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2005/01/02(日)
“No More Sad Refrains”
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「悲しいリフレインはもう歌わない」。 1998年、サンディ・デニー没後20周年にリリースされた、77年11月27日録音のライヴ盤『Gold Dust: Live at the Royalty』の曲順はずいぶんと並べ替えられていて、実際のライヴ・コンサートで最後に歌われたのは、“Who Knows Where the Time Goes?”ではなく、“No More Sad Refrains”でした。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000007P6J/
つまりこれがサンディの最後のライヴ・コンサートの最後の曲であり、最後の録音。彼女が遺した最後の歌声なんですよね。 また生前最後のアルバムとなった77年5月リリースの『Rendezvous』のラスト曲でもあります。
Here comes the morning how it pleases It always brings me something new
希望の歌なんですが、どこか物悲しさを感じるのは、やはりこれが遺作になっちゃったからなんでしょうね。
『Gold Dust: Live at the Royalty』は曲順のみならず、様々な編集がなされているようです。 このライヴの“No More Sad Refrains”には「冬の日々が終り…」から始まる2番がないのですが、これは歌われていないのではなく、たぶんCD一枚の収録時間を目一杯使って、当日のすべての演奏曲を押し込むため、カットされたんでしょう。
ピーター・バラカン氏によると、ライヴ・ステージでのサンディは曲間にお喋りしたり、観客とやり取りしたりと意外に饒舌だったようです。 でもこのCDではそうした部分も全てカットされており、これだけ聴くとずいぶん寡黙な人だったような印象を受けちゃう。
2枚組になってもいいから、カットされた部分を復刻し、実際のソング・オーダーに戻した、“完全版”でリリースしなおして欲しいですね。
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