Rukeの日記
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2003/10/31(金) オヌルン
なんかずっと混合状態ともつれた状態を混同していたようだ。
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今日の実験は時間がかかりすぎた。死にそうになった。
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明日から三日間母校で文化祭がある。

実は僕が通っていた高校はと今通っている大学の最寄り駅は同じ駅。つまりすごく近い。

しかしちょうど三連休に開催されるため、大学に行ったついでに立ち寄る、という感じにできない。というわけで、行かなくてもいいかー、というテンションの低さだった。

だけど明日文芸部で印刷に集まるのでついでに行ってみようかとも思う。

でもそうすると午前中には起きなければならない。ムリソー。
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その公式web siteのURL
http://www.tsukukoma.com/
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ことさらに政治に興味がある、というわけではないのだけれど、一歳の差で投票権がもらえないという状況におかれて、選挙権をもっている人がうらやましく感じられる今日この頃。う〜ん、若者の政治離れが進む中、どうやら私は日本の民主主義にとってかけがえのない人間のようだぞ。えへん。

2003/10/30(木) ギュゴー
一限の記号論理学が休講だった。そんな、大学出てきて初っ端の授業が休講でもすることないのですが。そんなら寝させてくれ。眠い。

暇なので今から渋谷のブックファーストにでも行こうかと思うが、英語Iに間に合うのだろうか。

まったく、やる気がない科目に限って、出席しなけりゃならん度が高いのって、まあ、普遍の真理だけれど、納得いかない。そもそもここの教育理念らしい、えーと、なんだっけ、リベラル・アーツだっけ、あれがそもそもすごく気にいらん。まあ、英語の必修なんて教育理念もなにもなくてどこでもあるわけだけれど。

実は英語Iって出席しなくても問題ないって情報が上級生から流れてくるんだけれど、みんなまじめで律儀に出席しているので、小心者の僕も欠席できないのだ。はあ。
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すごく恥ずかしい間違いを修正。
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電車の中で見たワインの広告の中の一節。
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飲んだあとはリサイクル。
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つぼにはまりました。
ごめんなさい。

2003/10/29(水) ありゃ
発散するとは限らないじゃん
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いややっぱり発散する…。

去年の受験以来消化器系の調子が激悪なのだが、最近は最悪になってきた。夜、お腹がごろごろなりっぱなしで全然寝られない。睡眠不足。
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実数って嫌い。もうやだ。

量子論の本に、「いわゆる初等的な波動力学は数学的には全く初等的ではない」と書いてある。このような重要な事実がほとんどの本に書いていないのは僕のような初学者にたいする苛めとしか思えない。どうにかしてくれ。

xの固有関数を考えていて死にかけました。まあ、清水先生の本とか、今の文章が書いてあった本とかにはそこらへんの問題点が書いてあったので、一応解決した(のか?)と思うんだけれど…。

てゆうか、xの固有関数がいきなり考えている空間からはみだしているのって、ことさら厳密な議論をしていないときでも、問題になるよなあ。いいのか、それで。

2003/10/28(火) キューコー
二限韓国語が休講だった。わーい。学校から書き込み。

文芸部の原稿は、すごく短くなってしまった。しかも途中まで。計画性なさすぎ。

今日はスポーツ身体運動という、要は体育の授業があって、これが運動音痴の自分にはずいぶんと辛い。ちなみにバレー選択だ。

たとえばスパイクの練習。だいたい皆スパイクなんて打てないので、ゲームが始まる前に、一応やっておくという感じで、これならダイジョーブ、とか思っていたのだけれど。。。なんと私はまともにトスを上げられないのだ。さすがにこれは同じチームの人に迷惑をかけるので、困る。

大体、高校のとき、やけに先生がバレーに力を入れていたので、下手とはいえ人並みにはできるはずだったんだけれど。。。
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一学期に量子論、二学期に統計物理の講義をとって、どちらも当たりだった清水先生の研究室のページ発見。
http://as2.c.u-tokyo.ac.jp/index-j.html
先生の個人的なページは
http://as2.c.u-tokyo.ac.jp/~shmz/
にあるようだ。雑記帳にはなかなか興味深い事が書いてある。

んで、
http://as2.c.u-tokyo.ac.jp/~shmz/zakkifiles/01-11-07.html
ここに書いてある問題。先生の講義受けた人間として恥ずかしいことだけど、わからん。いや、考え方というよりは問題の意味が。。。

