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2004/11/28(日)
藍ちゃん逆転賞金女王逃す…1打差2位
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女子のLPGAツアーチャンピオンシップ・リコーカップ最終日は28日、宮崎県宮崎CC(6438ヤード、パー72)で行われ、前日トップに立った宮里藍(19)=サントリー=は4番でイーグルを記録したが、後半、失速する74で、1差及ばず2位タイに終わった。不動裕理(28)=フリー=が4バーディー、3ボギーの71で回り、通算2アンダーで逆転優勝。今季7勝目で大会連覇を果たし、5年連続賞金女王に輝いた。不動は優勝賞金1500万円を加え、今季の獲得賞金は約1億4277万円となった。 “自滅”といってもいい2位での終戦。だが宮里は「後半、ちょっと力が入ったかな。でも、よく頑張った。充実感でいっぱい。悔いもないです」と、いつものさわやかスマイルを振りまいた。 自身の優勝に加えて、不動が7位タイ以下でなければ逆転賞金女王の座は届かない。「朝からご飯が食べられないほど緊張した。プレー中も(携帯する)バナナのあることも忘れていた」。重圧で天真爛漫(らんまん)さが消えていた。「コースと自分の勝負と思ってるのに、公式戦で勝ちたいというのを無意識に思っていたのかも」と振り返った。 4番ミドルの第2打、8番アイアンの残り115ヤードを直接、カップインさせた。今季6個目のイーグル。不動とは最大5打差。だが後半に入って12番ショートで1オン失敗してスコアを落とし、14番ではバンカーからの脱出失敗で4オン、2パットのダブルボギー。17番は右松林に第1打を引っ掛け、この大会2度目のハーフ40で沈んだ。平瀬真由美の持つ20歳27日の最年少公式戦V記録を更新する、10代初の快挙もならなかった。 それでも「1年間、万々歳です。運のあった年。要所で勝てた。来年は来年で、気持ちを切り替えて頑張りたい」。女王の座は夢と消えたが、藍フィーバーに沸き返った一年を締めくくるのにふさわしい戦いぶりだった。
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