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2004/12/09(木)
Temptations / Give Love at Christmas
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ソウル系のクリスマス・アルバムの定番というとアトランティックの『Soul Christmas』やスタックスの『It's Christmas Time Again』になるだろうけど、どちらも寄せ集め的なコンピレーションでオリジナル・アルバムとは言えない。 オリジナル企画のクリスマス・アルバムとなるとやはりモータウン勢が圧倒的に多いですね。 ただ安易なものがほとんどで、1〜2曲は良いトラックがあっても、アルバムを通して聴くと大概ガッカリする。
そんなモータウン製クリスマス・アルバムの中で、これは評価に値すると思う一枚が、テンプテーションズの『Give Love at Christmas』(1980年)。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000001AFU/
テンプスにはもう一枚『The Christmas Card』(1970年)があるけど、『Give Love at Christmas』の方が圧倒的に素晴らしいです。
1980年というと、一時期脱退していたデニス・エドワーズが復帰した『Power』で何度目かのピークを迎えていた時期。 このクリスマス・アルバムはその『Power』に続くオリジナル・アルバム。 本作の時点でのグループのメンバーは、 Otis Williams David "Melvin" English Dennis Edwards Richard Street Glenn Carl Leonard というラインナップ。
シーン全体を眺めてもソウル・ヴォーカル・グループが非常に充実していた頃で、この時期にはグループものの名盤が沢山ありますね。 これもその一枚に入るでしょう。 クリスマス企画アルバムとして優れているというだけではなく、数多いテンプスのオリジナル・アルバムの中でも傑作に入るんじゃないかなぁ。(確か以前、ソウル・マニアのナカヲさんも評価してたと思う)
スタンダードなクリスマス・ソングとオリジナルを織り交ぜた選曲ですが、ダニー・ハサウェイの“This Christmas”のカヴァーも取り上げていて、これもなかなかの出来になっています。
価格も廉価なんで、是非お試し下さい。 如何にもクリスマスらしい、ドリーミーな良いアルバムですよ。
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