田4人殺し
13日午後5時40分ごろ、福岡県久留米市篠山町の福岡地検久留米支部で、同県大牟田市で起きた連続4人殺害事件の取り調べのために連行されていた同市白銀の無職、北村孝容疑者(23)=強盗殺人容疑で再逮捕=が、近くにいた警察官のすきを見て逃走した。福岡県警は緊急配備をして孝容疑者の行方を追ったところ、久留米市内でタクシーに乗り込み、熊本県方向に向かったことが分かり、熊本県警にも手配。午後9時すぎ、大牟田市内で孝容疑者の身柄を確保した。
 事件では、孝容疑者の父親で暴力団幹部の実雄容疑者(60)が事件発覚直後の9月22日、大牟田署内で拳銃自殺を図っており、捜査当局のミスが重なる形になった。
 調べなどでは、孝容疑者は、久留米市内でタクシーに乗り、午後7時から8時すぎにかけて、運転手の携帯電話から、3回にわたって実雄容疑者の仲間とみられる暴力団幹部に電話を入れたという。タクシーはその後、九州自動車道などで、大牟田や熊本がある南方向へ向かったという。
 孝容疑者はこの日午前10時から同支部検事の取り調べを受け、当時は3階の同行室(休憩室)で夕食中だった。このため、両手錠をはずされていた。腰縄はついていた。周囲には3人の警察官がいたという。逃げた際の詳しい状況は、明らかになっていない。
 同支部は、建て替えのため隣接する福岡地裁久留米支部の敷地内に仮庁舎を建て、8日に移転が終わったばかりだった。
 孝容疑者は00年6月、同県城島町の路上で、男性を木刀で殴り、用水路(幅約20メートル、水深約3メートル)に転落させたとして逮捕された。懲役3年6月の実刑判決を受けて服役。今春出所していた。
 大牟田事件は9月21日、高見小夜子さん(58)の二男穣吏(じょう(じ)さん(15)の遺体が同市の諏訪川で見つかって発覚。23日には、その下流に沈められた軽乗用車の中から、小夜子さんと長男龍幸さん(18)、友人の原純一さん(17)の3人の遺体が見つかった。龍幸さんと原さんは射殺されていた。
 孝容疑者は10月1日に穣吏さんの死体遺棄容疑で逮捕。同26日、母親の真美容疑者(45)ら3人とともに、小夜子さんに対する強盗殺人容疑で再逮捕された。

2004/11/12(金) 不審潜水艦 中国原潜と断定 町村外相が謝罪要求
政府は12日、沖縄県・先島諸島周辺の日本領海を侵犯した潜水艦について中国海軍の原子力潜水艦と断定し、中国側に抗議した。防衛庁は探知したスクリュー音から「漢級攻撃型原子力潜水艦」とみている。中国方面へ潜航を続けていた原潜は同日午後1時ごろ、沖縄本島の北西約500キロに達し、防衛庁が防空識別圏の外側にあらかじめ設定していた追跡ラインを超えたため、大野功統防衛庁長官は午後3時50分、海上自衛隊に発令していた海上警備行動を解除、P3C哨戒機などによる追尾を打ち切った。
 町村信孝外相は12日夕、中国の程永華駐日公使を外務省に呼び、強く抗議するとともに、謝罪を求めた。程公使は「ただちに本国に報告する」と答えたが、原潜の行動については「調査中であり、今ただちに抗議を受け入れ、謝罪するわけにはいかない」と後日回答する姿勢を示すにとどまった。外相は「大変に遺憾だ。誠実かつ迅速な対応を求める」と、領海侵犯の理由と再発防止策を示すよう申し入れた。
 中国の原潜と断定した理由について大野長官は記者会見で(1)長時間浮上していないことから原子力潜水艦であることが確実で、周辺では中国とロシアしか所有していない(2)東シナ海を北北西の中国方面に向かった(3)浅海を潜航するには海底の地形などの情報が必要で、現場海域に近接した中国海軍に絞られる−−と説明。実際には海自が収集した音紋(おんもん)と呼ばれるスクリュー音から事前に特定していたが、中国側に提示できない機密情報であるため、公表しなかった。
