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2004/10/14(木)
<球界参入>ライブドアのアダルト接続に質問集中 NPB
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来季からプロ野球の新規参入を申請しているインターネット関連企業のライブドア(堀江貴文社長)と楽天(三木谷浩史社長)に対する日本プロ野球組織(NPB)の2回目のヒアリングが14日、東京都内で行われた。財務状況や事業について突っ込んだ質問があり、「公共財としてふさわしい企業、球団か」という審査項目から、特にライブドアのアダルト(成人向け)サイトなどを問題視する指摘が相次いだ。 審査委員を務める巨人の球団代表などから、ライブドアのホームページから接続できる違法なアダルトページが指摘され、堀江社長が防止策の説明に追われた。楽天は「18歳以上対象の合法的な運営」と説明しただけで、突っ込んだ質問はされなかった。 経営面では、楽天が「名実ともに世界最大のインターネット商店街で、経営は安定している」、ライブドアも「企業買収で成長しており、球団赤字が5、6年続いても大丈夫」と改めて球団運営に強い意欲を見せた。 終了後、三木谷社長は「有意義な1時間半だった」、堀江社長は「アダルトサイトは防止策を説明し理解を得たと思う」と語った。審査小委員会の豊蔵一委員長(セ・リーグ会長)は「両社ともそれぞれ特徴がある。比較考量は今後詰める」と話した。今月中に参入球団を決める方針。【湯浅聡】 ◇三木谷社長は余裕の表情 会見で 終了後に会見した三木谷浩史社長は「有意義な1時間半だった。誠心誠意、答えさせて頂いた」と余裕の表情をみせた。さらに三木谷社長は「プロ野球の経営が苦しいといわれるが、我々のような新しい考えを持ったベンチャーが入ることに意味がある」と述べた。 一方、ダイエーや西武の問題に関連し、球団買収の可能性を聞かれた三木谷社長は「ないですね」と否定。「大きな問題と認識はしているが、(現時点では)関係ない」と新規参入方針に変更がないことを強調した。 ◇「アダルトサイト問題は納得してもらえた」 堀江社長 ライブドアの堀江貴文社長は、アダルトサイトなどについて質問が集中したことに対し、「ある程度納得してもらえたのではないか」、係争事件についても「球団運営に問題はない」と話し、「お互いに意識のずれがあるから、分かり合うまで疑問に思ったことを聞くのは当然」と意に介さない様子。 一方、ダイエーなどの買収があるかとの質問には「まったく考えていない。参入が決まるまでにはまだ時間があり、(ほかに)やることはたくさんある」と強調した。
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