るーべんの音楽日記
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2005/04/01 ようやく出る『Pearl (Legacy Edition) 』
2005/03/23 ダウンしてました(^^;
2005/03/18 SCI / On The Cover
2005/03/17 The Rutles 2

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2004/09/20(月) Jim Weider
一昨日紹介したメイヴィス・ステイプルズの『Have a Little Faith』を聴いていて、「こいつ、案外いいギター弾くじゃないか」と見直したのがジム・ウィーダー。

てなわけで再編ザ・バンドの3枚を聴き直してみました。
これらのアルバムって、いずれも出た時に買って1〜2回聴いたきりで、普段ほとんど聴くことがないんだよね。
ウィーダーのギターもまるで印象に残っていない。

で、聴き直したら、オーソドックスに上手いギタリストですねぇ。
ロイ・ブキャナン系の正統派テレキャス使いで、スライドもいける。
ヘタウマなロビー・ロバートスンと比較されちゃったのが気の毒だなぁ。(笑)

再編ザ・バンドも今聴くとそんなに悪くないね。
もはやこの人たちの歌声を聴くことが出来ないこともあってか、なかなか沁みます。
“ザ・バンド”名義にしていなかったなら、私ももっと素直に聴けていたでしょう。

2004/09/19(日) Duke Ellington/The Centennial Collection
何の100周年なのかよく分かんないけど(エリントンの生誕100年は1999年でした)、こんなシリーズが出てるんですよね。
他にも、ベニー・グッドマン、コールマン・ホーキンズ、ファッツ・ウォーラーなど、全6タイトルが同様のボーナスDVD(リージョン・フリー)付き仕様でリリースされてますが、なんてったってエリントンでしょう。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0002KQRZ0/

CDの内容は、1927年録音の“Black and Tan Fantasy”から1942年録音の“Perdido”まで13曲がヴィクター音源からの代表曲、14曲目からは1941年のラジオ放送用トランスクリプションで未発表音源。(同時期のラジオ用トランスクリプションは他レーベルにもありますが、さすが本家RCA/BMGの発掘音源だけあって音が良い!)
41年といえば、ベン・ウェブスター(ts)、ジミー・ブラントン(b)が在籍していた、エリントン楽団が史上最強のラインナップだった時期であり、ここに収録されている7トラックもやはり素晴らしい演奏です。

これだけでもエリントン・コレクターには買う価値ありですが、ボーナスDVDの内容がこれまた素晴らしい。

曲目はamazonのトラックリストを参照して下さい。

トラック1は1934年のフィルムで9分に渡る組曲ですが、ちょっとしたプロモ・ヴィデオといった作りで、今でも通用しそうな映像センスに吃驚。

トラック2は1937年制作。スタジオでのレコーディングの様子(スタジオでバンドを指揮するエリントンの身振り手振りがザッパに似てることに驚く)、ラッカー盤へのカッティング、それをメタル・マスターにする過程、さらにそのマスターからシェラック製のSPレコードをプレスする作業を紹介するフィルム。非常に興味深く、貴重な映像です。

トラック3〜トラック7の5曲は1941年のフィルム。というわけで、ブラントン/ウェブスター・バンド期の映像。ただし音は別に録られたものであることがはっきりと分かります。とはいうものの、伝説のエリントニアンたちが動いてるのを観れるんだから、それだけで大満足。

トラック8は1943年の映像で、ブラントンは亡くなってますが、ウェブスターはまだ在籍しています。“ムード・インディゴ”〜“ソフィスティケイテッド・レディ”〜“スウィングしなけりゃ…”〜“ドント・ゲット・アラウンド・マッチ・エニイモア”のメドレー。これもアフレコだけど、ソリスト一人一人がアップで観れます。

以上の映像で36分34秒。
トラック9のインタヴューはオーディオ・オンリー。

未発表音源を含むCD+DVDでこの価格はお買い得。
エリントンを初めて聴くという人にもお薦め出来ます。

2004/09/18(土) Mavis Staples/Have a Little Faith
レココレ10月号の小出さんのレヴューを読んで、メイヴィスの新録『Have a Little Faith』を買ってみました。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0002A5R6A/