 小泉純一郎首相は12日夜、記者団に「わが国の領海に侵入したことは極めて遺憾」と語る一方、「日中関係は重要だから、悪影響のないようお互い努力していきたい」と述べ、外交への影響を最小限にとどめる考えを強調した。また日中首脳会談の展望について「会談は会談として、日中関係の発展を考えていく必要がある」と述べ、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の際に胡錦涛国家主席との会談を実現させることへの意欲を示した。
 ■中国原潜の領海侵犯事件に対する小泉純一郎首相と大野功統防衛庁長官の発言要旨は次の通り。
◆小泉首相
 わが国の領海に侵入したことは極めて遺憾なので、中国側に抗議した。なんでこんなことになったのか、中国側に回答を求めていく。日中関係は重要だから悪影響のないようお互い努力していきたい。この問題、どういう回答があるか分からないが、(アジア太平洋経済協力会議首脳会議の際に開く方向で調整中の日中首脳)会談は会談として、日中関係の発展を考えていく必要がある。
◆大野防衛庁長官
 政府としては、潜水艦が日本海域を離れて航行した方向や原子力潜水艦であったことなどを総合的に勘案し、中国海軍に属するものと判断した。
 追尾の範囲として、防空識別圏が目安だったのは確かだが、よく監視する必要があると判断し、圏外に出ても追尾した。(哨戒機が)中国領空に入れば問題だが、領空ぎりぎりまでも行っていない。潜水艦の種類は特定できると思うが、特定したとは聞いていない。友好国の潜水艦であれば、浮上し旗を揚げて通航すれば何の問題もなかった。やはり、きぜんとして抗議せざるをえない。

2004/11/11(木) <日米野球>松坂が1失点で完投勝利 全日本が2連勝
「イオン オールスターシリーズ2004 日米野球」(日本野球機構、毎日新聞社主催、スポーツニッポン新聞社後援)第6戦は11日、札幌ドームに3万5000人の観衆を集めて行われ、松坂(西武)の好投で全日本が5―1で勝って連勝、対戦成績を2勝4敗とした。松坂は日米野球での日本選手としては、84年に川口(広島)がオリオールズを完封して以来の完投勝利をおさめた。全日本は二回に岩村(ヤクルト)の適時二塁打で先制し、八回には佐伯(横浜)のこのシリーズ全日本初アーチも出て快勝した。最も活躍した選手に贈られるMIP賞は松坂が獲得した。
 第7戦は12日、ナゴヤドームで午後7時から行われる。大リーグ選抜は石井(ドジャース)、全日本は上原(巨人)がそれぞれ2度目の先発の予定。
○全日本5―1大リーグ選抜●
 全日本は二回、岩村の左中間二塁打などで2点を先取、五回に1点を加え、八回には佐伯のこのシリーズ全日本初の本塁打などでダメ押し。大リーグ選抜は六回にウィルソンの二塁打で1点を返すのが精一杯。緩急をつけた松坂を最後までとらえきれなかった。
 ▼ボウチー監督 野球とはシンプルなもの。ピッチャーがいいと、勝てる。松坂は、すべての球種とコントロールが素晴らしかった。ゲームの組み立て方もわかっている。今の時点でも、メジャーで通用するだろう。明日からは、打線に頑張ってもらわなければ。
 ▼全日本・王監督 松坂はコントロールが良かった。この時期に完投できる意識がすごい。取り組みの姿勢を他の投手も見習ってほしい。打線もバットが振れてきたので、残り2戦が楽しみだ。
 ◆松坂に重量打線もお手上げ
 意外にも日米野球の舞台は今回が初めて。開幕前から「すごく楽しみです」と話していた松坂は、一回を3者凡退に退けた後、実にうれしそうな笑顔を見せた。シーズン中は決して感情を表に出さない。中学時代からあこがれ続けるメジャーとの対戦を、心底、楽しんでいた。
