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2004/09/19(日)
Duke Ellington/The Centennial Collection
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何の100周年なのかよく分かんないけど(エリントンの生誕100年は1999年でした)、こんなシリーズが出てるんですよね。 他にも、ベニー・グッドマン、コールマン・ホーキンズ、ファッツ・ウォーラーなど、全6タイトルが同様のボーナスDVD(リージョン・フリー)付き仕様でリリースされてますが、なんてったってエリントンでしょう。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0002KQRZ0/
CDの内容は、1927年録音の“Black and Tan Fantasy”から1942年録音の“Perdido”まで13曲がヴィクター音源からの代表曲、14曲目からは1941年のラジオ放送用トランスクリプションで未発表音源。(同時期のラジオ用トランスクリプションは他レーベルにもありますが、さすが本家RCA/BMGの発掘音源だけあって音が良い!) 41年といえば、ベン・ウェブスター(ts)、ジミー・ブラントン(b)が在籍していた、エリントン楽団が史上最強のラインナップだった時期であり、ここに収録されている7トラックもやはり素晴らしい演奏です。
これだけでもエリントン・コレクターには買う価値ありですが、ボーナスDVDの内容がこれまた素晴らしい。
曲目はamazonのトラックリストを参照して下さい。
トラック1は1934年のフィルムで9分に渡る組曲ですが、ちょっとしたプロモ・ヴィデオといった作りで、今でも通用しそうな映像センスに吃驚。
トラック2は1937年制作。スタジオでのレコーディングの様子(スタジオでバンドを指揮するエリントンの身振り手振りがザッパに似てることに驚く)、ラッカー盤へのカッティング、それをメタル・マスターにする過程、さらにそのマスターからシェラック製のSPレコードをプレスする作業を紹介するフィルム。非常に興味深く、貴重な映像です。
トラック3〜トラック7の5曲は1941年のフィルム。というわけで、ブラントン/ウェブスター・バンド期の映像。ただし音は別に録られたものであることがはっきりと分かります。とはいうものの、伝説のエリントニアンたちが動いてるのを観れるんだから、それだけで大満足。
トラック8は1943年の映像で、ブラントンは亡くなってますが、ウェブスターはまだ在籍しています。“ムード・インディゴ”〜“ソフィスティケイテッド・レディ”〜“スウィングしなけりゃ…”〜“ドント・ゲット・アラウンド・マッチ・エニイモア”のメドレー。これもアフレコだけど、ソリスト一人一人がアップで観れます。
以上の映像で36分34秒。 トラック9のインタヴューはオーディオ・オンリー。
未発表音源を含むCD+DVDでこの価格はお買い得。 エリントンを初めて聴くという人にもお薦め出来ます。
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