るーべんの音楽日記
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最新の絵日記ダイジェスト
2005/04/09 『Ray/レイ』【DVD】
2005/04/01 ようやく出る『Pearl (Legacy Edition) 』
2005/03/23 ダウンしてました(^^;
2005/03/18 SCI / On The Cover
2005/03/17 The Rutles 2

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2004/07/21(水) Godley & Creme
チェックし損ねていて、昨日知ったのですが、英Edsel/Demonがゴドレイ&クレームのリマスター・シリーズを開始していますね。
現時点で出ているのが、『Freeze Frame』と『Ismism』をセットにした2枚組で、これまでシングルやコンピレーション盤への収録のみで、オリジナル・アルバムには入っていなかった、レア曲/レア・ヴァージョンがボーナス・トラックとして追加されていたので即発注。(^^;
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0002476GK/

この「スタジオの魔術師」「英国の二人組ザッパ」のオリジナル・アルバムを整理すると、

1977 Concequenses ギズモファンタジア
1978 L
1979 Freeze Flame フリーズ・フレーム
1981 Ismism イズミズム
1983 Birds of Prey バーズ・オブ・プレイ
1985 History Mix vol.1 ヒストリー・ミックス vol.1
1988 Goodbye Blue Sky グッバイ・ブルー・スカイ

の7作品になりますが、今後のリリース予定を見ると、何故か『Goodbye Blue Sky』が入っていません。これも名盤と断言できるアルバムなんですが、オリジナル・リリース以降、一度もリイシューされていないのが不思議。
いずれの作品も今なお新鮮というか、様々なデジタル機器がある現在ならまだしも、アナログ時代によくもまあこんな音を創り上げたもんだと呆れますね。(^^;

8月10日リリース予定になってるのが、『Birds of Prey』と『History Mix vol.1』をこれまた2枚組にしたもので、やはり多くのボーナス・トラックが追加されています。
というわけで、これも予約済み。(^^;
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0002ADXUM/

また8月17日リリース予定の『Music from Consequences / L』は2in1。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0002ADXZM/
『Music from Consequences』は、3枚組LPだった『Concequenses』から歌もの中心に抜粋、一枚ものLPとして発売されたダイジェスト版ですが、オリジナルの『Concequenses』が米One Wayから2枚組CDでリイシューされている現在、改めて出し直す意味はないのでは…。
ボーナス・トラックもないので、これは買うつもりなし。

それにしても、1988年の『Goodbye Blue Sky』を最後に音楽制作を休止したまま、早16年。もう復帰するつもりはないのかなぁ。
一切駄作なしの質の高い作品群を聴き返すたび、このまま消えちゃうのはもったいないなぁと思います。

2004/07/20(火) 『A Story Ended』
ディック・ヘクストール=スミスの最初のソロ・アルバム『A Story Ended』(1972年)がボーナス・トラック追加のリマスターでリイシューされました。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00025OHU2/

と書いても、「誰それ?」「知らねえよ」という人がほとんどでしょうねぇ。あの『英国ロックの深い森』にすら載ってないアルバムですし。

ヘクストール=スミスはコラシアムのサックス奏者。
アレクシス・コーナーやグレアム・ボンドのバンドを経て、ジョン・メイオール・ブルースブレイカーズの『Bare Wires』(1968年)に参加(ちなみにこの時期のブルースブレイカーズのギタリストはミック・テイラー)。やはりそこに参加していた、ジョン・ハイズマン(ds)、トニー・リーヴス(b)と共に結成したジャズ・ロック・グループがコラシアム。

当時の英ロック界のサックス奏者というと、このヘクストール=スミス、トラフィックのクリス・ウッド、マーク・アーモンドのジョニー・アーモンドなどが有名ですが、ヘクストール=スミスの評価となると、ヘタすぎてどうにも評価しようのない(^^;クリス・ウッドほど酷くはないものの、技術的にはまずまずだけど、如何せん歌心がないと、中村とうよう氏なんかボロクソに貶してました。(笑)

それについては、私も同感ではあるんですが、コラシアムというグループについては結構好きで、『ヴァレンタイン組曲』(1969年)や『コラシアム・ライヴ』(1971年)はかなりよく聴いていたアルバム。
そんなこともあり、コラシアム解散後に出た、この『A Story Ended』も躊躇わずに買いました。
当時は国内盤が出ていて、邦題は『ひとつの話が終わった』(そのまんまだ ^^;)だったはずです。

