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2006/05/29(月)
ハリポタの「透明マント」、理論上は可能と
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【サイエンス】ハリポタの「透明マント」、理論上は可能と
ワシントン――世界的ベストセラー「ハリー・ポッター」シリーズで、主人公のハリーが父親から受け継いだ「魔法の透明マント」が、理論的には実現可能だとする研究結果を、英米の研究者が25日、米科学誌サイエンス(電子版)で発表した。
ロンドン大学インペリアル・カレッジのジョン・ペンドリー物理学教授らが発表したのは、電磁波の方向を変えることができる人工的につくり出された素材、「メタマテリアル」を使った理論。
物体が「見える」のは、物体が反射した光を「眼」がとらえているからで、光の反射方向を自由に変化させることができる「マント」を物体にかぶせれば、理論的にその物体は「見えなく」なる。
ペンドリー教授によると、可視光線を含む電磁波を自由自在に操る素材が実現できれば、その素材を使って、ハリーが持つような透明マントも可能になるという。
また、現段階ではすべての電磁波を自由自在に操る素材は実現していないが、電磁波の中でも波長の短いマイクロ波を操作する初期段階の素材は、約2年以内に開発されるのではないか、と述べている。
物体を見えなくさせる(不可視化)素材の研究については、米国防総省の国防高等研究計画局(DARPA)も、レーダーに捕捉されにくいステルス性の技術に利用できるとして支援している。
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