とりあえず、xとpは同時に測定できない、とかいうのは言葉の綾として、、、。xを測定してその直後にpを測定するとするとxを測定した瞬間に系はxの固有状態になってしまうからδx=はまあ作った状態に従った値をとるとしても、δp=infになってしまう。逆も同じだ。

他の、もっと実際的な測定を考えているのかも知れない。そうするとお手上げだけれど。その場合僕に出来るのはハイゼンベルグの元祖不確定性原理を引っ張ってくることだけだけど、それじゃオーダを見積もる手がかりという程度にしかならない。笑えることにこれでは古典論の範囲ですら、オーダの評価しかできないし。

まあ、初めからプロの人を念頭において書かれている文章っぽいので、こちらのバックグラウンドが乏しすぎるだけだとは思うのだけれど、前提としている知識は講義で先生がしゃべったことだけって感じなんだけれどな…。

2003/10/27(月) ハッピャクバイト
昨日からやっと文芸部の原稿を書き始めた。一ヶ月前には銀杏並木賞にも応募する予定だったんだけどなー。

その上、ちょっと別のことに手を出していたら、800bytesしか書けなかった。

今日情報棟に入ろうとしたら、扉に大きく〆切と書いてあった。

実は閉め切りという意味らしい。

紛らわしいことをしないで欲しい。

でも今日は五限の統計力学が休講だったので、(四限はもともとない)早く帰ってこれた。さ〜て、がんばろー。

あ、韓国語の勉強もしなきゃ。小テスト毎回1/3も書けてないからなあ(一学期も毎回こう思っていた(笑))。
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Javaも累乗はpowなのね…。慣習とは恐ろしい。
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~~~~~~~~~~~Yahoo!ニュースof読売より引用~~~~~~~~~~~
 小泉首相が、自民党の比例選単独立候補者への73歳定年制に基づき、中曽根氏を公認しなかったことについては、「承知できない。年を取っても働ける人がいる。判断するのは選挙民だ」と批判した。
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おもしろい論理だ。是非判断をあおいでいただきたい。
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確か韓国語のテストは明日じゃなかった気がしてきた。いや冗談じゃなく。わ〜い。

geOShellで、こんなプラグインが欲しいなあ、などと思うことがしばしばあるのだけれど、

そうだ、僕はコーダだった(すっかり忘れてたわ)。

というわけでプラグインSDKをダウンロード。C++の機能ばりばり使ってるっぽくてさっぱり判らんがどうにかなるだろう。そんなことより、VCべったりっぽいのでG++に通すのが大変そうだ。

2003/10/26(日) ヤリヲフレ
シェイクスピアがシュークリームに見えた。。。人の想像力に乾杯!
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愚兄、愚妹とは言うけれど、愚弟、愚姉とは言わないのは何故だろう?

と書いてみたら、意外にも愚弟は一発で変換された。でも、たぶんこの熟語は親族関係としての弟にはあまり使わず、弟弟子とかに使うと思う。

何故だろう?
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意外にもgoogleでのヒット数は
愚兄:1390
愚弟:5930
愚姉:249
愚妹:1200
なるほど、私の感覚はちょっとずれていたようだ。

2003/10/25(土) ベクトルカイセキ
なんとなくベクトル解析の本に手をつけて見る。前に一度読んでみて、あんまり抽象的すぎるんで、こりゃ物理の本についでに書いてある程度の解説を読んでおけばいいや、と思ったのだけれど、改めて読み返してみると意外に視野が広がる。

そもそもなぜ抽象的すぎる、と思ったのかというと、ベクトル空間上の元に対する全ての線形関数の集合とか、二つの元に対する双線形関数の集合とかを考えていって(これらは全てベクトル空間になる)、後にそれらに内積、外積、共変・反変ベクトル、テンソル、などの意味を見出していく。どいつもこいつも同型になるから、物理での出現の仕方を念頭においておくとすごく面食らうタイミングで導入されることもしばしばだ。

相対論では共変形式の下でのテンソル(共変・反変ベクトル・スカラを含む)が物理的実体として捉えられる。そしてアインシュタインの縮約記法なんかを学ぶと、これがなかなか楽で楽しい。

それで、量子論でディラックのブラ・ケット記法を学ぶと、その意味がよくわからなかった。どう考えてもこれは共変・反変ベクトルそのものであるように思われる。どうして量子論の分野ではこのような冗談のような記法が用いられるのか不思議だった。

