るーべんの音楽日記
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2004/11/07(日) Harpers Bizarre / Anything Goes
実は今書いている原稿との絡みで久しぶりに聴きなおして、「やっぱ名盤だよなぁ」と改めて惚れ直したのが、ハーパース・ビザールの『エニシング・ゴーズ』。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00005QZ77/

ロジャー・ニコルズ/ポール・ウィリアムズ作の名曲「ザ・ドリフター」が入っている所為か、3rdアルバムの『シークレット・ライフ…』を代表作として推す人が多いけど、アルバムとしての完成度はこの2ndアルバムの方がずっと高いと思う。

リリースされたのは1967年秋(たぶん11月)で、この頃から翌年にかけて雨後の筍の如く現れた『サージェント・ペパーズ…』にインスパイアされたコンセプト・アルバムの一枚といえるでしょう。
いわゆる“サイケデリックな音”ではないから、そういう側面から語られることは少ないんだけど、「ペニー・レイン/ストロベリー・フィールズ…」のシングルや『サージェント・ペパーズ…』が提示していたテーマの一つを拡大して展開したのがこのアルバムなんですね。
それは“過去へのタイム・トリップ”。

1930〜1940年代のラジオ・デイズへのトリップ、グッド・オールド・デイズへの憧憬がこのアルバムの基本コンセプトであり、A面の流れ(“(Intro) This Is Only the Beginning”〜“Chattanooga Choo Choo”)はまさに完璧。
残念なのはB面で、A面からの流れを60年代初頭にまで引っ張ろうとしたことがアダになって、全体の統一感を損ねてしまっています。
ダグ・カーショウのカントリー・ヒット「ルイジアナ・マン」とエディット・ピアフでヒットした「ミロード」は共に1961年にチャート・インした曲なのね。

そうした若干の欠点はあるけど、ここに集結した当時の若く才能溢れるプロデューサー/ソングライター/アレンジャーたち(レニー・ワロンカー、ヴァン・ダイク・パークス、ランディ・ニューマン、ニック・デカロなど)、そしてグループのリーダーだったテッド・テンプルマンの意欲が眩しいぐらいに輝いている。(ここに挙げた人たちのその後の活躍については今さら言うまでもないでしょう)
カスタマーレビューに書かれている通り、60年代バーバンクの至宝です。


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