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2008/05/19(月)
鎮痛剤にアルツハイマー予防の効果なしと
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Houstonの天気(30℃/11℃) ----------------------- 【サイエンス】鎮痛剤にアルツハイマー予防の効果なしと
米研究 シカゴ(AP) リウマチ治療薬や市販の鎮痛剤にアルツハイマー病を防ぐ働きがあるとされる説を検証した米研究で、予防効果は期待できないとの結果が出た。報告は、神経学専門誌「アーカイブズ・オブ・ニューロロジー」7月号に掲載される。
研究の対象となっていたのは、非ステロイド系の抗炎症薬2種。リウマチ性関節炎などの消炎鎮痛剤として使われる「セレコキシブ(商品名セレブレックス)」と、市販鎮痛剤の「ナプロキセン(商品名アリーブ)」だ。これらの薬を服用している患者はアルツハイマー病の発症率が低い傾向があるとの報告を受け、ジョンズホプキンズ大のバーバラ・マーティン氏らが、米国立老化研究所(NIA)の出資で臨床試験を実施した。
臨床試験に参加したのは、家族にアルツハイマー病歴があるものの、自身の思考力は異常なしと診断された70歳以上の高齢者2000人余り。研究チームは参加者を3つのグループに分け、毎日標準量のセレコキシブ、ナプロキセンまたは偽薬を服用するよう指示した。そのうえで、試験開始時から1年ごとに、参加者の思考力や記憶力を検査した。開始時の検査結果は、どのグループもほぼ同じレベルだった。
ただ、この試験は04年初め、開始後3年で中止されている。別の研究でセレコキシブが心臓病の危険性を高めるとの結果が報告され、ナプロキセンを服用していた参加者についても、心臓発作や脳卒中が増える傾向がみられたためだ。
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