しかし、ベクトル解析を少し学んで見ると、この記法が結構合理的に見えてくる。理論の本質的な部分を見ようとした時、ディラックのブラ・ケットベクトルは互いに互いの線形関数へと姿を変える。そこには完全に抽象的な状態ベクトルと、様々な現象の定式化としての写像だけが残る。そして理論を実際に使おうとすると、ブラ・ケットベクトルは物理で慣れ親しまれているただのベクトルへと姿を変える。

この記法は抽象的な対象を扱うのには確かに適しているようだ。

2003/10/24(金) イロイロイロイロイロイロイロ
geOShellがバージョンアップしてた。
http://www.geoshell.com/
ちなみに、
FIX: prevented alt-f4 from closing geoshell
は、その昔私がつたない英語で掲示板に書き込んだリクエストだ。わーい。ちなみに自信がなくって捨てハンだったりしたのだけれど。
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最近、裸眼立体視できるノートパソコンとか携帯とかが本当に発表されてしまっている。欲しい〜〜。
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今日の実験は時間がかかったけれど調子がよかった。それほど高いわけではないようだけれど、周りが20%を割っている(といってもこれは収率がどーの、というよりも、こぼしたとかそういう原因だろうけれど)中で収率44%まで行ったし、不純物もかなり少なかった。おかげで、クロマトがつまらなかったけれど。不純物が出ることになってるステージでは、あえて純度が低くなるようにうまくやったほうがいいかも。ま、今回はレポートも書かないので別にいいのだが。

2003/10/23(木) セージンクンシー
今日は聖人君子に会ってしまった。

その方は、昼時の生協食堂で、わざわざ非組合員であることを申告し、50円余計にはらっていたのである。

ああ、せちがらいこのご時世に何とも感動的ではないか(涙)。
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中曽根さんの話を聞く時は国語辞典を手元においておかなければならない。ああも自信満々にしゃべられると、自分の日本語に自信がなくなる。こういう人って、政治家と教師に特有の人種だよなあ。

宮沢さんも最後の最後に面倒なことになって大変だ。かわいそうに。

2003/10/22(水) コンゴージョータイ
このように、意外にも現象論抜きでも納得できる所の多い量子論だが、今の所全く理解できていない概念がある。それは混合状態というものだ。一学期の大学での講義では、純粋状態のみを扱った。純粋状態の理論に関する限りは、非常にすっきりうけいれることが出来た。量子論のパラドックスと呼ばれているものの多くは、量子論の初期に生まれた、量子論がある哲学("測定"しなければ"決定"しない云々かんぬん)を反映しているという誤解に基づくものであって、きちんと定式化された理論を見れば、それは単なる法則にすぎず、そこには何の哲学もない(測定の定式化はこうは言い切れないかもしれないが)。例えば、シュレディンガーの猫も、一般に流布している形態のものに関する限りは、ちゃんと生きれるし、ちゃんと死ぬことが出来る。

しかし実は、量子論には未だに微妙な問題が多く残っていて、それらの多くはこの混合状態という概念に起因するようなのである。すると、これを学ばない限りは片手落ちということになってしまう。

で、今少しずつ本を読んでいるのだけれど、これはおおよそこういう物のようだ。

古典的には、系Aの取りうる状態がa1,a2で系Bの取りうる状態がb1,b2であるなら、二つの系をあわせて一つの系ABと見ると、その取りうる状態は(a1,b1),(a2,b1),(a1,b2),(a2,b2)の四つのみと考えられる。

とりあえず、ここで考えた状態がそのまま量子論でのヒルベルト空間の基底になるとしよう(例えば力学系では、系の状態として粒子の位置のみ、あるいは運動量のみに注目して上記のa1,a2...をリストアップする)。つまり|a1>,|a2>がヒルベルト空間H1を張り、|b1>,|b2>がヒルベルト空間H2を張る。そして、系Aと系Bをあわせて一つの系ABと見た場合にそれが量子論でどのように記述されるかを考える。もちろんこの答えが考えているだけで出るわけないが、とりあえず単純に考えて、|a1,b1>,|a2,b1>,|a1,b2>,|a2,b2>なる四つの基底で張られるヒルベルト空間を考えたくなる。数学的にはこれらの基底は|a1>,|a2>と|b1>,|b2>によって作られる四組のテンソル積で表される。ところが、これらを含む最小の線形空間はH1,H2のベクトルによって作られる全てのテンソル積の集合よりも大きいのである。つまり、系ABを記述してくれそうなこのヒルベルト空間の元は、必ずしもH1,H2の元のテンソル積として表せない。

このことは、粒子が一つだけしかないような単純な系を除けば、古典論の単なる延長としては理解しがたいような量子論独特の現象が存在することを示唆している。

こんなところで合っているのかな(オ)?