プリンスのペイズリー・パークから出した『The Voice』からもう11年も経っちゃってたんですねぇ。なんだかつい2〜3年前のことだったような気がする。

ヴェテランが新しい音にチャレンジした傑作として評価が高い『The Voice』ですが、私は良いアルバムだとは思ったものの、すぐに厭きちゃったんですよね。
打ち込み主体の音作りというのは、そこに含まれる情報量が少ないんではないかなぁ。
改めて聴き直してみたんだけど、当時“新しい音”と言われていたものがすでにかなり陳腐化してしまっている。
70年代までの音楽にも今聴くと陳腐に感じるものがないわけじゃないけど、80年代からの音楽ほどじゃないですね。たぶんその元凶になってるのは“打ち込み”じゃないかと思う。

で、このメイヴィスの新録、アリゲーターからということもあるんでしょうが、全篇人力演奏。
結論から言っちゃうと、これは素晴らしいアルバムです。個人的にはたぶん本年の新録ベスト3に入ることになるでしょう。

70年代を思わせる音作りはかなり意識的なものでしょう。
キーボードのクレジットがいちいち、(フェンダー)ローズ、(ハモンド)B3、クラヴィネットといった表記になっていて、制作スタッフのこだわりを感じます。

1曲目“Step Into The Light”ではディキシー・ハミングバーズ、11曲目“In Times Like These”では混声クワイアをバッキング・ヴォーカルに起用。とりわけこの2曲の出来が良いですが、他のトラックも充実しており、捨て曲はありません。
こういうシッポまできっちりとアンコが詰まってる新録アルバムって久しぶりに聴いた気がする。
大推薦!

2004/09/17(金) コレは何(誰)でしょう?
答えはクレジットにありますね。(笑)
ジョン・ランディス監督『サボテン・ブラザース(Three Amigos!)』(1986年)からのキャプチャー画像です。

久しぶりに観たくなってDVDを引っ張り出してきたんだけど、何遍観てもやっぱメチャクチャ面白い。
コメディ映画としては『ブルース・ブラザーズ』よりもこちらの方が上でしょう。

2004/09/16(木) 『SMiLE』の公式サイト
『SMiLE』のオフィシャル・サイトがオープンしていますね。
http://www.smilethealbum.com/

メールアドレスを登録すると6曲が試聴できます。

1 Our Prayer/Gee
2 Heroes and Villains
3 Roll Plymouth Rock
4 Barnyard
5 The Old Master Painter/You Are My Sunshine
6 Cabin Essence

2004/09/15(水) こんなの出てますけど
『Austin City Limits Music Festival: 2003 Collection』
http://www.newwestrecords.com/artists/acl/
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0002IQKF4/

私はロバート・ランドルフのオフィシャル・サイトで知ったんだけど、スティーヴ・ウィンウッド追っかけ派の皆さんの間では話題になってるんでしょうか?

ここ見てますかぁ?>関係者(^^;

2004/09/14(火) The Best of Lord Buckley
こっちの方もスキャンしておきましょう。
複数のレーベルによるイシューがありますが、この『The Best of Lord Buckley』は1963年のCrestview盤(未CD化)。

ロード・バックリー(1906年生〜1960年没)については、ザッパ・フリークには説明不要でしょう。(知らない人はAMGで調べてね)
ザッパは1970年(69年?)に自ら編集した『Lord Buckley/A Most Immaculately Hip Aristocrat』(Straight STS 1054)をリリースしています(ジャケット・デザインはカル・シェンケル)。>右のジャケット
かつてライノからCD化リイシューされていましたが、現在は残念ながら廃盤。

この人、ディランやザッパのみならず、トム・ウェイツやキャプテン・ビーフハートにも多大な影響を与えています。
ちなみに、ビーフハートのルーツとなる曲を集めたコンピレーション盤『Gimme Dat Harp Boy: Roots of the Captain』(Ozit Morpheus Records BS-OZIT CD302)にも、バックリーの“His Majesty the Policeman”が選曲されていますね。
http://www.beefheart.com/datharp/albums/related/gimmedatharpboy.htm