参加メンバーは、コラシアムやピート・ブラウン周辺の英ジャズ・ロック系凄腕ミュージシャンたち。
オリジナル盤収録曲の6曲中5曲は、エルトン・ジョン〜フックフットのケイレブ・クウェイ(g)、バタード・オーナメンツ/ピート・ブラウン&ピブロクト!のロブ・テイト(ds)、ジューシー・ルーシー〜テンペストのポール・ウィリアムズ(vo)(同姓同名が多くて紛らわしい ^^;)などを中心とした演奏で、これらもかなり良い出来なんだけど、何と言っても圧巻は、アナログLPではB面一曲目だった、11分の“海賊の夢(The Pirate's Dream)”。

ここでは、デイヴ・クレムスン(g)を除く、絶頂期のコラシアムのメンバーが再結集。
ジョン・ハイズマン(ds)、マーク・クラーク(b)、クリス・ファーロウ(vo)、デイヴ・グリーンスレイド(kbd)に、グレアム・ボンド(kbd)を加え、さらにクレムスンに替わり、ギターを弾くのは達人クリス・スペディング。
名義こそヘクストール=スミスになってますが、このトラックは実質コラシアムの演奏と言ってもいいものになっています。それも彼らの最高傑作。

聴きどころは中盤のヘクストール=スミスのサックスとスペディングのギターによるタイム感ドンピシャのユニゾン・プレイですが、冒頭からエンディングまで緻密に構成された楽曲、気合いの入ったファーロウのヴォーカル、難易度の高いキメを楽々とこなす超テク演奏に、ブッたまげること請け合い。
個人的には、このトラックだけで★★★★☆を付けたいアルバム。英ジャズ・ロック最良の成果の一つでしょう。

2004/07/19(月) 最近のお気に入りインタネ・ラジオ局
以前から時々、その時点でのお気に入りのインターネット・ラジオ局を紹介してるんだけど、アダルト・サイト同様(^^;、昨日まで活動してたのに、今日アクセスしたら無くなってたなんてことがザラにあって、ちょっと前までよく聴いていた、ブルース系ステーションMojo Radioも現在は休止。

てなわけで、新たに見つけたのを加えながら、不定期にオススメ局を紹介してゆくことにします。

ブルース系では、以前からのお気に入りのParaDynamic Roadhouse。
http://205.188.234.38:8014/
実にオーソドックスな選曲の正統派ブルース専門局。

そして、最近気に入ってるNewOrleansRadio.com。
http://www.neworleansradio.com/stations.asp?stationid=noradioblues
曜日/時間帯のプログラムがあります。カントリー・ブルース、モダン・ブルース、R&B/ファンク、ケイジャン/ザディコなど、かなり渋い選曲。

ソウル系。
これも以前紹介してるClassic Soul Network。
http://www.theclassicsoulnetwork.com/
60〜70年代ソウルから満遍なく選曲。このジャンルでは現在最良の局。

Urban Soul Nation。
http://urbansoulnation.com/
局名通り、コンテンポラリーR&B/ブラコン/ファンク/ヒップホップ中心。

あと、ロック系ではAll Southern Rock。
http://www.allsouthernrock.com/
プレイリストには、ディープ・パープルやらジューダス・プリーストやら、「どこがサザン・ロックなんだよ!?」というのも入ってて、ちょっと解せないけど、細かいことは気にしないことにしましょう。(笑)

2004/07/18(日) Sergio Mendes & Brasil'66
今日のBGMはセルジオ・メンデス&ブラジル'66。

しばらく前、某MLでバート・バカラックのネタが盛り上がった際、コンピレーション盤『A&M Songs of Burt Bacharach』で“恋のおもかげ(The Look of Love)”を聴き直して、やっぱこのヴァージョンが一番いいよなぁと思ったんだけど、ふと、そういやブラジル'66のフル・アルバムって持ってなかったなと気づいたのでした。
代表曲をまとめて聴きたくなってベスト盤を入手したんだけど、これが良いんだよね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000024TH2/

