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2004/07/29(木)
創造の極致
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以前から何遍も書いてるような気がするんだけど、熱心なザッパ・フリークでも意外に見落としてしまっている曲に、グレイス・スリック(ジェファスン・エアプレイン)とのコラボレイト“Would You Like a Snack”というのがあります。(湯浅学氏も、ある雑誌のザッパ作品リストから漏らしていた)
1968年6月5日に録音されたものの未発表になっていた曲で、1992年に出たエアプレインの3枚組ボックス『Jefferson Airplane Loves You』に初めて収録されました。 そうした事情もあって、これ一曲の為に3枚組を入手するってのもなぁ、と見て見ぬ振りしていたザッパ・フリークも多そう。
ところが昨年、エアプレインのオリジナル・アルバムがまとめてリマスターされ、そのボーナス・トラックとして、この曲も収録され、現在は容易く安価で入手出来るんですよね。 日本ではエアプレインそのものがほとんど話題にならず、リマスター盤も国内盤ではリリースされてないから、皆さん、案外知らずにいるみたい。
上記の曲がボーナス収録されてるのは、エアプレインの4作目『創造の極致(Crown of Creation)』(1968年)。 (もっと前には『忠臣蔵』という邦題だった、なんてことを覚えてる人は小数でしょうなぁ ^^;) http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0000A0DRZ/
聴いてみればお分かりになるはずですが、コレ、ザッパ名義のアルバムに入っていてもまるで違和感がないような曲。
それもそのはず、ここに参加しているエアプレインのメンバーはグレイス(vo, kbd)だけ。 演奏に参加しているのは、ザッパをリーダーとする当時のマザーズ。 アート・トリップ(ds)、イアン・アンダーウッド(p, woodwinds)、ドン・プレストン(kbd)に、ルース・コマノフ(アンダーウッド)と思しきシロフォン。 つまり、エアプレインの曲というより、マザーズにグレイスがゲスト参加した曲と言ってもいい。 というわけで、ザッパ・フリークは必聴。
この程度の価格なら、これ一曲のために買ってもいいのでは?
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