Rukeの日記
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2004/08/01(日) クリコミグン
がー忘れてた。繰り込み群のレポートが出ていた。慌ててやるも…。以外に重い。これ四問も?汗汗。授業でやった近似が通用しなかったりとなかなかえぐい。
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おいおい、結局一日がかりだった。本当に試験の代わりのつもりで作ってやがる。
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iPodのAppleがRealと喧嘩。その理由が、一見、自身の利益も損ねるものに見えるけれどこれは当然な話で。デジタルコンテンツ保護技術の中心に位置することができれば次の10年間くらい莫大な利益をあげることができるわけだ。その明らかなビジネスチャンスに他の道を閉ざされたIT企業が群がっている。デジタルコンテンツ保護技術を確立しないと映像や音楽文化の発展が阻害されるなんてのは建前であって結局の所誰もが独占を目指している。それは明らかに自国の産業にとってマイナスに働くはずだが、恐らくアメリカはぎりぎりまでそれをむしろ後押しするだろう。国家としてのそのような技術の独占が国にもたらす利益を考えれば他の細かい事はどうでもよい。特許という制度が辿った歴史が再現されようとしている。

一つの道は同じ土俵で徹底的に戦い、デジタルコンテンツ保護技術の独占の一端を担うことだ。この努力を怠ればただでさえ勢いのなくなった日本経済はさらにダメージをこうむるだろう。

しかしまた、特許制度のアメリカによる解釈拡大が世界的に広がったのは、第一にその解釈がアメリカに都合よく、しかも既に他の分野でアメリカが優位性を持っていたために強気の交渉ができたためだ。デジタルコンテンツ保護技術に関しても同じで、単に同じ土俵で戦おうとも、ダメージを軽減することしかできない。重要なのはその先を見据える視点だ。誰もが情報の抽象化しか見ていないこの状況で、しかし確かにメディアとコンテンツの再統合は進んでいる。

http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2002/1125/dvd.htm
これは本当に重要な例だ。

このサービスが恐ろしいまでに重要なのは、もちろんお金はかかるが、Winnyよりも便利だという決定的事実だ。さんざん設備投資を要求した挙句、テレビで以前から可能だったことが限定的に可能になっただけで技術革新を謳う欺瞞とは一線を画している。すなわち、、、

1.一元的なソフトの検索
2.人気の集中していないソフトが入手しやすい
3.ケイズンによるものより遥かにまともな「神の手」と妥当性を持った価値決定機構

これらは確実にバックボーンを持たないミュージシャンやアマチュア映像作成グループの活動をそのクオリティに見合って助ける。そして、コンテンツがほとんど間をおかずにフル稼働しているという状況は要求してよい対価/払うべき対価を明確にする。そしてさらに重要なのは

4.メディアの所有に依存せずに広範な範囲のコンテンツへのアクセスの権利を有することができ、しかもその閲覧という日常的な行動は完全にメディアに基づきそのコンテンツとの分離を意識しなくてよい。

ということだ。Winnyは「情報を各ノードに偏在させ、必要になった時にWinnyネットワークから取得すればよい」という夢を見せてくれた。しかし実際には、Winnyネットワークを通じたダウンロードはまだまだ時間がかかるもので、多くのユーザーはダウンロードした物を必死に保存していたのではないだろうか。

テレビよりも使いにくくパソコンとしてはちぐはぐな(現在の最高のスペックでも録画しながら他の作業をするのは難しい)TVパソコンを雑誌などで必死に煽って売り込んで、そして今度は多チャンネル同時録画などを次のトレンドだと言って売り込んで、そうすればとりあえずの利益は出せるだろうが、その向いている先は未来とは言えない。ここに示されたような、メディアとコンテンツの再統合によって逆に情報のもつ「所有の不必要」と「共有性」を引き出すことこそが未来の姿だ。

そしてさらに

5.その料金はあくまでサービス全体に対する物であり、ソフトの閲覧に伴って直接的に発生する物ではない

ストリーミングという方法を取ることでユーザーに不便を強いてまでテレビ的な手法にこだわり、そのくせ見るたびに料金がかかる(あるいは一定のお金で一定の期間の視聴の権利を買う。)という、情報が垂れ流される状況になれたユーザーの感覚に反するようなサービスが、必然的にストリーミングデータを個人のハードディスクに保存しようという努力を誘発してしまっているのとは対照的だ。

コンテンツ保護技術の覇権争いを傍観しているわけにはいかないが、その先にあるのは決して抽象物の配布に際して正当な対価を要求することが可能になり活発に抽象物がやりとりされるバラ色の未来ではない。その先にあるメディアとコンテンツの再統合こそが全てを丸く収める。


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