高校生だった頃は、A&Mサウンドというのを「あんなのイージー・リスニングじゃん」とバカにしてるところがあったんで(^^;、カーペンターズなんかもアルバム買ったのは、彼らの最盛期から数年経ってからだったりします。
セル・メンの場合はさらに後年、92年の名盤『Brasileiro』が同年のグラミー賞ワールド・ミュージック部門賞を受賞したことで、初めてアルバムを買ったようなありさま。で、これまで、これしか持ってなかった。

ブラジル'66に話を戻すと、ベスト盤を聴いてみて、その収録曲の内、かなり多くのものに馴染みがあることに驚きました。
洋楽を聴き始めたばかりの中学生だった頃が、まさにブラジル'66の最盛期だったわけで、例えば“フール・オン・ザ・ヒル”にしても、最初に聴いたのはビートルズじゃなくて、彼らのヴァージョン。
アントニオ・カルロス・ジョビンの“ワン・ノート・サンバ”、“おいしい水”、“波”なんかも、たぶんラジオから流れていた、ブラジル'66のヴァージョンによって初めて知ったんじゃないかと思う。

“フール・オン・ザ・ヒル”やジョビンは私自身がまだ洋楽初心者でオリジナルを知らなかったということもあるんだけど、ジョルジ・ベン(“マシュ・ケ・ナダ”、“コンスタント・レイン”)やマルコス・ヴァーリ(“バトゥカーダ”、“ヴィオラ”)は、セルジオ・メンデスが世界に紹介したとも言えるでしょうね。

そうした、MPBを世界的に広めた功績はとりあえず脇に置いておいて、とにかくどの曲もアレンジが秀逸で、おそらくプロのアレンジャーにはアイディアの宝庫でしょう。
同様のことはカーペンターズにも言えますね。
A&M所属アーティストの選曲/アレンジのセンスの良さは、つまんないカヴァー・ヴァージョンが巷に溢れている今こそ再評価すべきじゃないかなぁ。良いカヴァーってのは、こういうのを言うんだよというお手本。

セルジオ・メンデス&ブラジル'66の“フール・オン・ザ・ヒル”やカーペンターズの“涙の乗車券”は、ビートルズをカヴァーして、オリジナルに匹敵する、魅力溢れるヴァージョンに仕上げた数少ない例に入るんじゃないかと思います。

2004/07/17(土) The Dead
またしても、ボナルー2004の話題になっちゃうんだけど、6月12日のデッドのライヴ音源(約3時間)をダウンロードして聴いてみました。
http://music.ibiblio.org/pub/multimedia/tunetree/Dead/dead2004-06-12.shnf/

ラインナップは以下の通り。

Mickey Hart (ds)
Bill Kreutzmann (ds)
Phil Lesh (b)
Bob Weir (g)
Jeff Chimenti (kbd)
Warren Haynes (g)
Jimmy Herring (g)

超絶テクニックを誇るギタリスト2名(ヘインズ/ヘリング)が加わっていることで、やはりこの2人のギターの応酬が聴きモノ。
ピンク・フロイドの“Shine On You Crazy Diamond”はウォーレン・ヘインズの趣味か?
それにしても、このオッサン、いったい幾つのバンド掛け持ちしてるんだ!?

こういうスリリングで鋭いインタープレイは、かつてのグレイトフル・デッドではあまり聴かれなかったものではあるけど、それでも依然としてデッドらしいユルさが保たれているから不思議。
この「らしさ」の元は、フィル・レッシュのベースラインの浮遊感にあるのかも知れないな。

このラインナップで現在ツアー中。オジイたち、なかなか頑張ってます。(^^;
http://www.dead.net/thedead/2004/summer-tour/

2004/07/16(金) オモチャでロックンロール!
こんなアルバム↓ご存知ですか?
http://www.amazon.com/exec/obidos/tg/detail/-/B0000003J6/

このピアノサウルスというグループの『グルーヴィ・ネイバーフッド』(1987年)で使われてる楽器は総てオモチャ。
オモチャのピアノやギター、プラスティックのラッパによるホーンでロックンロールを演奏しちゃおうという、かなりムチャクチャな試みだけど、意外や意外、これがキワモノにはなってなくて、実にポップでいいアルバムなんですよね。
チャック・ベリーの“Memphis”、ジョン・リー・フッカーの“Dimples”、ボックス・トップスの“あの娘のレター(The Letter)”などのカヴァーも楽しい。

