Rukeの日記
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2004/08/07(土) アーモー
セミナー二日目(昨日のことを金曜日に書いてしまって一日ずれているけれどこの二日目というのは金曜日)。については明日書く。めちゃくちゃ眠いので。

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20040807k0000m040093000c.html
アニメとか特撮とかのことを考えれば明らかに、仮想敵の大量生産技術では日本は世界のどんな国をも軽く引き離している。いくら文学畑の人だってそれくらいわかるだろうに。

いやもちろん、中国の人たちの態度自体は批判するに値するものだけど、批判する人間が当事者である日本人である以上、必ず誠実さが要求される。この石原とかいう馬鹿は誠実というには程遠い、というか、この完全に見下している傍観者の態度はなんだ。こういう態度は、完全に関係ない第三者にしか許されないものだし、そのような第三者から見れば、中国でのブーイング問題と同様にこの石原のような発言も批判の対象となるだろう。

識者っていうのは本当は、普通の人よりも深く思索を行えてしかもそれを十分な説得力のある文章や発言に昇華できる人の事を言うはずだ。だけど実際には、普通の人よりも強力な手段でアイデンティティーを構築することを、他の一般人のアイデンティティーも満足させるが故に許された人々というのがほとんどだ。

人々に広範な影響を与えるものとして良くマスコミが批判の対象となるけれど、一番問題なのはこれらの人たちだ。戦前の論壇の人々がほとんどの場合戦争を後押ししていたこと、(少なくとも日本における)社会主義がその支持者達自身の手によって経済理論から主義へ、そして単なるアイデンティティへと貶められたこと、こういった事からはいつでも目がそらされる。これはマスコミ自身によるマスコミ批判が起きにくいということよりもさらにたちが悪い。

#付け加えておきたいのだけど、今回のこの問題、当の中国人サポーターや、小泉首相を筆頭とするこれらの人々はともかくとして、中国政府は(北京オリンピックの事があるのだとしても)すごく大人な、かなり最良の対応をしていると思うし、日本も事務レベルでのやり取りに関してはかなり良い対応をしているように思える。
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物理セミナーで、いくつか質問してみたのだけど、そのうちの一つがブラックホールの情報パラドックスについて。結局一番不適当なところで引き下がってしまったので良く判らないのだけど、この問題は実質的にはブラックホールの蒸発とは関係なく、特異点に質量が集中してしまったブラックホールが内部構造を持つのか?という問いのようだ。それは量子論と相対論が統合されるべき領域での問題であり、素粒子のさらに下部構造の問題ということだ。でも、そうなると、単に今の理論では扱えない問題というだけで、パラドックスってことはないよなあ。

とにかく、この問題とも関連するんだけど、超弦理論について納得いく理解が得られた。今まではどうしても、眉唾ものか、数学的な遊びにすぎないように思えていた。だけど、まず、現状で相対論と量子論が相容れないという事実がまずあり、相対論の基本定数c,Gと量子論の基本定数hを組み合わせて相対論と量子論の両方が効いて来るスケールを見積もると、今の実験技術では到底実現できないような高エネルギー(に対応する質量)、量子力学で通常扱うよりも全然短い時間、全然短い長さが得られる(プランク質量、プランク時間、プランク長さ)。従って、このスケールでの現象は必ず、大宇宙の統べる理論の相対論からも量子論からも外れる側面を見せてくれるはずである。ここでプランク長さは今扱っている素粒子よりも遥かに小さいから、それは素粒子の下部構造であり、プランク質量は相対論的なエネルギーだから、それは重力の理論であるはずである。つまり、弦理論が正しいかどうかはまだまだ不明だが(それでもそれがもっともらしいという事はかなりわかってきたようだ)、弦理論が扱う領域にはとにかく必ず何かがあるはずなのだ。弦理論は実験で確かめることができない領域についてあれこれするから机上の空論で意味が無いといわれることがあるけれど、今我々が持っている素粒子の理論と重力の理論が相容れないために、この領域では我々になじみのない現象が見られるはずだ(*ブラックホールは本来この理論によってしか正しく扱えない物のはずだ)、ということだけは確信することができるというわけだ。これは物理学としてすごく自然な動機だと思う。
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教習、予約が全然とれない。教習員少なすぎ。学課に通いながらキャンセル待ち狙いか…。


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