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2004/11/23(火)
堀内監督困った…清原残留宣言
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巨人・清原和博内野手(37)が、来季残留の決意を固めた。23日、東京ドームで行われたファン交流イベント「ファンフェスタ」に出席後、「1カ月ぶりにファンに会えて声援をくれたので、決意が決まりました」と話した。去就問題を抱えていた“番長”がファンの声援に後押しされて残留を決めた形。だが球団側は清原を“戦力外”としており、今後の球団の対応が注目される。 清原は穏やかな表情で自らの胸中を告白した。「(ファンの声援が)ありがたかった。1カ月ぶりにファンに会えて声援をくれたので、決意が決まりました」。さらに「(決意が)巨人ファンにとって朗報か」の質問に「そう思いますけどね」と話し、残留の意思を示した。 8日に東京・神田錦町の球団事務所で清武球団代表と会談してから、約2週間。清原が出した答えだった。背中を押してくれたのはファン。去就問題で揺れる中、出席した「ファンフェスタ」。清原がグラウンドに姿を見せるだけで、球場内は5万の大観衆からの盛大な拍手と大歓声に包まれた。 イベントの冒頭、選手、首脳陣がグラウンドに整列。ところが、清原は姿を見せなかった。去就問題が注目を集めているだけに、球場内は騒然。その状況で堀内監督があいさつした。だがファンは「清原を出せー!」のオンパレード。「キ・ヨ・ハ・ラ」と連呼する盛大な“コール”まで沸き上がった。ブーイングを飛ばされた堀内監督は、あいさつの間は終始、仏頂面だった。 この時、清原はウエートトレーニングルームにいた。「(関係者が)呼びに来てくれると思ったんだけど…。大阪(の実家)から電話があって『選手紹介に出てないで』といわれて気が付いた」と苦笑したが、あらためて絶大な人気を証明した。そして、これで清原の気持ちは決まった。 堀内監督との対立を明らかにし、移籍の可能性も示唆した。「スピード野球」を掲げる指揮官を含めた球団側は、自分を“構想外”としている。だが巨人には愛着がある。応援し続けてくれるファンがいる。「(結論は)おれの中では出ている。あとは代表に聞いてくれ」。清原の結論は、あくまで残留。今後は球団側の判断を待つ姿勢を示した。 「こういう場ではなく、あらためてしっかり話します」と、近日中に正式に態度を示す考え。去就は今後の球団の対応次第だが、清原の腹は決まった。
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