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2003/08/22(金)
イットーリュー
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HTMLの話はちょっと置いておいて...(オ)
今はそうでもないけれど、昔はよく剣豪小説の類を読んでいた。この手の小説は歴史大河小説的な書き方が多く、余りプロットが凝っていない。宮元武蔵の巌流島の決闘ほどで、既に十分凝っている内にはいるほどだ。これはある程度史実に従っている物では仕方が無いかもしれないが、それにつられて完全な創作でも余りプロットに凝っていない感がある。
その中で異彩を放っているのは伊藤一刀斎、神子上典膳、大峰ノ善鬼のエピソードだろう。どの程度史実に基づいているのか知らないが、適度な枠組みと、適度な細部の不明瞭さによって、何人もの作家によって様々な文章が書かれている。もともとは講談で語られていたのだろう。
大まかな筋は以下のようなものだ。伊藤一刀斎は一刀流の始祖であり、秘剣夢想剣を習得している。彼には弟子が二人いてそれが神子上典膳、大峰ノ善鬼である。ところが、剣の腕は善鬼の方が上であるのだが、人格では典膳のが優れている。伊藤一刀斎は後継者を決めるため、二人に決闘を命じる...
ちなみに勝つのは典膳に決まっている。彼は後に小野次郎衛門忠明として知られる史実に存在する人物だからだ。しかしこのエピソードの料理の仕方は非常にいろいろあり、おもしろい。
なんとなく、この線で一つ短いものを、近々書いてみようかと思う。さて、どうなるか...
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