 調整不足を理由に、第2戦(6日)の先発を回避して照準を合わせてきただけのことはあった。初球から球速150キロを記録し、4回まではパーフェクト。3日の12球団東西対抗戦以来の実戦とあってキレの有無が心配されたが直球、変化球ともに、ほぼシーズン中と同様のレベルに仕上げてきた。
 五回にチーム初安打を放った大リーグ選抜の4番・アルーも、「素晴らしいピッチングだ」と脱帽気味。六回無死一塁からウィルソンの左前適時二塁打で零封こそ免れたが、高低をうまく使った松坂―城島のアテネ五輪日本代表バッテリーの前には、重量打線もお手上げの状態だった。
 プレーオフ、日本シリーズで大車輪の働きを見せ、この日も「日本のエース」らしい投球をしっかりと披露した松坂。日本一に結婚発表、そして日米野球での活躍と、最高の形でプロ6年目を締めくくった。そして、「今すぐにでも行きたい」というメジャーへの思いは、一層強くなったに違いない。【安藤由紀】
 ○…全日本の岩村が絶好調だ。前日まで14打数6安打で両チーム最高の打率4割2分9厘を残しているが、この日も二回無死一、二塁で左中間に先制の2点二塁打。好機に「よだれをたらしながら打席に向かった」という。赤をトレードマークにしているだけに「(相手先発の)レッドマンには負けたくないですから」と、これも冗談まじりのセリフ。2年ぶりのゴールデングラブ賞受賞に花を添える活躍に、口調も滑らかだった。
 ○…大リーグ選抜の二塁手・コーラがファインプレー。四回無死二塁、和田の二ゴロを判断良く三塁へ送球し、二塁走者・城島を間一髪でアウトにした。捕球してからの素早さと強肩は大リーガーならでは。今年1月に右腕骨折のアクシデントに見舞われながら復活した守備の職人が、スタンドをわかせた。
 ○…四回までパーフェクト投球の全日本先発・松坂からチーム初安打を放ったのが大リーグ選抜野手最年長の38歳・アルー。五回無死、直球を中前へ運び、大リーガーの意地を見せた。「松坂は素晴らしい投球。みんなは当て損なっているので、とにかくシンに当てなければと思った。たまたま真ん中に直球が来たのでヒットになっただけ」と松坂をたたえた。
 ○…全日本の3番・小笠原が適時打を放ち、札幌ドームでの試合に日本ハム勢の意地を見せた。五回2死三塁で、大リーグ先発の左腕・レッドマンの直球を右前へ引っ張る痛烈な一打。前日まで打率1割5分4厘と不調で、試合前は「楽しんでばかりではいられない。頑張っているが、結果が出ない」と首をかしげていたが、地元ファンに存在感を示すことができた。
 ○…大リーグ選抜2番のJ・ウィルソンがチーム唯一の得点をたたき出した。3点を追う六回2死一塁、松坂から左中間を破る二塁打を放ち、一塁走者のクロフォードを迎え入れた。昨季までは「守備の人」だったが、今季は打率3割8厘をマークした成長株。日米野球では前日まで11打数1安打、打率0割9分1厘と不振だったが、この日2番に抜てきしたボウチー監督の期待に応えた。
 ○…全日本に6試合目で待望の本塁打が出た。2点リードの七回1死、途中出場の佐伯が大リーグ選抜4番手・ロドリゲスから右翼席にアーチをかけた。大リーグ公認球球は日本の公認球よりも飛距離が出にくいとされ、全日本打線は苦しんできたが、プロの面目を保つ一発。「手応えは最高でした。日本チーム初のホームランを打てて感激しています」と興奮気味だった。
 ○…アテネ五輪柔道女子70キロ級金メダリスト、上野雅恵(三井住友海上)が始球式に柔道着姿で登場。「経験のないことなのですごく緊張した」といい、球を持たないままマウンドに上がってしまい、捕手から送球を受けたもののグラブではじいてしまう“失敗”も。全日本の1番・赤星への投球は外角に大きく外れる山なりのボールで「毎日練習してきたのに。キャッチャーの真ん中に届くはずだったのですが」と苦笑い。

11月絵日記の続き


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