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2004/08/05(木)
Curved Air
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久しぶりにカーヴド・エアを聴きたくなって、棚の奥から引っ張り出して来た。
カーヴド・エアは1970年にデビューした英国のバンドで、ダリル・ウェイのヴァイオリンと女性シンガー、ソーニャ・クリスティーナのヴォーカルをフィーチャーしていました。
バンド名は、現代音楽家テリー・ライリーの代表作“A Rainbow in Curved Air”から付けられたものですが、ミニマル・ミュージックをやってたわけじゃなく、音楽的には60年代後半のサン・フランシスコのバンド、イッツ・ア・ビューティフル・デイやジェファスン・エアプレインからの影響が色濃いロック・バンド。
後年(75〜76年)には、後にポリスに参加し、しばらく前にはフィッシュのギタリスト、トレイ・アナスタシオらとのプロジェクト、オイスターヘッドでも活躍していたドラマー、スチュアート・コープランドが在籍していたことでも知られています。
また、73年の『Air Cut』ではエディ・ジョブスン(当時、若干18歳)がダリル・ウェイに代わって参加していました。これが彼のメジャー・デビューだったはず。その後、ロキシー・ミュージック〜ザッパ・バンド〜キング・クリムズン〜ジェスロ・タル〜UKに参加したのはご存知の通り。(凄い経歴だよなぁ)
今私の手許にあるのは最初の3枚だけですが、やはり3rdアルバム『ファンタスマゴリア』(1972年)が一番いいかな。
『不思議の国のアリス』の水パイプをふかすイモムシのジャケットからは、やはりジェファスン・エアプレインの“ホワイト・ラビット”からの流れである、60年代ドラッグ文化の名残りを感じるし、同様に『不思議の国のアリス』からインスパイアされた、ビートルズの“アイ・アム・ザ・ウォルラス”やジェスロ・タルの『パッション・プレイ』の“眼鏡をなくした野ウサギの物語”などに通ずる、英国ナンセンス文化の伝統も感じます。
プログレ的展開もあるんだけど、演奏力がイマイチなんで(ヘタではないけど)、どこかドタバタしてる。(笑) 隙だらけの演奏が逆に人間的でいいのね。(^^;
まあ、今聴いてもB級バンドだと思うし、名盤とも思わないけど、最近何故かあの当時に聴いてたブリティッシュ・ロックに愛おしさを感じるんですよね。
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