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2004/11/19(金)
日中首脳会談では、中国潜水艦の領海侵犯の原因も質したい=小泉首相
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小泉首相は、日中首脳会談では、中国の原子力潜水艦が日本の領海に侵入した原因を質す考えを明らかにした。 首相官邸で記者団に述べた。 小泉首相と胡錦濤中国国家主席との会談が、サンティアゴで21日午後8時40分(日本時間22日午前8時40分)から行われることが正式決まった。 会談に臨む姿勢について、小泉首相は、「日中関係は2国間関係として重要。国際社会でも、日中間が協力して活動する分野が増えてきた。日中関係を重視し、友好発展に努力していこうとの立場にたって会談したい」と述べた。 さらに、日中外相会談では、中国側から言及がなかったとされる中国の原子力潜水艦が日本の領海に侵入した原因について質す考えはあるかとの質問に対し「ある」とし、「この問題は日中関係の発展の阻害にならない。適切に対応する」と語った。 会談は、チリのサンティアゴで20日から開幕するアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議を利用して行われる。 小泉首相の靖国神社参拝問題がしこりとなって、日中首脳が双方の国を訪問して会談する首脳外交が途絶えて3年になる。この間も、国際会議の場を利用した首脳会談は行われてきたが、10月のASEM(アジア・欧州会議)首脳会合では日程上の理由から会談は実現せず、2003年10月以来の首脳会談となる。
■台湾「日米に事前連絡」 中国原潜侵犯で陳総統
台湾の陳水扁総統は19日、中国の原子力潜水艦の日本領海侵犯事件について「事前に日本と米国に関連情報を提供することができ、最終的に(中国原潜と)確認され、発見されたことを光栄に思う」と述べ、台湾当局が最初に原潜の動向を確認したことを初めて示唆した。 総統府で日本の対台湾交流機関、交流協会の服部礼次郎会長と会談した際に語った。 陳氏は、どのような情報を提供したかなど詳しいことは明らかにしなかった。中国の軍事情報収集や東アジア地域での安全保障面での台湾の重要性を強調することで、情報交換など日米との軍事関係強化につなげる意図がありそうだ。
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