るーべんの音楽日記
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最新の絵日記ダイジェスト
2005/04/09 『Ray/レイ』【DVD】
2005/04/01 ようやく出る『Pearl (Legacy Edition) 』
2005/03/23 ダウンしてました(^^;
2005/03/18 SCI / On The Cover
2005/03/17 The Rutles 2

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2004/12/31(金) 皆さま、良いお年を
てなわけで、今日で2004年もオシマイ。早いですねぇ。

かつて若かりし頃には、『ロック・オブ・エイジズ』のD面を聴きながら年を越すなんてことをやってたんですが(^^;、最近では目に付いたものを適当にプレイヤーに放り込んで聴くとか、ネット上をうろついてたら何時の間にか年が変わってたとか...。(苦笑)
皆さまはどんな曲を聴きながら新年のカウントダウンをやってるんでしょうか?
年が明けたら、small_town_talkでお聞かせ下さい。

なんだかんだあった一年でしたが、ご支援ありがとうございました。
では、良いお年を。

2004/12/30(木) ロバート・ジョンスンは何故カベに向かって歌ったか?
先日のECのホテルでの弾き語りについて、よく意味が分からないという方がいらっしゃったので、ちょっと補足。

1936年11月、ロバート・ジョンスンはサン・アントニオのガンター・ホテルの一室で初めて録音しました。
『King of the Delta Blues Singers Vol.2』のジャケットのイラストがその時の光景ですね。

このレコーディングで、何故かジョンスンは部屋の隅で壁に向かって歌ったのですが、当時の関係者の証言だと、これはシャイな性格だったためとされています。
でも私としては、ライ・クーダーの「音響効果のためだったんではないか」という説の方を取りたいですね。
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昨日の日記に一点補足:

フェアポート・コンヴェンションの1st『Fairport Convention』(1968年)にクレジットされている“イアン・マクドナルド”は、当時のジュディ・ダイブルの恋人であり、その後ジャイルズ・ジャイルズ&フリップ→キング・クリムゾン→マクドナルド&ジャイルズ→フォーリナーで活躍したイアン・マクドナルドじゃなくて、Ian Matthews MacDonaldつまりイアン・マシューズです。
ややこしいんでお間違えなきよう。(AMGでも間違ってる)
たぶんマシューズ本人もよく間違えられたから、“イアン・マクドナルド”と名乗るのをヤメたんでしょうね。(^^;
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そうそう、当時のサンディ・デニーの方にも面白い逸話がありますね。
68年にマザーズが渡英したとき、サンディはイケイケのグルーピーだったらしい。(^^;
よっぽど嬉しかったらしく、翌朝「わーい、ザッパと寝ちゃったよぉ!」と友だちに電報を打ったそうです。(笑)

まあ、双方、若気の至りといったとこでしょうが(^^;、私はこの話好きだなぁ。
何よりも音楽を愛していたこと、それに共にヘヴィー・スモーカーだったこと以外、さして共通項がない二人が、36年前のある夜を共に過ごしていたんだよね。
そして今ではどちらも“伝説”になった。
天国で再会して、またヤリまくってるんじゃないかなんて想像すると楽しいね。(^^;;;

2004/12/29(水) Judy Dyble / Enchanted Garden
プロぐれた方々(^^;のblogやBBSで話題になっているのを見つけ、気になって購入したのがこのアルバム。
(amazonだチトと高いんで、こちら↓にリンク)
http://www.hmv.co.jp/Product/detail.asp?sku=1810001

今年9月に英国でリリースされた、The 'first lady' of Fairport Conventionのソロ・アルバム。
デビューから36年目にして初のソロ名義アルバムなんですね。

ジュディ・ダイブルはサンディ・デニーの前任者、つまりフェアポート・コンヴェンションの初代女性ヴォーカリスト。またプログレ・ファンの間では知らなきゃモグリと言われる位に有名。

というのは、フェアポート脱退後、当時の恋人イアン・マクドナルドと共にキング・クリムゾンの前身であるジャイルズ・ジャイルズ&フリップに参加、その後『…宮殿』で発表される「風に語りて(I Talk to the Wind)」の初期ヴァージョンでヴォーカルを取ってるんですよね。