これを聴いてると、ロックンロールの楽しさの本質って、「バンドやろうぜ!」精神にこそあるんじゃないか、という小川真一さんの説に頷けたりもします。

当然ながら、こういうのは一回しか通用しないアイディアだから、このアルバムだけで消えてしまったようですが、そうしたはかなさもひっくるめてロックンロール。
誰にでもオススメ出来るというモノじゃないけど、聴いてみて損はないでしょう。
先のamazon.com↑で、試聴やmp3ファイルのフリー・ダウンロード(2曲)も出来ますので、お試し下さい。

2004/07/15(木) Bonnaroo 2004のトレイ・アナスタシオ
そのトレイ・アナスタシオですが、ご存知の通り、先月開催されたボナルー・ミュージック・フェスティヴァル2004の大トリ(最終日6月13日最後の出演者)を務めており、当日のライヴ音源がネット上にアップされています。
http://sinapse.arc2.ucla.edu/streaming/smegs/wm.sugarmegs/tab2004-06-13.wma

セットリストはこちら↓。
http://db.etree.org/shninfo_detail.php?shnid=24839
ラスト・ナンバーは何とツェッペリンの“Black Dog”!
EW&Fの“Sing A Song”、チャーリー・ダニエルズの“The Devil Went Down To Georgia”、ダイア・ストレイツの“Sultans of Swing”、ボブ・マーリィの“Small Axe”と、この人、ホント、ジャンル無関係に70年代の音楽好きだなぁ。

ここにも書かれていますが、オーケストラを率いて、最新ソロ・アルバム『Seis De Mayo』を再現した、セット1は残念ながらカットされています。
このwmaファイルに収録されているセット2は、『Trey Anastasio』や『Plasma』で聴かれる、ホーン・セクションを大きくフィーチャーした、ラテン・グルーヴ溢れる演奏が主体。
『Seis De Mayo』でのセミ・クラシック的な試みは、8万人もの観客が集う野外フェスティヴァルのステージではちょっと無理があったかも。
やはり野外ライヴで期待されるのは“グルーヴ”なんでしょう。

ところで、こんなDVD↓が出ています。
最近のアナスタシオはラテン志向が強くなってるから、このサンタナとのギター共演はかなり面白そう。
資金が調達出来たら買ってみようかな。
http://www.phish.com/drygoods/home/product.html?pid=501DV&cid=19&pg=

ちなみに、ボナルー2004に関しては、6月12日のスティーヴ・ウィンウッドのライヴ音源もアップされています。(アンコール曲“Gimme Some Lovin'”に大きなノイズが入ってますので要注意)
http://sinapse.arc2.ucla.edu/streaming/smegs/wm.sugarmegs/winwood2004-06-12.wma

2004/07/14(水) Vida Blue
どこかでラッセル・バティステの話題が出ていたような気がしたんで(^^;、ちょっとだけ。

ニューオーリンズ・ファンには現ファンキー・ミーターズのドラマーとして知られてる人ですが、一方で、フィッシュのペイジ・マッコネル(kbd)、現オールマン・ブラザーズ・バンドのオテイル・バーブリッジ(b)とのトリオ、ヴィダ・ブルーでの活動によって、ジャムバンド・シーンにも深く関わってるミュージシャンだったりします。
フィッシュ/オールマン/ミーターズの合体となると、南部/ニューオーリンズ色の濃いアメリカン・ロックと思いきや、演ってるのは変態プログレ・ジャズ・ファンク(?)なのが面白いところ。(笑)
http://www.vidablue.net/

同じくフィッシュのトレイ・アナスタシオ(g)が、プライマスのレス・クレイプール(b)、元ポリスのスチュアート・コープランド(ds)と組んだトリオ、オイスターヘッドもまた変態プログレ・ジャズ・ファンク・ユニットだったりしますから、フィッシュってのは案外そういう資質を内に秘めたバンドだったのかも。
http://www.oysterhead.com/

そういや、やはりフィッシュのジョナサン・フィッシュマン(ds)は、ザッパのコンピレーション盤『Zappa Picks by Jon Fishman of Phish』を編纂してたりしてますね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00006K07W/

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blogについて、こんな記事が出ていた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040712-00000004-wir-sci
やっぱりねぇ。

