Rukeの日記
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2004/01/12(月) シークエント
http://www.math.h.kyoto-u.ac.jp/~takasaki/edu/logic/logic9.html
いろいろ疑問が氷解。そうか、右辺の``,''はorの意味か。それで否定に関する規則に納得がいく。

授業聞いてりゃよかった。
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``そうへい''だから``へっ君''だったのね。もうどうでも良くなってきた。
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ありゃ、ホロクサと犀川が兄弟ってのは読み違いだ。滅茶苦茶な飛ばし読みするからこうなる。
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ジェット・リー主演のHitmanを見る。Kiss of the dragonがただアクションしているだけでつまらなかったのに対し、こちらはかなりツボにはまる。殺し屋を正義として描くのは、つまり``炎の天使''の扱いには違和感があるけれど(というかなんじゃこの歯の浮くような名前は。しかも格好は特殊部隊員だし)、違和感があるけれど(ちなみに悪役は日本人)、主人公周辺の人間模様がすごく爽やか。昭和時代のボンカレーのパッケージに出ていそうな女性が出てくるんだけど、これがリーとのコミカルかつ初々しい掛け合いとすごくマッチしている。出てきたときは、ああ、あちらの流行は日本の流行を数年遅れでなぞるからなあ、なんてすごく勝手なことを思っていたけれど、実は最高の人選だった。人工的な美を売り物にする女優に慣れてしまっているなあ。

だいたいアクション映画のヒロインっていつも浮きすぎである。スタイルのいい女性に長い足でハイキックとかさせれば確かに絵になるけれど、そういう、人間そのものを装飾に使う発想ってなんか嫌だ(ついでにアクション映画で男のアクション俳優がすぐに上半身脱ぐのも嫌だ)。そういう意味でもこのHitmanは、女性のアクションに関しては、悪役の日本人の一人が着物を着たままアクションをする、というちょっと目先の変わったもので楽しかった。でも足袋履いているのでガラスが弱点というのはちょっとつまらん。
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キャレンの熱力学の本を時々ぱらぱらとめくっているのだが、これはなかなか大変な本だ。有名な教科書というものは、権威づけとして買っているので、だいたい必要な時に必要な事項を拾うだけなのだが、この本は非常に詳細な``解説書''になっている。この点でファインマン物理学と似ている。しかもファインマン物理学と違って、一度時間をとって通して読もうという気にさせる。

だいたい物理学の基本法則という物は、物理の論理性を強調したい向きは公理などと読んだりするが、ぜんぜんそんな物ではなく(だいたい公理の形をしていない。こういったことを言う人は公理体系の認識がユークリッド幾何学どまりなのではないだろうか。まあニュートン力学がそもそも原論に似せてあったりするのだが)、法則の記述の仕方の方針を述べているに過ぎない。しかしだいたいの教科書ではそういったことを明言していない。

しかし大抵の分野ではその``方針''はたいしたことはなく、たとえばニュートン力学は「位置の二回微分に着目しましょう」という程度だし(ニュートン力学は非常にお粗末で、ある瞬間の系の状態がどのような変数を用いて指定されるかすら明言されていない。)、古典的な解析力学は「ある瞬間の系の状態を特徴付ける変数の組を特定し、その時間発展を与えるハミルトニアン(あるいはラグランジアン)を見つけましょう」という程度だ。この言い換えは一瞬で、学ぶ者が容易に補える。

しかし熱力学はそうもいかずすごく難しい(ように僕には感じられる)。先学期に熱力学を学んだ時は、途中でさじを投げて、とりあえず試験をとおるために式変形に徹するはめになった。

キャレンの本ではまさにこのような点、すなわちある系が目の前にどかんと置かれたとき、熱力学を応用するためにまずすべきことは何か、さらにそうして熱力学を適用する準備が整った後、実際に意味のある情報を引き出すのにはどうすべきか(すなわち式変形の詳細な根拠)がそれはもう、事細かに書いてある。

あたりまえだが、こういったことは、完全に機械的にうまく行くわけはないので(ある量子系を頑張って分析して、他の知見全くなしに適切な物理量の取り方とハミルトニアンを見つけることができるのなら、もはや古典力学を先に教える必要はない(近似として導入する)。式変形だって、発見的な変形をなくすことができるはずがない。)、一々批判的に読まなければならないだろう。

う〜ん面倒だ。だいたい熱力学なんて世界を作る上で必要だろうか?と思いつつ、それが実は必要だという匂いがぷんぷんするのでやはりいつかはちゃんと学びたい。

#なんか前にもこの本を、いつかちゃんと読もう、と書いた気がするが気にしない。なんか気が乗らないんだよな…。

ところで、海外の理工書と日本の理工書である違いが非常に気になる。それは日本のものは名詞が太字強調されるのに対し、海外のものは述語、あるいは文全体が太字強調されることだ。これってすっごく重要な違いだと思う。

ちなみにキャレンの本はこの述語/文全体の強調のオンパレード。

それがいいことか悪いことかは別として少なくとも無視できないのは事実だ(名詞強調は意味ないので取りやめて、印刷代を安くしてほしい)。


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