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2004/07/30(金)
ジョン・セバスチャンを聴きながら
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驚いたことに、5月に紙ジャケでリリースされた、ジョン・セバスチャンのリプリーズ時代のアルバム5タイトルすべてが完売/在庫切れになったようだ。 ライノ・ハンドメイドから出た3枚組を持ってるし、紙ジャケ・コレクターじゃない私は買わなかったんだけど、この人って、そんなに人気があったのかなぁ。 ライノ・ハンドメイド盤はまだ売れ残ってるみたいだし、不思議だ。 http://www.rhinohandmade.com/browse/ProductLink.lasso?Number=7758
実は私、この人のライヴ、観ているのだな。 1977年4月、晴海で行なわれた“ローリング・ココナッツ・レヴュー”なるイヴェントでのこと。 「クジラやイルカを保護しよう」というスローガンを掲げ、3日間4公演という形式で行なわれたコンサートだったけど、当時、とうようさんなどは「日本人に“クジラを喰うな”なんて言いに来るよりも先に、お前ら米国人は自国で訴えなきゃならんことが山ほどあるんじゃねえの」とシニカルに批判してましたっけ。(笑)
そうした主旨はともかく、早い段階で「もしかしたらディランが飛び入り参加するかも知れない」というウワサが飛び交っていて、私としては「まさか」と思いつつも、取りあえずは行ってみようかとチケットを入手したのでした。 今となると記憶があやふやなんですが、行ったのは4公演の内の2回、初日と最終日の夜の部だったはずです。
ところがこの“ローリング・ココナッツ・レヴュー”、個人的には当時観たライヴ・コンサートでは最も印象が薄くて、正直言って、あまり覚えてないんですよね。 宇田和弘氏なんかは「これ以上のものを、未だに僕はまだ観ていない」と書かれていたりするけど、私の場合、この時期には軟弱シンガー・ソングライター勢に対する興味がまるで薄れちゃっていたんだと思う。(これは、ジャクソン・ブラウン、ウォーレン・ジヴォン、J.D.サウザーなどのアサイラム系が大勢出た、2日目を観に行かなかったことからも明らか)
ちゃんと覚えてるのは、最終日のトリで出演した、スタッフだけ。(逆に宇田氏なんかは彼らには興味がなかった模様) 実はこの時のスタッフはフル・ラインナップではなく、何らかの事情でスティーヴ・ガッドとエリック・ゲイルが来日せず、4人編成だったんですが、それが却って良かった。 クリストファー・パーカー(ds)とコーネル・デュプリー(g)が前面に出たことで、レコードよりもファンキー&ブルージーな演奏が際立っていました。
でも意外なことに、弾き語りの地味なステージだったにもかかわらず、セバスチャンだけは割と覚えてるんですよね。 楽しそうに歌ったラヴィン・スプーンフル時代の“デイドリーム”と前年に大ヒットした“ウェルカム・バック”が特に印象に残っています。 ほのぼのとした良いライヴでした。
あとは久保田麻琴と夕焼け楽団かな。 このバンドのライヴは当時何度も観てるんだけど、この時のステージでは細野晴臣さんが飛び入り参加。 ボソっと「これを一度歌ってみたかったんだ」と言ってから演奏し始めたのが、ザ・バンドがカヴァーしていたクラレンス・フロッグマン・ヘンリーの“Ain't Got No Home”。 細野さんがこれを歌ったのは、後にも先にもこの時だけじゃないかな。
それ以外の出演者は誰が出ていたのかすらほとんど記憶になし。 ニルソンの大ヒット「うわさの男(Everybody's Talkin')」のオリジネイター、フレッド・ニールが同曲を歌ったことを微かに覚えているくらい。 資料を見ると、初日にはエリック・アンダースンやリッチー・ヘヴンスも出演してるんだけど、ホント、まったく記憶にないのね。(^^;
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