そして量子論が抱える多くの問題はここに起因するようなのである。シュレディンガーの猫の話も、本当は混合状態についての注意深い考察から出てくる問題であるらしいし、ベルの不等式が破れるとかいう、アインシュタインと誰かと誰かのパラドックスも、混合状態を巧妙に使うようだ。

ちなみに、講義で使ったテキストでは、純粋状態のみを使ってベルの不等式の破れを導いているようだ。この項は結局ちゃんと読んでいないのだが、この違いは気になるところだ。そもそもベルの不等式が何種類もあるし、この周辺の議論も様々に行われているということで、少し真面目に学んで見なければと思う。

いい加減手を動かして勉強しないとまずいなあ。
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今日は馬鹿だった。
三時間目が空いていて、四時間目は解析の授業があるので、三時間目にあたる時間帯は渋谷に言って、うどんを食って、本屋に入って、と時間をつぶして、さて解析の授業に行ったら休講だった。がーん。昼には帰れたとは。

しかも帰ってきてから夕飯まで寝てた。駄目すぎ。

2003/10/21(火) ザッカンオブリョーシロン
量子論は、我々の直感に反する現象がばかばか登場する、というその側面ばかり強調されるけれど、実は、世界のメカニズムとしてより自然な法則を求める流れの今の所の終着点として捉えることが出来るように思える。結果論になってしまう、つまり現在の理論をいきなり学べる者のたわごとにもなりかねないが、近代になって我々の目前に姿を現した数々のミクロな世界での現象のことをいったん忘れ去ってしまって、それでこの理論を眺めてみても、やはりこれこそが基本法則である、と感じられるのではないか、と思う。

何しろ量子系の時間発展の表式、すなわちシュレディンガーの波動方程式(この呼称が多分に歴史的なものであることは言うまでもない)は、どうでもよいiだとかhバーとかを除けば
dプサイ/dt=H(プサイ)
こうだ。時間発展がこの形式に書けたという事実は、量子論のもっとも偉大な成果であるとすら言えるだろう。連続量だと思っていた物が、離散量になってことなどは枝葉末節だ。それらは測定の問題を議論する段階にならないと理論の表に出てこない。それは量子論の帰結であって、量子論の世界の描象においてはあまり重要ではない(もちろん量子論を使う時にはなくてはならないものとなる。)。

また、ゼノンの矢のパラドックスが部分的に解決される。もちろんこの問い、すなわち我々の世界がどうして時間発展し得るのか、という問いに対する究極の答えが得られることはないだろう。ただ、このパラドックスを考える時、古典的な解析力学はその歪さを露呈する。ある瞬間が、位置のみならず速度を所有する、とは、速度の意味(瞬間と、そのちょっと前との差分)を考える限りは余りに信じがたいのである。解析力学は完全に形式的にこの疑問を回避した。しかし、量子論が与える世界の描像は、解析力学よりもはるかに高次元の抽象的な空間を必要とするにもかかわらず、遥かにスマートであってこの疑問に対してほとんどの人間が直感的にも納得のいく解決を与えてくれる。本来物理法則は人の直感などには、なんの義務もないのにも関わらず、である。

物理学を考える時、綺麗だとか美しいだとかの考え方は意味がない。しかし、物理学の基本法則に関しては、この世界はその法則によって作られたのか、と考えることは意味があるように思える。少なくとも物理学者にとってのカンニングペーパーくらいにはなるだろう。そして確かに、私が突然世界を作れ、と言われたら、量子論によって世界を作るだろうと思うのだ。

こういった思考は恐らく、私がある程度プログラミングを行うことからも来ているのだろう。シュレディンガーの波動方程式、なんとまあ、チューリングマシンも真っ青の定式化ではないか。

2003/10/20(月) チューセン
計算機プログラミングの抽選で第一希望に外れた。火曜日一限。課題がWEBで公開される授業であってほしい。はあ。今学期はついてないな。

2003/10/19(日) フェルマ
早川NFの「天才数学者たちが挑んだ最大の難問 フェルマーの最終定理が解けるまで」という本を読んだ。なかなかおもしろかった。専門的な内容には全く触れず、しかし、変な神秘化を排除し、フェルマーの最終定理の証明がいかにして得られたか、を概観できる物語となっている。

