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2006/04/08(土)
倒れやすい花には一杯の酒を
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【サイエンス】倒れやすい花には一杯の酒を——米研究者が効果を立証
ニューヨーク州イサカ(AP) 庭のスイセンが伸びすぎて倒れやすくなるのを防ぐためには、薄めたジンやウイスキーが効果的――。米コーネル大の園芸学者がこのほど、酒の意外な効用を示す研究結果を発表した。
同大で花の球根を研究するウィリアム・ミラー氏は、スイセンを植えた鉢に酒をかける実験を実施。その結果、適度な濃度のアルコールを与えれば茎の伸びが抑えられ、倒れにくくなることが分かったという。成果はこのほど、園芸愛好家向けの雑誌上で紹介された。
同氏によると、効果がみられたのはアルコール濃度を4−6%に薄めた場合。花の大きさや香り、持続期間は通常と同じで、茎の成長だけが30−50%抑えられた。一方、濃度が10%を超えると、スイセンは育たなかったという。また、ワインとビールは効果がないことが分かった。糖分が多く含まれていることが原因とみられる。
酒をかけるのに最も適しているのは、芽が10センチ前後まで育ったころ。スイセンだけでなく、チューリップを使った実験でも同様の効果が得られたという。
ミラー氏はこの結果について、「茎の成長が抑えられる仕組みは分からないが、アルコールによって根が何らかの損傷を受けている可能性がある。あるいは、アルコールと水分の混合液を与えられた植物は、水だけを吸ってアルコールを排除することにエネルギーを消費してしまうのかもしれない」と話している。
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