このヴァージョンが75年『Young Person's Guide to King Crimson』に収録されたことから、広くプログレ・ファンに知られることになりました。
現在はGG&Fの録音をまとめた『The Brondesbury Tapes』で聴けます。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00006AL7X/

マクドナルドとの仲はほどなく破局、それと同時にダイブルはGG&Fからも脱退し、トレイダー・ホーンという男女のフォーク・デュオを組みます。
彼らのデビュー作『Morning Way』(1970年)はブリティッシュ・フォークの佳作。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00006H6BK/

しかし、これまた一作のみでトレイダー・ホーンを脱退。
その後は、たまに古巣のフェアポートやその関係者のアルバムやライヴなどにゲスト参加する程度で、ほとんどウワサを聞くこともなかったところに、今回いきなりのソロ・アルバムのリリース。
英フォークやプログレのファンが驚いたわけです。

『Enchanted Garden』についてのネット上の感想を見て回ると、「幽玄な音空間がたまらん」というプログレ・ファンと「シンセと打ち込みを多用し過ぎで馴染めない」(確かに何曲かビョークみたいな曲もある)という英フォーク・ファンに二分されています。
私としては、このエレクトロニック・アシッド・フォークといった趣のアルバム、コンテンポラリーな音でありながら何処となく60年代末〜70年代初頭の匂いがして、ベストテンには入れなかったものの、かなり好きですね。非常に丁寧に作られてますし。
シンガーとしてはサンディ・デニーのような芯の強さは感じられませんが、やはり才媛です。

2004/12/28(火) Brel: Comme quand on etait beau 【DVD】
いやぁ、すっかり忘れちゃってました。(^^;
ジャック・ブレルの3枚組DVD、私の今年最大の収穫でした。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0000AQJPR/

amazon.co.jpのカスタマーレビュー↑がたいへんよく書けてますので、私から付け加えることはほとんどありません。
一点だけ、そのカスタマーレビューを補足訂正しておくと、このカナダ盤はリージョン・フリーです。私が買ったのもコレですから、間違いありません。

と、rock_classicsへの投稿を検索したら、ちゃんと書いてますね。>自分
http://groups.yahoo.co.jp/group/rock_classics/message/12832

ちょっとお値段が張りますけど、充分にお釣りが来る内容。素晴らしいです。

2004/12/27(月) 2004年の収穫ベスト10
small_town_talkにも同内容を投稿しています。

● Brian Wilson presents SMiLE

何はともあれ「完成おめでとう、ブライアン」と言ってあげたい。
「なるほど、こう来たかっ!」という曲順/構成でした。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0002LI11M/

● Candi Staton

これはもう入れるっきゃないでしょう。
やっとLPの磨耗を気にしないで聴けるようになったのが嬉しい。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0000DG5N0/

● Sandy Denny / A Boxful of Treasures

今生きてたなら、どんな歌手になってたんだろう。
私の中でサンディ・デニーはいつまでも、ただひたすら歌が大好きな女の子。
大好きな歌だから、いいかげんに歌ったりしない。だから総て名唱。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0004O5STA/

● 永遠のモータウン (Standing in the Shadows of Motown) 【DVD】

へべれけさんと同様、涙と鼻水でグショグショ。(^^;
DVDのボーナス映像「間に合わなかったメンバー」でまたヤラレたっ!
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00062RJ9C/

● Faces / Five Guys Walk into a Bar...

ストーンズよりもピュアなロックンロール・バンドだと思う。
楽しけりゃそれでいいじゃないの。
でも聴き込むと実に味わい深い演奏なんだよね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0001Z2R96/

● Festival Express 【DVD】

やはりすでに観た方が「“フェスティバル・エクスプレス”=ラリパッパ・トレイン」なんて書かれてたけど、「ホントしょうもない連中だなぁ」(^^;と思いつつも、儚い夢でしかない共同体幻想に耽り、理想郷を追い求めていた、あの時代のロック・ミュージシャンたちがたまらなく愛しい。
これから観る方がほとんどだから、映画そのものについての個人的な評価は控えます。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000305ZDO/

