|
2004/04/20(火)
ツイキ
|
|
|
ところで昨日、アインシュタインの時代にまだ分子という考えは確立していなかったという話を田崎先生が言っていたと書いたけど、先生がこの文脈で話したわけではなく、単に普通の研究者はこういったことはちゃんと認識しているんだなあ、という話。講義中の文脈は、世の中の現象が分子や原子やさらにクオークで説明できるようになった、より深く理解できた、とあっさり安心してはいけなくって、我々がなかなか分子や原子の存在に気づかないほど、我々の世界はマクロなレベルで安定であるのは何故か、ということを考えなければいけない、という話。
森羅万象の理論なんてものがもしあるとしても、それは究極の還元主義を与えるものではなく、対称性、連続性、局所性、階層性といった宇宙の最も基本的な性質に統一的な理解を与えなければならないだろうとは思う。それは物凄く難しいことだろうけれど。
|
|
|