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2004/07/27(火)
More American Graffiti
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以下は、あるサントラ盤の収録曲なんだけど、何という映画のものか分かる人はいるだろうか。
(Love Is Like A) Heat Wave - Martha & the Vandellas Moon River - Andy Williams Mr. Tambourine Man - Byrds My Boyfriend's Back - Angels Sound of Silence - Simon & Garfunkel Season of the Witch - Donovan Stop! In the Name of Love - Supremes Strange Brew - Cream Just Like a Woman - Bob Dylan Respect - Aretha Franklin She's Not There - Zombies 96 Tears - Question Mark & the Mysterians Pipeline - Chantays Since I Fell for You - Lenny Welch Beechwood 4-5789 - Marvelettes Mr. Lonely - Bobby Vinton Cool Jerk - Capitols I Feel Like I'm Fixin' to Die Rag - Country Joe & the Fish Ballad of the Green Berets - Barry Sadler My Guy - Mary Wells I'm a Man - Doug Sahm Hang on Sloopy - The McCoys When a Man Loves a Woman - Percy Sledge Like a Rolling Stone - Bob Dylan
実はこれ、あの『アメリカン・グラフィティ』の続編となる、『アメリカン・グラフィティ2(More American Graffiti)』のサウンドトラック。
ジョージ・ルーカス監督の第一作(1973年製作)は今も名作として愛されているけど、1979年の続編ではルーカスは製作総指揮に退き、B.W.L.ノートンが監督。 出演者はリチャード・ドレイファス以外、前作からのキャストが引き継がれていたが、ほとんど話題にならず、ロードショーも早々に打ち切られ、日本ではその後ヴィデオ発売すらされていないため、続編があること自体知らない人がほとんどじゃないかなぁ。 私にしてもその時に一度観たきり。
第一作のラストで告げられていた、登場人物たちのその後を描いたもので、当然ながら、時代は激動の60年代後半となる。 したがって、ここには前作のような無邪気さはない。
前作同様、複数の登場人物の行動を並行して描く青春群像劇になっているが、地方の町を舞台に1962年のある一夜を追った前作に対し、描かれる世界は広がり、時間も1964年の大晦日から始まる4年間を各年の大晦日を軸に追ってゆく。
ある者は平凡な結婚生活に倦怠し、ある者はプロのレーサーとして命を賭け、ある者はロックとヒッピー文化に傾倒して反戦運動に関わり、ある者は米軍兵士としてヴェトナムの戦場を彷徨う。
評価が低かった理由はまさにそこにあるのだろう。 60年代初めの若者たちのアメリカン・ライフを田舎町の一夜に凝縮した、一作目のシナリオの完成度は非常に高かったが、60年代後半の若者たちの生き様を2時間という映画の時間枠でまとめ上げるのは至難の業だろう。(1988年製作のアーネスト・トンプスン監督『1969』※も凡作だった) シナリオが散漫であることは否めない。 でも、こういう形でしか描きようがなかったんだろうとも思う。
第一作が描いた1962年は「懐古」の対象となり得たが、続編が描く60年代後半はあまりに熱くヘヴィーな時代だったから、「懐古」にはならず、「回顧」にしかなり得ないのだと思う。 『アメリカン・グラフィティ』のエンド・クレジット・ロールで流れるのはビーチ・ボーイズの“オール・サマー・ロング”だった。続編のそれはディランの“ライク・ア・ローリング・ストーン”。 どちらもロック・ミュージックではあるのだけど、その違いは大きいのだ。
ちなみに、米本国では2作をまとめた2in1(両面仕様)でDVD化されてますが、もちろんリージョン1で日本語字幕はありません。 http://www.amazon.com/exec/obidos/tg/detail/-/B0000VD128/
※ この『1969』のサントラもなかなかの選曲。 All Along the Watchtower - Jimi Hendrix White Room - Cream When I Was Young - The Animals Green River - Creedence Clearwater Revival Goin' Up the Country - Canned Heat Time of the Season - The Zombies Get Together - Jesse Colin Young Can't Find My Way Home - Blind Faith Tuesday Afternoon (Forever Afternoon) - The Moody Blues Wooden Ships - Crosby, Stills & Nash Windows of the World - The Pretenders Aquarius/Let the Sun Shine In - The 5th Dimension
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