Rukeの日記
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2003/08/17(日) SuperCon
高校の後輩達が今年もスーパーコンピューターコンテストに出たらしいが、惜しくも入賞を逃したらしい。
http://www.gsic.titech.ac.jp/supercon/supercon2003/
しかしまあ、このコンテストには毎年うちの高校だけ2チームを送り込んで、その上あり得ないメーワクをかけていたので、正直ほっとしているというところである。

まあ、後輩達にはあほな先輩の残した負の遺産に囚われることなく大いに活躍してもらいたい所である(勝手)。
〜長すぎるらしいので中略〜
ちなみに少し自慢
http://www.gsic.titech.ac.jp/supercon/supercon2001/result.html
こちらが私達が出場した時の結果なのである。粒子数を増やした時のgazpachoとrevengeのプログラムの挙動が際立っている。

かくも計算量理論とは恐ろしいものなのである。一位、二位、大学生三位チームだけはn log(n)のオーダーで残りは皆n^2のオーダーだったのである。タイムオーバー続出になってしまうからといって粒子数をアホみたいに少なくされなければ結果はもっとはっきりしていたのである。

ちなみに、全ての粒子数で好成績を残し順当に優勝しているkalaなるチームはうちの高校から出たもう一つのチームであり、オーダーの改良のみならず、一定の距離より遠い粒子は本当に無視していいというこの年の課題の特徴をきちんと活かしたプログラムを作成したのであり、ぶっちぎりの優勝だったのである。

しかし、彼らの名誉も賞賛も全て-3をかけて5乗するに足る悪の所業を闇川氏が働いたのでドーでも良いのである。

ちなみにこの時調べてGRAPEなるものを知った。
http://grape.c.u-tokyo.ac.jp/gp/
http://grape.astron.s.u-tokyo.ac.jp/~makino/papers/grape_comptoday9905/grape_comptoday9905.html
〜長すぎるらしいので中略〜
というわけで作られたのが、上記のN体問題計算専用ハードウェアのGRAPEである。今ではPCIボードになっているらしい。N対問題を計算してくれるPCIボードである。なんだかすごい製品である。

去年東大で、どこだかの研究室公開に行った時にタンパク質のシミュレーションを行っている研究室でGRAPEの実物を見ることができ、大いに感動したものだ。コンピュータシミュレーションというのは素人を惹きつけるには良い手段だと思うので、凍らしたバナナで釘を打つなどという上野の国立科学博物館でもやってるような事を実演している暇があったらもっと前面に押し出して欲しいものである。どーせどの分野でもやっているのだから。
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ただ券がたくさんあるらしく、夏休みの日曜日は毎回近所のホテルに入っているお店のランチバイキングだったりする。しかしランチバイキングとは言っても、要はビュッフェ形式の安い食事ということなのである。それでも私は典型的庶民なので全種類を気分が悪くなるまで食べてしまう。しかし今日はやっと普通の朝食(ランチバイキングだが、私にとっては朝食である)感覚で食べてくることができた。

その帰りに本屋に寄った。「数学発想ゼミナール」,ローレン・C・ラーソン,シュプリンガー・フェアラークの改訂版が出ていた。非常に良い本であって、私は高校数学の演習はほとんどこれで済ませたほどだ。ここを読んでいる高校生(いるのか?)は是非一度本屋で開いてみよう。
#アメリカで大学1,2年向けに書かれた本であるが、これは大体、解析を除いては日本の高校レベルである。

しかし、気に入らんことが。もともと二分冊だったのが、三分冊になった。帯では秋山 仁が訳した事と二色刷りである事というドーでも良い事ばかりを強調している。

三分冊にして二色刷りにすれば割高になるのである。試験前夜の高校生向けの薄っぺらい参考書ではないのだから二色刷りにする意味なんかないのである。

そもそも書いた人はローレン・C・ラーソンなのである。訳者だって秋山仁と飯田博和の二人いるのだ。。

しばしば実感するのであるが、日本の出版社は読者を低く見すぎではないだろうか。分厚いと、文字だけだと、中身が良いだけだと、買ってもらえない。理工書では「三日で分かる」「猿でも分かる」「よく分かる」「すぐわかる」「なっとくする」「〜入門」「初めての〜」をつけなければ買ってもらえない。実の所それは正しいのだが、逆に、薄くして色を増やしたりイラストを豊富にしたり有名人で箔をつけたりして、それで買ってもらえるかといったら読者はそれ程アホではないし本来のターゲットから外れた客に買わせても、積読がオチである。このような出版社の姿勢が結局は活字離れを助長するのではないだろうか。

日本の出版技術は外国に比べて桁違いに優れているのだから、それ以上余計な事に手をかけずに自信を持って内容で勝負すれば良い。確かに活字離れは出版社のみの責任ではないわけで、現在の状況で本を売るためには内容以外の付加価値も必要という考えは短期的には正しいかもしれないが、出版社が読者を育てるという意識なしには出版業界が活性化するわけが無いのである。

結論:
1.数学発想ゼミナールは出版社に対する罰として古本屋で二分冊のものを買おう(表紙に一目でそれとわかる秋山仁のイラストがある)
2.ハヤカワFTの「時の車輪」はいい加減に路線を修正しろ(唐突)。
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http://www.hero-movie.jp/
「HERO」なる映画はなんだかんだで面白そうだ。MATRIXと比べてアクションのみならずストーリーを重視している感がある。
ストーリー紹介の最後が
「お前は嘘をついている。あの二人にかつて私は相まみえている。彼らは嫉妬で身を滅ぼすような人間ではない。それに......お前は本当は何者なのだ。田舎の官吏などではないな?」
となっている。単純だが効果的な引きである。アクションにも惹かれるが、むしろ小説で読むと面白そうだ。原作小説はあるのだろうか。


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