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2004/09/18(土)
Mavis Staples/Have a Little Faith
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レココレ10月号の小出さんのレヴューを読んで、メイヴィスの新録『Have a Little Faith』を買ってみました。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0002A5R6A/
プリンスのペイズリー・パークから出した『The Voice』からもう11年も経っちゃってたんですねぇ。なんだかつい2〜3年前のことだったような気がする。
ヴェテランが新しい音にチャレンジした傑作として評価が高い『The Voice』ですが、私は良いアルバムだとは思ったものの、すぐに厭きちゃったんですよね。 打ち込み主体の音作りというのは、そこに含まれる情報量が少ないんではないかなぁ。 改めて聴き直してみたんだけど、当時“新しい音”と言われていたものがすでにかなり陳腐化してしまっている。 70年代までの音楽にも今聴くと陳腐に感じるものがないわけじゃないけど、80年代からの音楽ほどじゃないですね。たぶんその元凶になってるのは“打ち込み”じゃないかと思う。
で、このメイヴィスの新録、アリゲーターからということもあるんでしょうが、全篇人力演奏。 結論から言っちゃうと、これは素晴らしいアルバムです。個人的にはたぶん本年の新録ベスト3に入ることになるでしょう。
70年代を思わせる音作りはかなり意識的なものでしょう。 キーボードのクレジットがいちいち、(フェンダー)ローズ、(ハモンド)B3、クラヴィネットといった表記になっていて、制作スタッフのこだわりを感じます。
1曲目“Step Into The Light”ではディキシー・ハミングバーズ、11曲目“In Times Like These”では混声クワイアをバッキング・ヴォーカルに起用。とりわけこの2曲の出来が良いですが、他のトラックも充実しており、捨て曲はありません。 こういうシッポまできっちりとアンコが詰まってる新録アルバムって久しぶりに聴いた気がする。 大推薦!
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