また、ジョージ・ハリスンも“Crackerbox Palace”(『Thirty Three & 1/3』)でリスペクトしていました。

と、ここまで読んだ方は聴きたくなってきたでしょ。
でも、基本的に漫談なんで、我々が聴いてもまるで分からんですよ。(^^;

2004/09/13(月) LPジャケットの楽しみ
昨日の書き込みの後、『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』をLPで持ってる人って少ないんではないかと思い、ジャケットが写っている部分を拡大してスキャンしてみました。(画像を貼れるってのは便利だなぁ)
どうですか、これなら各LPジャケットが判別可能でしょ。
CDでは拡大してもはっきりとは分からないでしょうね。

CD時代になってから、こういったジャケットの中のお遊びを楽しむことが出来なくなっちゃったのは寂しいですね。
『サージェント・ペパーズ…』やそれをパロディにしたザッパ/マザーズの『We're Only in It for the Money』なんかも、あのサイズだからこそ楽しめたんだよね。

ついでに、ここに写っているアルバムのCD化状況。

The Folk Blues of Eric Von Schmidt (1963年) - 1997年にPヴァインがCD化したが廃盤
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005F2BP/

Lotte Lenya/Sings Berlin Theater Songs (Lotte Lenya singt Kurt Weill) (1955年)
- 『The Seven Deadly Sins (Die sieben Todsunden)』(1957年)との2in1でCD化されているが、ジャケットは異なる
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0000029YI/

Ravi Shankar/India's Master Musician (1963年)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00000HY5T/

Robert Johnson/King of the Delta Blues Singers (1961年)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00000AG6X/

Impressions/Keep on Pushing (1964年) - 『People Get Ready』(1965年)との2in1で出ている
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0000013BQ/

『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』がリリースされたのは1965年3月ですから、このジャケット写真は64年末〜65年初め頃には撮られていたはず。
ということは、ディランはビートルズよりも前にインド音楽に興味を持っていたことになりますね。

ここに並べられたLPジャケットを見れば、ディランをアメリカン・ルーツ・ミュージックの側面からのみ論じるのは誤りとまでは言えなくとも、偏向していると気付くはずです。
ところが、このジャケットについて触れた文章は、そのほとんどがエリック・フォン・シュミットとロバート・ジョンスンにしか言及してないんですよね。(書き手がそのくらいしか知らないのかも)

2004/09/12(日) Eric Von Schmidt
ストレンジ・デイズ最新号の表紙(http://www.strange-ds.com/bndata/No.61.html)で思い出したのが、昨年初CD化リイシューされた、エリック・フォン・シュミットの『2nd Right, 3rd Row』。
ウッドストック系の埋もれた名盤の一枚なんだけど、あんまり話題にならなかったですね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00008BRDQ/

エリック・フォン・シュミットというと、デイヴ・ヴァン・ロンクと共に、白人ブルース・シンガーの草分けであり、ボブ・ディランのお師匠さんとも言える人。
ディランがデビュー・アルバムで取り上げた“Baby, Let Me Follow You Down”は、フォン・シュミットの“Baby, Let Me Lay It on You”を改作したもの(さらに元ネタを辿ると、フォン・シュミットはブラインド・ボーイ・フラーの“Mama, Let Me Lay It on You”を元にしたようだ)。
また、『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』のジャケット写真で、ディランの傍らに重ねられているLPレコードの一番上にあるのは『The Folk Blues of Eric Von Schmidt』(1963年)。
それと、『ナッシュヴィル・スカイライン』のジャケ写真でディランが取っているポーズも、おそらく同アルバムのフォン・シュミットを意識したものでしょう。

