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2004/07/22(木)
ハタン
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http://www.vaio.sony.co.jp/X/ 素晴らしく明確に破綻を暗示する製品だ。「個人利用の範囲で〜」の但し書きによるつじつま合わせももうまもなく限界に至るだろう。それに情報を保存するための多大な労力を個人が払うことの無駄も問題提起されるようになるだろう。業界内で対立する利害に折り合いをつけてかりそめの秩序を作り、その秩序の外での活動を力で押さえつけようとも、業界内でのつじつまあわせすら不可能になる前兆がここにある。Winnyならば例え不当でありかつ効果的とは言えなくとも抑え付けようがあった。だけれど、技術の発展とともに情報が作成者の手からどんどん離れていくという大きな流れはもはや止めることができない。
しかしやはり、前から主張しているように、情報を作成したという事実から発生する権利に直接的に基づくような対価の回収方法を確立する事は恐らくほとんど不可能なのだ。
我々が置かれている状況はWinnyを認めればそれで良いなどという単純な状況ではない(もちろんWinnyが悪いというわけではない)。あらゆる道が破綻に繋がりかねないこの状況において、慎重に向かうべき未来を議論する必要がある。
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