今日は、明後日までに終わらせなければいけないことを終わらせてしまった。そこで明日は暇ができるはずだ。しかし、明日は家に帰るのが6:00すぎになる予定なので、有意義に過ごせる自信がない。大体物事は、早目早目に片付けるより、時間ぎりぎりに行った方が得をすることが多いものだ。人間とは不思議なものである。

2003/10/18(土) ラングエッジ
外国語を習って、日本語にない発音が出てくると、大抵唇の開き方とか舌の形とかを解説されるが、あれって意味がないとつくづく思う。

発声にはアナログな部分とデジタルな部分がある。後者は例えば"た"と"な"、"ま"と"ぱ"の違いを作り出す。このような部分は機能-動作の対応をつけることができる。人は意外に、音を聞いただけでそれを分解して必要な機能を選び出すことが出来るようで、この部分は初学者でも容易に再現できるようだ。こちらでは唇、舌、喉が全て使われる。

一方アナログな部分は発声においてベースとなる音を作り出す。この部分を再現するためにはひたすらに音を聞いて、それを再現しようと努力しながら発声を繰り返すしかない。ここで重要となるのは喉の形である。咥内ももちろん振動管となるが、音はまず喉で作られる。口を動かさずに会話をするのは珍しくもない特技だ。

従って、音をまず作る段階というのは解説できる物ではなく、とにかく真似ることを反復するしかない。

しかし、実際には、舌をこうしろ、だの唇をこうしろ、だの、”あ”の形にして”い”の音を出せだの、”い”と”お”の中間の形にして音を出せだの、こんなことばかり言われる。デジタルな部分についてはこのような解説は有意義だが、大抵の場合学習者は自分でどうにかしている。そしてこのような指示の少なくとも半分はデジタルな部分には関わっていなくて、アナログな部分の結果として、一番楽な形が選ばれているだけだったりする。このようなまず音ありきである唇や舌の形については、いくら指示通りにしても何の意味もない。”あ”の形にして”い”の音を出せといわれても、”あ”の音か”い”の音しか出ない、そんな経験を多くの人がしているはずだ。

私が第二外国語として履修している朝鮮韓国語のクラスでも、似たような事が行われているが、特にどうしようもなかったのが、濃音と呼ばれる音である。曰く、「空気を出さずに音を出せ」だそうである。どうしろと言うのだ。実際の所、これは日本語の”っ”に近い物で、前後の音の発生を微妙に変える働きをする、と捉えるくらいがちょうどいい音なのであるが、始めは本当に苦労した。ただ、小さい”つ”以外に小さい”ぷ”、小さい”く”、小さい”す”、小さい”ちゅ”があるので、聞き取りにはまだ苦労する。そしてこの聞き取りができるようにならなければ、けっしてまともに発音することは出来ないのである。何しろ私にとって、いまだその音は存在しないのだから。

2003/10/17(金) タイアード
実験二回目。疲れた。まあ今日は軽かったけど。
それより、昨日仕上げたレポートが大変だった。ひたすら書いていて、半分も終わっていないのに気が付いたら午前3時を過ぎていた。手書きがこれほど時間がかかるとは...。

というわけで昨日のぶんの日記を書けなかったが、おとといのぶんを間違って昨日に書いていたのでまあいいや。

実験は、始めに青色のニッケル錯塩(6配位)を作って、それからさらに橙色の錯塩(4配位)を作る。で、それをいろんな溶媒に解かすと、非共有電子対がある溶媒では青色に、ない溶媒では橙色になる、という実験。試験管立てにはこれらの溶媒が極性の順番に並んでラベルが張ってあったりする。変な誘導するなよ〜とか思う。

で、試問に並んだら一つ前のグループが「これはどれが何配位かわかるかな?」「この橙のが4配位でこの青色のが6配位…」このまま教官がぺらぺらとしゃべりまくって話が進んでいく。おい、ちょっと待った。で、自分の番で同じことを聞かれた時には「こういうふうに誘導されればまあ左からだんだん6配位の物の割合がが増えていく、って答えますけど溶液を目で見て配位数がわかるわけないじゃないですか」とか生意気な答えをした。その後の展開が若干ぎくしゃくしてしまった。

いや、だって、溶媒によってすっごくカラフルになるのを期待していたのに詰まらなかったんだもん。

10月絵日記の続き


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