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2004/10/10(日)
<F1>佐藤琢磨4位 優勝はM・シューマッハー 日本GP
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自動車レースのF1世界選手権シリーズ第17戦、日本グランプリ(GP)は10日、三重県の鈴鹿サーキット(1周5.807キロ)で決勝を行い、4番手スタートの佐藤琢磨(BARホンダ)が1時間24分58秒766で4位に食い込んだ。佐藤は今季2度目の表彰台には届かなかったが、一昨年5位、昨年6位に続き3年連続入賞。年間総合優勝を決めているミヒャエル・シューマッハー(フェラーリ)が1時間24分26秒985で優勝。2位以下に14秒差を付ける圧倒的強さで、今季13勝目を挙げた。2位は弟のラルフ・シューマッハー(ウィリアムズBMW)、3位はジェンソン・バトン(BARホンダ)。F1参戦3年目のトヨタは、ヤルノ・トゥルーリ(イタリア)が11位、オリビエ・パニス(フランス)は14位と振るわなかった。 ▽R・シューマッハー ミヒャエルのすぐ後ろにつくことができ驚いた。マシンの調子は良く素晴らしい走りができた。家族とお祝いするのが待ち遠しい。 ▽バトン タク(佐藤)と一緒に貴重なポイントを稼げて満足。6周目まではハンドリングに手こずり心配したが、ピットインしてから徐々にバランスが良くなった。 ◇「ベストは尽くした」と悔しさにじませ…琢磨 「本当に悔しい」。地元開催のレースで3年連続入賞にも、アメリカGP3位に続く今季2度目の表彰台を逃した佐藤は唇をかんだ。 午前中の予選で4位のタイムをマーク。「決勝ではさらに上を狙いたい」と意気込んでいた。スタート直後に同僚のバトンに抜かれたが、果敢にアタックし、7周目のS字カーブでバトンをかわし3位。トップを快走するM・シューマッハーを追い、10周目には2位に躍り出た。しかし、ピットインの度に順位が目まぐるしく変わり、一時は6位に落ちた。 「大勢のファンの声援が聞こえた」と佐藤。持ち味の攻撃的な走りを見せ、40周目に再び2位に浮上した。しかし、レース中盤から盛んに右肩をさするそぶりを見せた。「バーレーンGPで痛めた右肩が痛み出し、後半は思い切った走りが出来なかった」 3回目のピットインで2台に抜かれ4位に後退。その後はペースが上がらず、4番手をキープしてフィニッシュ。「(最終戦の)ブラジルGPもあるので無理は出来なかったが、ベストは尽くした」と悔しさをにじませた。 今季17戦中、3位を含め8度の入賞を果たし、トップドライバーに成長した佐藤。「次(ブラジル)はもっと強いレースが出来るように頑張る」と気持ちを新たにした。 ○…通算7度目の年間総合優勝のタイトルを手にしているM・シューマッハーが貫禄勝ち。予選でポールボジションを奪うと、決勝では1度も首位を譲ることなく、ハンガリーGP以来4戦ぶりの勝利を挙げた。「序盤は慎重に走行したが、スタートさえうまく行けば自信はあった」と余裕たっぷり。台風の影響で予選が延期になった9日はボウリングなどに興じリラックス。予選、決勝を1日でこなす変則日程も王者には関係なかったようだ。 ■決勝記録(53周) (1)ミヒャエル・シューマッハー(ドイツ、フェラーリ)1時間24分26秒985(平均時速218・524キロ)(2)R・シューマッハー(ドイツ、ウィリアムズBMW)タイム差14秒098(3)バトン(英国、BARホンダ)19秒662(4)佐藤琢磨(同)31秒781(5)アロンソ(スペイン、ルノー)37秒767(6)ライコネン(フィンランド、マクラーレン・メルセデス)39秒362
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