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2004/10/25(月)
John Lennon / Rock 'n' Roll [Remixed & Remastered]
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萩原健太さんがシビアな意見を書かれてたし、私自身も『Let It Be...Naked』に吐き気がするほどムカついたクチなんで(^^;、コレもダメかなぁと思いつつ聴いたんですが、結構良いんでないの。
でも、私の場合、このアルバムにさほど思い入れがないからかも知れない。 リアルタイムでLPを買っているし、1987年にCD化された際にも買ってるけど、これまで良いアルバムだと思ったことはないんですよね。(^^;
全収録曲のオリジナル・ヴァージョンを知ってるけど、オリジナルに匹敵する出来のトラックは一つもないし(初期のビートルズにはオリジナルに迫る、あるいは越えてると思えるカヴァー曲がいくつもあった)、アレンジもゴテゴテしてて、R&R本来の魅力を台無しにしてる。 ジョンのヴォーカルも、ワイルドなシャウトというより、単に投げやりで雑なだけだと思う。 原曲の良さで辛うじて水準を保ってるアルバム、というのがこれまでの印象。 旧CDを買ったのも、ただ「ジョンのアルバムだから」買いなおしておきたいというだけの理由でした。ディランの『ビリー・ザ・キッド』を買いなおしたのと同じね。(笑)
それが今回のリミックス/リマスターでようやくこのアルバムの魅力/聴き所をいくつか発見できた気がする。 モコモコとこもっていた音がすっきりし、音場が広がり、音圧も増した。ホーン・セクションの抜けが俄然良くなってます。 各楽器のプレイがはっきり分かるようになったのが大きいですね。 バックを担当しているセッション・ミュージシャンたちの演奏がとにかく上手い。 ジェシ・エド・デイヴィスのスライド・ギターがこれまでよりもはっきりと聴き取れるのが嬉しいな。 ジョン自身の不調ぶりはリミックスしたところでどうにもならんけど(^^;、演奏の良さを再認識できたのは収穫ですね。
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