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2004/11/18(木) 小1女児連れ去り殺害 奈良県警が断定
奈良市学園大和町、会社員、有山茂樹さん(30)の長女、楓(かえで)ちゃん(7つ)=市立富雄北小一年=が十七日午後、行方不明となり、奈良県警が捜索していたところ、十八日午前零時すぎ、奈良県平群(へぐり)町菊美台の側溝で楓ちゃんが死亡しているのを車で通りかかった男性(64)が発見した。母の江利さん(28)の携帯電話に十七日夜、楓ちゃんの携帯電話から「娘はもらった」という内容の楓ちゃんの写真を添付したメールが届いており、県警は誘拐、殺人事件として奈良西署に特別捜査本部を設置した。
 また、自宅から約二百メートル離れた通学路付近で、午後一時四十五分ごろ、めがねの二十歳くらいの男の車に楓ちゃんが乗り込むのを同級生ら複数の児童が目撃しており、捜査本部は車の特定などを急いでいる。
 楓ちゃんにすり傷以外目立った外傷はなく、捜査本部は十八日午後、司法解剖して死因の特定を急ぐ。
 調べでは、楓ちゃんの遺体は下半身が側溝(幅、深さとも約三十センチ)にはまり、上半身は道路にうつぶせ状態だった。発見時の服装は楓ちゃんが登校時に着ていたものと同じだが靴と靴下、デニム地ジャンパーがなく、ランドセルと持っていた携帯電話もなかった。
 楓ちゃんは十七日午後一時ごろ、約二キロ離れた自宅へ徒歩で下校。このころ、外出中だった江利さんが楓ちゃんの携帯に電話をかけ、四回目にかけた同四十分ごろにつながった。
 江利さんが参加するバレーボールの練習を楓ちゃんに見に来るかと聞いたところ、楓ちゃんは「(自宅に)自転車を取りに帰る」と答えた。
 江利さんは午後二時半ごろ、バレーボールの練習がある小学校に到着したが楓ちゃんの姿がなかったため不審に思って帰宅。自宅に楓ちゃんはいなかった。
 夕方になっても楓ちゃんは見つからず、学校に連絡。午後六時四十五分ごろ、江利さんが「娘が帰宅しない」と奈良西署に届け出た。
 午後八時ごろ、江利さんの携帯に楓ちゃんの写真を添付したメールが入ったが、現金など具体的な要求はなかった。
 楓ちゃんは両親と妹(2つ)の四人暮らし。
 遺体遺棄現場は、自宅から南西約五キロ離れた奈良県西部にある山あいの新興住宅街のはずれ。現場に街灯はなく、夜間は真っ暗で人通りもほとんどない。
≪異様な手口、身代金要求もなし≫
 「娘はもらった」。必死で捜し回る母親の携帯電話に、犯人は愛娘の姿を写した写真付きのメールを送りつけてきた。身代金を要求するでもない謎のメール。親の苦しみを増幅させるためなのか、自分の存在を誇示するためなのか。これまでにない犯人の手口からは、今回の犯行の異様さが浮かび上がる。
 有山楓ちゃん(7つ)が今年、小学校に入学したばかりのころ、自宅から約二キロ離れた富雄北小学校までの途中で迷子になり、騒ぎになったことがあった。このため、心配した母親の江利さん(28)が登下校時に楓ちゃんのいる場所がわかるようGPS(衛星利用測位システム)付き携帯電話を持たせるようにしたという。
 この日、楓ちゃんの携帯は、最後に「自宅から南に約二百メートル」の畑付近を指し示していた。
 午後一時四十分ごろに通話してから連絡が取れなくなった楓ちゃんは暗くなっても帰らず、江利さんは奈良県警に通報。駆けつけた警察官や近所の住民と畑付近をくまなく捜したが、楓ちゃんの姿はなかった。結局、GPSが示していたのは、携帯の電源が切られた位置だったとみられる。
 捜索が続く中、犯人は江利さんの携帯電話に楓ちゃんの携帯からメールを送りつけてきた。室内で撮影されたような楓ちゃんの写真を添付した非情のメールだった。
 「大丈夫。きっとみつかるよ」。それまで自分にこう言い聞かせながら自宅で待機していた父親の茂樹さん(30)は望みを打ち砕かれた。
 誘拐の可能性が高まったことで、自宅には犯人からの電話に備え、逆探知装置などが運び込まれた。しかし、犯人からは“犯行声明”のメール以降、身代金要求などの電話をかけてくることはなく、楓ちゃんの居場所を捜し出す手がかりも得られなかった。


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