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2004/06/06(日)
ウィニー
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Winny逮捕を受けて書いていた文書がやっと軌道に乗ってきた。もう半分超えたかな(といって文章をひねり出すのに苦労しているだけでボリュームがあるわけではない)。今週じゅうに公開できたらいいな。アウトラインだけ予告公開。Winnyの性格付けと、経済に関する一般論の二部構成。結果論的に著作権侵害としてWinnyを批判するか、Winnyが掲げた(ことになっている)理想を良く考えもせずに礼賛するかの二つの議論しかないので、Winnyの掲げた理想そのものを真っ向から批判するのは、多分例がないんじゃないだろうか。ただ、それを行うためにはまずWinnyが、大抵ただの名目として捉えられているその名目の下に実際に作られているのだとする必要があって、そのためWinnyを神秘化しすぎているきらいがある。Winnyの作者の思考にまで踏み込みすぎているかな…。でもその辺は筆を滑らせまくらないとちょっと説得力に欠けるし…。まあその辺は、余りかかれないちょっと変わった視点という程度ののりで読んでもらうとして、重要なのはWinnyをだしに使って情報化社会が経済の抽象化を要求し、経済はそれに耐え得ず崩壊するというなかなかショッキングな第二部。ただの妄言にならないよう気をつけないと。
-Winnyの意図 --匿名性は司法に対する隠れ蓑か --Winny作者の意図したもの -抽象化- --トリップ機能 --企業側視点としてのメディアとコンテンツの分離 --立ち読みと情報の万引き -経済の抽象化という幻想 --情報化社会の要求するもの --社会主義 -経済の抽象化の失敗という経験- --著作権問題が浮き彫りにしたコンテンツの抽象化の困難 --必然、そして唯一の道 -メディアとコンテンツの再統合- --微かな希望 -自発的な情報の具体化-
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