ちなみに、『ブリンギング…』のジャケ写真で、上記のフォン・シュミットのアルバムの下にあるのは『Lotte Lenya Sings Berlin Theater Songs of Kurt Weill』(1955年)。原題は『Lotte Lenya singt Kurt Weill』。写真に写ってるのは米国盤です。
ロッテ・レーニャはクルト・ワイルの奥さん(一度離婚した後、再度結婚した)で、ブレヒト/ワイル作品を数多く録音した歌手であり、『007/ロシアより愛をこめて』なんかにも出演した女優でもありました。
さらにその下がラヴィ・シャンカールの『India's Master Musician』(1963年)、次がロバート・ジョンスンの『King of the Delta Blues Singers』(1961年リリース)、一番下はインプレッションズの『Keep on Pushing』(1964年)ですね。
あと、後ろのマントルピースの上に飾られているLPレコードは『The Best of Lord Buckley』(1963年)。
(ここまで調査してるものは、書籍/雑誌記事にもネット上にも無いでしょう。と、ちょっぴり自慢 ^^;)

『2nd Right, 3rd Row』(1972年)に戻ると、これはフォン・シュミットのソロ名義アルバムとしては4枚目にあたり、ベアズヴィル・スタジオで録音されたもの。
プロデューサーは、同じ頃にエリック・ジャスティン・カズの『If You're Lonely』やボニー・レイットの『Give It Up』を制作しているマイケル・カスクーナとボーダーラインのジム・ルーニー。
バックにはジェフ&マリア・マルダー、エイモス・ギャレット、ポール・バターフィールド、ベン・キース、ビリー・マンディなど、ウッドストック系ミュージシャンがズラリ。
なお、アコーディオンでCampo Malaquaという名前がクレジットされていますが、これはガース・ハドスンの変名。

この系統が好きな人なら、顔ぶれを見れば、どういう音が出てくるかだいたい想像できるはず。
まさにその通りの実に味わい深い演奏です。
3曲目“My Love Come Rolling Down”で聴かれる、バターフィールドのハープ、やはり良いなぁ。

2004/09/11(土) Gunsmoke Blues
『The American Folk Blues Festival 1962-1969, Vol. 3』『Blues Legends』と一緒に、amazon.comに注文してあったのが、同日にリリースされた『Gunsmoke Blues』なるDVD。
http://www.amazon.com/exec/obidos/tg/detail/-/B0002TT0AA/

その時点ではどういう内容なのかまるで分かってなかったんだけど、価格が安かったし、まるっきりハズレということはなかろうと思い、ついでに発注したんですが、充分に満足できる内容でした。

1971年11月のライヴ映像(カラー)で、出演者はビッグ・ママ・ソーントン(ダイエットに成功したのか、随分痩せていて吃驚!)、ジョージ・“ハーモニカ”・スミス、ビッグ・ジョー・ターナー、マディ・ウォーターズ。
ソーントン、ジョージ・スミス、ジョー・ターナーのバックは白人のツアー・バンドで、主役たちは奮闘してるんだけど、バック演奏はイマイチだし、観客も白人のロック・ファンばかりで、こりゃ失敗だったかなと思ったんだけど、御大が登場して一変。

マディは自分のレギュラー・バンドを従えてのステージで、こんなにも違うものかというくらい安定したバッキング。
全くクレジットが無いんですが、サミー・ロウホーン(g)、ピー・ウィー・マディスン(g)、パイントップ・パーキンス(p)、カルヴィン・ジョーンズ(b)、ウィリー・スミス(ds)のラインナップ(たぶん)に、ジョージ・スミス(harp)が加わっています。
ライヴの良し悪しって、リズム・セクションによって、ほぼ決まってしまうんですよね。

マディのレギュラー・バンドには、50年代から70年代まで、常にその時代最高のプレイヤーが集められていた。それを再認識させられるライヴ映像です。

ちなみに、今回購入した3枚の米盤、いずれもリージョン・フリーです。
ただ奇妙なことに、『The American Folk Blues Festival 1962-1969, Vol. 3』のパッケージの表記はリージョン1になってるんですよね。
単純な表記ミスなんだろうか。
最近はすぐに輸出防止策なのかも知れないと疑るようになっちゃって、なんとも困りものです。(^^;

9月絵日記の続き


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