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2004/12/29(水)
Judy Dyble / Enchanted Garden
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プロぐれた方々(^^;のblogやBBSで話題になっているのを見つけ、気になって購入したのがこのアルバム。 (amazonだチトと高いんで、こちら↓にリンク) http://www.hmv.co.jp/Product/detail.asp?sku=1810001
今年9月に英国でリリースされた、The 'first lady' of Fairport Conventionのソロ・アルバム。 デビューから36年目にして初のソロ名義アルバムなんですね。
ジュディ・ダイブルはサンディ・デニーの前任者、つまりフェアポート・コンヴェンションの初代女性ヴォーカリスト。またプログレ・ファンの間では知らなきゃモグリと言われる位に有名。
というのは、フェアポート脱退後、当時の恋人イアン・マクドナルドと共にキング・クリムゾンの前身であるジャイルズ・ジャイルズ&フリップに参加、その後『…宮殿』で発表される「風に語りて(I Talk to the Wind)」の初期ヴァージョンでヴォーカルを取ってるんですよね。
このヴァージョンが75年『Young Person's Guide to King Crimson』に収録されたことから、広くプログレ・ファンに知られることになりました。 現在はGG&Fの録音をまとめた『The Brondesbury Tapes』で聴けます。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00006AL7X/
マクドナルドとの仲はほどなく破局、それと同時にダイブルはGG&Fからも脱退し、トレイダー・ホーンという男女のフォーク・デュオを組みます。 彼らのデビュー作『Morning Way』(1970年)はブリティッシュ・フォークの佳作。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00006H6BK/
しかし、これまた一作のみでトレイダー・ホーンを脱退。 その後は、たまに古巣のフェアポートやその関係者のアルバムやライヴなどにゲスト参加する程度で、ほとんどウワサを聞くこともなかったところに、今回いきなりのソロ・アルバムのリリース。 英フォークやプログレのファンが驚いたわけです。
『Enchanted Garden』についてのネット上の感想を見て回ると、「幽玄な音空間がたまらん」というプログレ・ファンと「シンセと打ち込みを多用し過ぎで馴染めない」(確かに何曲かビョークみたいな曲もある)という英フォーク・ファンに二分されています。 私としては、このエレクトロニック・アシッド・フォークといった趣のアルバム、コンテンポラリーな音でありながら何処となく60年代末〜70年代初頭の匂いがして、ベストテンには入れなかったものの、かなり好きですね。非常に丁寧に作られてますし。 シンガーとしてはサンディ・デニーのような芯の強さは感じられませんが、やはり才媛です。
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