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AMG(All Music Guide)がリニューアルされた。
レイアウトは見易くなったんだけど、ちょっと重くなったような気がする。
http://www.allmusic.com/

2004/07/13(火) FAMEについての補足
音楽そのものの価値とは無関係ではあるんですが、私の場合、20〜70年代の音楽に惹かれるのは、その当時の記録や関係者の記憶が不完全であるが故、様々な“伝説”に彩られているからだと思うんですよね。
例えば、モータウンの“ファンク・ブラザーズ”伝説なんかもそうだし、あれだけ膨大な資料や研究書が出ているビートルズですら、いまだにナゾのままになってる事柄が数多く残ってるんだから面白い。
80年代からは音楽情報が爆発的に増加したから、ミュージシャンのミステリアスな部分が激減しちゃったように思います。

先だって某誌に書いた、フェイム・スタジオのセッション・ミュージシャンたちについての記事も、そうした“伝説”の一つ。
読んでいただいて、「面白かったよ」と言って下さる方が何人かおられ、すごく嬉しかった。
スタジオ前に立つ、リック・ホールと“フェイム・ギャング”の良い写真を見つけてくれた編集者にも感謝。(↓の写真よりもずっといい)
あの写真によって、記事の焦点が定まったとも言えます。

スペースが足らなくて、原稿から削った部分を若干フォローしておくと…。

フェイム・スタジオの最初の専属リズム・セクションである、ダン・ペン&ザ・ポールベアラーズのメンバーだった、デヴィッド・ブリッグズ(kbd)とノーバート・プトナム(b)は、フェイムを辞め、ナッシュヴィルに活動拠点を移した後、あの“エリア・コード615”に参加、ロック・ファンにも知られるようになります。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00004WK8Q/

ちょっと触れた、チップス・モーマン(g)とトミー・コグビル(b)については、67年、メンフィスにAGP(American Group Productions)、通称アメリカン・スタジオを設立。レジー・ヤング(g)やジーン・クリスマン(ds)らと共に“アメリカン・ギャング”と呼ばれるリズム・セクションを組み、69年のエルヴィス・プレスリー『From Elvis in Memphis』で一躍有名になりました。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00004T0UT/
全員白人で、“マスル・ショールズ・リズム・セクション”よりもむしろ“エリア・コード615”に近い、カントリー色が濃いリズム・セクションですが、ソウル・ファンには、オスカー・トニーJr.の『For Your Precious Love』や後期ゴールドワックスのジェイムズ・カー、スペンサー・ウィギンス、オヴェイションズなどの録音でよく知られているスタジオ&ミュージシャン集団ですね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005A0B6/

2004/07/12(月) レイ・チャールズの遺作
昨日はもちろん投票に行って来ましたよ。
私の選挙区(定数1)では自民が公認候補を立てなかった(立てられなかった)ため、開票開始5分で民主(現職)に当確がついちゃいました。
なんともあっけない結果。
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某誌来月号のCDレヴューで回ってきた一枚がレイ・チャールズの遺作『Genius Loves Company』。
ご覧の通り、豪華ゲスト陣を迎えてのデュエット・アルバムで、近年よく見かける作りではあるが、まるでこれが最後のアルバムになることを見越していたんじゃないかとも思えるような、出来過ぎの遺作。

たぶん最も話題になるであろうトラックは、ノラ・ジョーンズとの“Here We Go Again”だと思うし、実際、予想以上の出来なんだけど、他の参加者もそれぞれ誠実にレイへの敬愛溢れるヴォーカルを提供しており、なかなか感動的であります。ノラやB.B.キングのトラックで聴ける、愛弟子ビリー・プレストンのオルガンにも泣ける。
“Do I Ever Cross Your Mind”で聴ける、ボニー・レイットのスライド・ギターも毎度のことながら、さすがとしか言いようがないし、グラディスとの“Heaven Help Us All”でのゴスペル・フィールの競い合いも素晴らしい。
ラストを締めるライヴ録音、ヴァン・モリスンとの“Crazy Love”も、これでもかと大袈裟に盛り上げたりしない、さりげないデュオであるところが、逆に良い後味を残します。

このアルバムには「遺作」の哀しさはなく、聴いていると、ホントに幸せな生涯の締め括りだなぁ、と穏やかな気持ちになりますね。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0002F7I9Y/

7月絵日記の続き


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