● Mavis Staples / Have a Little Faith

力のある歌手が適切にプロデュースされると、こんなにも凄いアルバムを作れちゃうんだという良い見本。
プリンスのプロデュースがダメだったとは言わないけど、メイヴィスにはやはりこの音の方が合ってると思う。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0002A5R6A/

● Bob Dylan Live 1964: Concert at Philharmonic Hall

ジョーン・バエズがジャマっけ。(^^;(『ダイアモンド&ラスト』は大好きなアルバムだけどね)
だからディスク[1]の方が断然好き。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0000DG069/

● Residents / Commercial Album 【DVD】

年の瀬になって購入。一躍ベストテン入り。
ホント楽しいっ! 好きだなぁ、こういうの。
隠しクリップを見つけるのに苦労しました。(^^;
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00062IYF0/

● The Paul Simon Songbook

4月にrock_classicsに投稿した通り、すっごく思い入れのあるアルバム。
http://groups.yahoo.co.jp/group/rock_classics/message/13624
青臭いけど、そこが良いんだよね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0001LYGVC/

次点: The Goldwax Story Vol.2

パーシー・ミレン? ミレム? マイレム?
そんなこと、どうでもいいや。(^^;
なんたって“Crying Baby Baby Baby”。大好きっ!
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0001RL4Q6/

番外: 山本おさむ / Hey!!ブルースマン 全3巻 【コミック】

泣けるっ!
この作者、ホントよく分かってるなぁと感心。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4063289346/
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4063289729/
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4063289915/

2004/12/26(日) Lee Ritenour / Friendship
先日、スティーヴ・ガッドを思いっきりケナしたんで、若干フォローを...。(^^;

この人の演奏には結構好きなものも多いんですよね。チック・コリアのアルバムでのプレイとか。
要はブルーズには合わないってこと。
だから、結局のところ、この人を使い続けるクラプトンのセンスの方が問われちゃう。

私の場合、フュージョンて、そんなに聴いてたジャンルじゃないんだけど、その中でこれは名演だなぁと思ったガッドのプレイが、リー・リトナーの『フレンドシップ』(1978年)でのドラムス。
ここでの演奏は変拍子でもドライヴ感があって素晴らしいです。

『フレンドシップ』自体、あの時期のフュージョンでは傑作の一枚に入るでしょうね。

2004/12/25(土) Residents / Commercial Album DVD
コレ、オモシロっ!
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00062IYF0/

1980年に出た同名アルバム(当時は勿論LP)は、片面20曲で全40曲もの短い曲をブチ込むという、ムチャクチャかつ秀逸なアイディアのコンセプト・アルバムでしたが、この映像集も56本ものクリップを収録。
それぞれ短いから、トータルタイムは特に長くないのに、すごくお買い得感があるのが不思議ですねぇ。(笑)

遊び心のあるインタラクティヴな作りになっていて、ゲーム感覚で迷宮巡りしながらクリップを見て回ります。
そんなまどろっこしいのはイヤだという方にはオール・プレイ・モードもあるんでご安心を。

短いけど、すっごく手間暇かけてることが分かる、バカバカしく奇っ怪なクリップがてんこ盛り。
レジデンツのDVDもこれで5作目となりますが、今回のが最も一般ウケしそう。(コワくないよ>へべれけさん ^^;)

良く出来たCMクリップ集を観てるみたいで、熱烈なレジデンツ・フリークじゃなくても楽しめること間違いなし。
★★★★★のオススメ!
もちろんリージョン・フリーです。

2004/12/24(金) The Boogie Shack
レココレの次号で第4集をレヴューさせて頂いたんだけど、『The Boogie Shack』(P-Vine)のシリーズって、ホント面白い!
40〜60年代のジャンプ/ジャイヴ/ブルーズ/R&Bから、理屈抜きに“踊らせる”ナンバーを選曲したコンピレーション・シリーズ。
詳しい内容(曲目)はこちら↓を参照して下さい。
http://www.down-beat.net/boogieshack/

鈴木啓志氏だとコレクター的、中村とうよう氏だと学究的なコンピレーションになっちゃうけど、このシリーズはDJが編纂してるんで、とんでもない人のとんでもない曲がとんでもない順番に飛び出してくる。
でも、ホンク・テナーのブチ切れブロウの直後にB.B.キングが出てきても、まるで違和感が無い。
それどころか、全体の流れがすごく良いんだよね。

