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2008/08/20(水)
サハラ砂漠に5000年前の墓
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Houstonの天気(28℃/22℃) ----------------------- 【サイエンス】サハラ砂漠に5000年前の墓 花の中に眠る女性と子供も
アフリカ北部サハラ砂漠の真ん中で、5000年以上前のものと見られる墓地が見つかった。女性と子供2人の墓では3人の骨格がほぼ完全な形で残り、互いに向き合って手を伸ばす格好で葬られている。米シカゴ大学の研究チームが14日、ナショナル・ジオグラフィック協会で記者会見して発表した。
シカゴ大学のポール・セレノ教授の研究チームはアフリカのニジェールで恐竜の化石を探していて偶然、この墓地を発見。2005年から06年にかけての現地調査で200あまりの墓のほか、動物や魚、ワニの化石が見つかった。いずれも砂漠には住まない生物で、サハラ砂漠がかつて緑豊かな地だったことを実感したという。
墓所は「砂漠の中の砂漠」として知られる場所にあり、近くにはかつて湖があったと思われる。放射性炭素による年代測定で、最も新しいものでもエジプトのピラミッドより1000年も前の墓であることが分かった。
この地には、約1万年前から8000年前にかけてと、7000年前から4500年前にかけての2時代にわたりヒトが住んでいたことが分かっている。
装飾品や儀礼品も多数見つかり、カバの牙でできた腕輪を身に着けた女性や、粘土製の船に頭を載せた男性、カメの甲羅に座った格好の男性などが埋葬されていた。
女性と子供2人の墓は花に囲まれていたことが、花粉から判明したという。研究チームはこの墓を発見当初のままの形で保存している。
研究結果は14日付でオンライン・ジャーナル「PLoS One」と、ナショナルジオ・グラフィック誌9月号で発表された。
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