「米黒人音楽は本来ダンス・ミュージックとして機能していたものであって、観賞用の音楽ではない」といった、様々な評論を読んで、アタマでは分かってるつもりでいても、鈴木氏やとうよう氏のコンピではつい構えてしまって、いまいち“ダンス音楽としてのブルーズ”の実感が掴めなかった人が多いんじゃないかなぁ。

それがこのシリーズでは、ブルーズマン、ホンカー、ヴォーカル・グループなど様々なタイプのシンガー/ミュージシャンの曲がゴチャマゼに入ってるのに、その総てがダンス音楽として機能してる。
「なるほど、こういうことね」とストレートに体感出来ると思う。
お見事!

2004/12/23(木) “At Christmas Time”
米TV局による“クリスマス・ソングBEST20”が発表されてますけど(http://www.cdjournal.com/main/news/news.php?nno=7940)、私が一番好きなクリスマス・ソングは超マイナーなんだよね。(^^;
ランディ・ブラウンの“At Christmas Time”(Soundtown 0010)というシングル曲。

リリースされたのはたぶん1986年頃だと思うんだけど、正確には分かりません。
1989年に出た『The Rough Edge: The Best of Contemporary Deep Soul』(P-Vine PCD-2112)というコンピレーション盤に収録されていたんですが、現在は廃盤。
調べてみたけど、他ではCD化されていないようなんで、入手は難しいかも知れません。
このシンガーの音源で現在CDで入手可能なのは、『Check It Out』と『Welcome to My Room』の2枚だけみたいです。
バイオやディスコグラフィはこちら↓を参照して下さい。
http://www.soulcellar.co.uk/RandyBrownDiscography.html

もともと声質や哀愁味のある歌い回しが大好きで、すごく思い入れのあるソウル・シンガーなんだけど、このミディアム・ナンバーは曲そのものも良くて(ホーマー・バンクス/チャック・ブルックス作)、アルバム『Randy』(1981年)収録の名バラード“Leave the Bridges Standing”と並んで、この人の最高傑作じゃないかと思ってます。

それにしても、先のHP(http://www.soulcellar.co.uk/)で紹介されてるシンガーたち、私が好きな人ばかり。
久しぶりに、ラティモア・ブラウンの“It's Gonna Take A Little Time”を聴きたくなったなぁ。

2004/12/22(水) ML「Small Town Talk」スタート
こちらをご覧の皆さまにはすでに招待状が届き、登録がなされていると思いますが、新たなメーリングリスト「Small Town Talk」が開設されました。

また性懲りもなくMLかと言われちゃいそうですが(^^;、この日記のスタート以降、「面白く読んでるけど、気楽にコメントをやり取り出来る場も欲しい」というご意見を多くの方から頂戴しまして、何とかそうした場を設けられないかなぁと思っていたところ、へべれけ氏からお誘いがあり、新ML創設に至った次第です。
私としては、この日記とのネタの振り分けが大きな課題になっちゃいましたけど。(^^;

ちなみに“Small Town Talk”はボビー・チャールズ/リック・ダンコ作の名曲のタイトルで、チャールズ、ダンコそれぞれのソロ・アルバムやポール・バターフィールズ・ベター・デイズのヴァージョンで知られていますが、かつて渋谷のロック喫茶・ブラック・ホーク(故松平維秋氏)が発行していたミニコミ誌を思い出す方も多いことでしょう。

ロートルの昔話と笑う人には笑わせておけばいい。
「洋楽リスナー歴が長いヤツほどエラい」という、かつてのクラ部屋の原点に戻って、再スタートしたいんですよね。
あくまで“スモール・タウン”。むやみやたらとメンバーを募ったりはしません。
先輩の音楽ファンの皆さんの昔話やうんちくを聞き、若い方は若い視点からの感想を自由に語る。そういう場です。
楽しくやりましょう!

なお、皆さまのお友だちで、是非この人は参加させて欲しいという方がいらっしゃるようでしたら、ご連絡ください。

12月絵日記の続き


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